東京都八王子市の京王八王子駅ビルで平成20年7月、中央大の女子学生ら2人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人などの罪に問われた元会社員、菅野昭一被告(35)の控訴審判決公判が14日、東京高裁で開かれた。植村立郎裁判長は、求刑通り無期懲役を言い渡した1審東京地裁立川支部判決を破棄、「被告に精神遅滞があったことを考慮すれば、無期懲役は重すぎる」として懲役30年を言い渡した。

 1、2審を通じた争点は刑事責任能力で、弁護側は「精神遅滞などで、被告は心神耗弱状態にあった」と主張していた。

 植村裁判長は、責任能力を認めた1審と同様に「犯行当時、自己の行動を制御する能力はあった」として心神耗弱にはあたらないと判断した。一方で、「責任能力を減退させる精神遅滞があった」と指摘、計画性についても「当初から無差別大量殺人として2人以上の殺害を計画していたとは認められない」として減刑した。

 判決によると、菅野被告は20年7月22日夜、駅ビル内の書店で客の女性=当時(21)=に包丁で切りつけて重傷を負わせた上、アルバイト店員の中央大4年、斉木愛(まな)さん=当時(22)=の胸を包丁で刺し、死亡させた。

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