言い方

「直ちに影響はない」という福島第一原発事故の時の枝野幸男官房長官(当時)の言葉は「後からは影響はあるかもしれないがすぐには影響は無い」という意味にも解釈できる。「寄付をした記憶は無い」だと、「実は寄付をしていた事実が出た場合に記憶が曖昧だったと言い訳できる」と伏線を張っているように感じます。自身の言葉に逃げ道を作っており、信用度が著しく低く感じられます。確実にしていないのであれば「記憶にない」という言葉は使うべきではありません。また、古くはロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件等があり、最近では森友学園の忖度疑惑だったり、白紙領収書を使ったり、秘書給与を流用したりして、数々の事件から政治家なり役所なりを信用していいのかと不安に感じます。


豊洲から都議選、衆院選

小池都知事の「安全だが安心では無い」も、最終的に検査機関を変えて科学的に「安全」になったにも関わらず移転を決断せずに、移転の可否の決定を7月以降にずれ込ませようとする都議選をにらんだ発言に聞こえます。また、「豊洲を都議選の争点にはしない」とは言っても移転の可否の決定が7月以降にずれ込めば否応なしに争点になりえると思います。

今の豊洲に移転させたくない為か、もしくはこの問題を都議選まで引っ張る為の政局的な判断をしているのかは判りませんが、都議選までの残り3ヶ月で支持率を維持できるのかは疑問です。そこで、猪瀬前都知事が辞めた直後に豊洲の建屋価格が急上昇した件を持ち出し、「これを見過ごした都議ではダメだ」という都議の刷新を促すような空気感を作り、都民ファーストの会への支持率の維持を図るのではないかと思います。東京都民はアレなので、これで都民ファーストの会が過半数を占めると予想します。

都議選後の小池都知事の選択肢は以下のような感じではないかと推測します。

1・「移転希望の業者だけ移転して築地は残して(不安があるので結局は)改築する。」
2・「豊洲には仮移転にして築地を改築して戻る」
3・「豊洲に移転して築地を売って観光地としての『築地ブランド』は残す」

1、2だと築地の改築費用について追及を受け、身内からも反対意見が出る可能性もあり、その後の新党結成後の衆議院選挙に影響がでる懸念があります。民進党が間違いなく浮上できないこの絶好の好機を逃したくはなく、また、ここでつまずくと(タイミング次第だとは思いますが)初の女性総理大臣まで考えているかもしれない都知事自身の国政への復帰も遅れそうです。都知事は後釜の人材が確保できた段階(東京大改革宣言の進捗具合で4〜6年後ぐらい?途中でも?)で国政に復帰すると考えます。そうすると3が妥当ではないかと思います。


ウルトラCになるかもな思いつき

豊洲を「アマゾンフレッシュ」を予定しているアマゾンに売り(*0)、観光地としての『築地ブランド』を残す形で築地を売り、メガフロートで東京湾に市場を作る。これで「食の安全、安心」も得られて観光地としての『築地ブランド』も残り、豊洲と築地の売却益が入ってくる。これで都民ファーストの会の立候補者が全員当選するかもと思ったけど、これがベストだったら都議選の立候補者全員が賛成するからだめだ。

メガフロート建設費1㎡ 当たり13万円(*1)と仮定。豊洲市場敷地面積40.7万㎡(*2)として529億円。
豊洲市場の建設費用約990億円。(*3)
豊洲市場の今までにかかった費用5,884億円(*4)
築地市場の売却益4,386億円(*4)
豊洲市場の売却益3,000億円?(*0)

単純に計算していいのか判らないが
(4,386億[築地市場の売却益]+3,000億?[豊洲市場の売却益])-(990億[豊洲市場と同規模での建物建設費]+529億[メガフロートの建設費]+5,884億[豊洲のかかった費用])

7,386億-7,403億=-17億

メガフロートを建設した時の費用と採算と豊洲の売却益がどの程度かを豊洲を運営した時と比較できれば判断できるのではないでしょうか?

*追記

築地市場の取扱高は計画時よりも半分に減っている(*5)のでメガフロートとその上の建屋の建築費はかなり少なくなるのでは?

単純に建物とメガフロートの費用を半分にした場合(4,386億[築地市場の売却益]+3,000億?[豊洲市場の売却益])-(445億[建屋]+265億[メガフロート]+5,884億[豊洲のかかった費用])

7,386億-6,594億=+792億

*4月8日追記

市場問題プロジェクトチームが発表した豊洲市場の売却試算が4370億円と発表されましたので下記に修正します。

8,756億-6,594億=+2,162億



(*0) 豊洲を「アマゾンフレッシュ」の流通センターにー池田信夫

(*1)一般財団法人 日本造船技術センター海洋技術部

(*2)豊洲新市場/施設概要公表、床面積40.8万㎡、1日の物流量4200トン | LNEWS

(*3)費用とスケジュールは?|東京都中央卸売市場

(*4)【更新】豊洲移転は築地を使うよりはるかに安上がりだ-池田信夫

(*5)卸売市場を取り巻く環境と東京都の卸売市場の現状ー19ページ