あなたは「SF」や「未来」と言われたら、どんなイメージが湧きますか? スター・ウォーズとか、ターミネーターとか。あるいは手塚治虫のマンガとか。
私にとってのSF的風景というのは、ウルトラセブンによるところが大きい。特に「第四惑星の悪夢」という作品で出てくる、ロボットに支配された人間たちが居住スペースとして押し込まれている集合団地。公衆電話が1台だけポツンと置かれている港。あの作品で描かれている街の風景と曇り空の乾燥した世界は、幼稚園児の私に強烈なイメージを植え付けました。
中学生になって再放送を見る機会があり、見直してみても、そのインパクトさは少しも衰えていなかった。むしろ超広角レンズのいびつなアングルや、社会風刺的な要素にも気付き、さらにこの作品の凄さを知ったのです。
確かに本作や「狙われた街」「円盤がきた」の演出は、ウルトラセブンというシリーズの王道ではないし、王道があるからこそひきたち、評価される作品ではあります。しかし、かっこよすぎる。セブンの中でたった3本の演出でしたが、たったそれだけでセブンの世界のグレードは何十倍にも膨らんでいるのではないでしょうか。
実相寺昭雄監督のご冥福をお祈りいたします。
私にとってのSF的風景というのは、ウルトラセブンによるところが大きい。特に「第四惑星の悪夢」という作品で出てくる、ロボットに支配された人間たちが居住スペースとして押し込まれている集合団地。公衆電話が1台だけポツンと置かれている港。あの作品で描かれている街の風景と曇り空の乾燥した世界は、幼稚園児の私に強烈なイメージを植え付けました。
中学生になって再放送を見る機会があり、見直してみても、そのインパクトさは少しも衰えていなかった。むしろ超広角レンズのいびつなアングルや、社会風刺的な要素にも気付き、さらにこの作品の凄さを知ったのです。
確かに本作や「狙われた街」「円盤がきた」の演出は、ウルトラセブンというシリーズの王道ではないし、王道があるからこそひきたち、評価される作品ではあります。しかし、かっこよすぎる。セブンの中でたった3本の演出でしたが、たったそれだけでセブンの世界のグレードは何十倍にも膨らんでいるのではないでしょうか。
実相寺昭雄監督のご冥福をお祈りいたします。