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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:USAAF/WaW004(DG)(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

1.ゲームの概要

(1)全般
航空作戦級?というスケールのゲームとなります。
生産ルールも入っていますので、航空戦略級と読んでもよいかもです。
(いずれにせよ同規模のタイトルが少なく適当な呼称が浮かびません…)
なんでもLuftwaffe(AH)の競作相手としてデザインされたものをリメイクしたのが本作ということで、切り口は非情に似ています。

表題作は1944年2月〜1944年12月までの仏東部〜ドイツ本土までをエリアとした連合軍による戦略爆撃と独軍による防空戦を扱ったゲームとなります。

勝利条件は連合軍の戦略爆撃による第二次世界大戦終結までの期間短縮にどれだけ寄与したかが評価指標となります。
具体的にはこの1年間の戦略爆撃により1944年初に想定されていた「24ヶ月後」を「12ヶ月以内」とできれば連合軍の勝利、15ヶ月以上なら独軍の勝利となります。
破壊された独産業システムの種類によりダイス判定で戦争短縮期間(1〜4ヶ月)を決定しますが、単純に全10ターンで12ヶ月分短縮せねば連合軍は勝利できませんので平均1.2ヶ月/ターンの戦果が求められます。
またシステム上、特定の産業システムを麻痺させるだけの爆撃戦果を1ターン内に上げなければならないため、あるターンの爆撃は特定の産業システムを持つ複数の都市が目標となりますが、ターゲットは上級機関の決定によりますので、選択肢は3つありますが原則プレイヤーでは選択できません。
(目標チットを3個ドローしてその中から選択します)

双方には1944年2月当時の戦力(各種爆撃機/護衛機/迎撃機)が機種別にスコードロン(グループ?)を1ユニットとして用意されています。
さらに独軍側には高射砲部隊もあります。
これらの部隊は一定量の増援として毎ターン(月)補充されたり、生産計画によって機種をアップデートすることができます。
供給が安定している連合軍に比べて、独軍は特定の産業種(製鉄や電力、航空機製造等)を戦略爆撃により破壊する(機能不全に陥らせる)ことで、生産能力に影響を来すことがあります。

マップに描かれる地形は大雑把には海上、地上、目標都市という種別のみです。
マップはヘクスで区切られており、1ターン約1ヶ月のスパンでこの期間の爆撃行を抽象的に1回の任務としてマップ上を実際に移動させて防空戦や爆撃を行うことで双方の成果を判定します。

(2)攻撃側(連合軍)について
爆撃機はB24、B17、護衛戦闘機としてP38、P47、P51が使用できます。
それぞれの機種について毎ターン一定数の増援を受け取ることができます。

(3)防御側(独軍)について
初期はJu88、Me110、Me109G、FW190Aを運用できます。
これらは生産量の調整により同系列の機種をアップグレード(Me109GをMe109Kに等)したり、全く新型機種(Me410やMe262等)を生産することができますので、史実と違う防空システム思想に基づく迎撃機開発体勢を試すことができます。


2.シチュエーション分析と方針

(1)分析
1944年といえば当初第8航空軍のエイカーがドゥーリットルに交代した頃で、表題作の期間はエイカーというよりドゥーリットルの指揮による第8航空軍の活動となります。
ちょうど4ターン目にはD-DAYを控えていますが、その直前ターンが1ターン2ヶ月となり補充/生産が✕2となる以外ゲームに影響はありません。
またフランス奪還により7ターン目には仏上空を戦場とするような迎撃が行えなくなります。
(独軍機は通過は可能ながら爆撃パッケージを仏上空で迎撃できなくなります)

(2)攻撃側(連合軍)の方針と配置
先に書いたように目標となる産業システムはランダムに決まる3つから選択しますが、3つの中から優先度を立てて爆撃プランを建てることとします。
その基準として実際に米陸軍航空軍が1943年5月策定したCombined Bomber Offensive(以下CBO)を元にしてみます。

因みにゲームが始まる1944年2月段階で記されている優先順は、
 1.ドイツ空軍(航空機工場、アルミ/マグネシウム工場等)
 2.Uボート基地
 3.ボールベアリング
 4.石油
 5.ゴム
 6.軍用車両
といったプライオリティとなります。
因みにシュバインフルトで有名やボールベアリングはそれまでに策定されていたAir War Planning Documentにはなく、CBOで初めて登場したようです。

話をゲームに戻すと、同一ターン中に複数の目標システムを破壊するのは困難なため、上記優先順は踏まえつつも手堅い目標システム1つを選定して爆撃計画を建てるものとします。
(失敗すればそれだけで独軍には目標の1/3を看破されてしまうためです)

(3)防御側(独軍)の方針と配置
独軍は連合軍がターゲットとしてる産業システムを看破して適切な防空体制を敷く必要がありますが、初期では目標も多くその特定は困難です。
都市毎に抱えている産業種の数が違いますので、序盤ではより産業種が多い都市(=重要都市)を中心にカバーせざるをえないと思います。
生産については早期に対戦闘機/対爆撃機迎撃能力に優れたMe262またはTA152へ切り替えていくようにします。
数値上はMe109KやFA190Dといったグレードアップ機には魅力が感じられないためです。
(本来は同系列でアップグレードした方が交換率がよいためです>旧式機:新型機=3:2、系列無視の場合は旧式機::新型機=2:1)

また多くの迎撃機は足が持久力がないため、これらのグループに最低の火力を持たせつつ、ローテーションを組んで迎撃し続けることができるようなシフトの構築について試行錯誤したいと思います。

初めての系統のゲームなのでゲーム展開が読めませんが、さっそくプレイしてみます。


3.プレイの経過

第1ターン(1944/02)。

先は長いため、序盤からとばさず米軍は手持ちのB24、B17を6つの編隊に分けて、独軍の迎撃能力を奪うために航空機工場をターゲットに爆撃プランを策定します。
航空機産業は戦争短縮にはつながりにくいものの長期的に見て独軍の迎撃能力を低下させることで爆撃効率を上げる事になると思われるからです。

一方の独軍も迎撃機の生産計画を立てます。

★第1ターンは明記されていないものの固定のようです。

時間差を持たせて編隊を送り込むことで独空軍のスタミナ切れを狙うつもりでしたが、よく考えれば複数の爆撃目標のいずれかが欠けても目標システムの必要破壊ポイントまで到達しません。
投下した爆弾がこの必要破壊ポイントに到達しないかぎりはたとえ残り1ポイントで破壊できたとしても次ターンにリセットされてしまうので、ここは飽和攻撃をかけるべきだったかもしれません。

しかしレゲンスブルグを目指すB24と護衛機からなる第一波の全機は、ブレーメン方面から転出してきた独空軍迎撃部隊により壊滅させられてしまいます。
さらに少し遅れてミュンヘンを目標としていた部隊も同じように迎撃にあい同じく壊滅してしまいます。
独空軍もそれなりに損害を受けているものの、現状の連合軍の損害ではとても独軍をねじ伏せることはできません。

結局この月のB24による爆撃はこの後のハンブルグを目標とした部隊を含め、ほぼ壊滅という結果となります。
唯一カッセルを目標とした爆撃が成功したのみで生還率25%という惨憺たる結果に終わります。

一方、B17 によるブレーメンとマグデブルグを目指した大規模な編隊は、独空軍による迎撃を受けなかったものの、マグデブルグ上空では濃密な対空砲火網のため作戦続行不可と判断し爆弾を投棄して帰投。
結果ブレーメンに損害を与えたのみとなります。
今回のキャンペーンではブレーメンに打撃を与えたのみで独航空産業に大きな影響を与えるに至りませんでした。
此度の作戦では大規模な部隊の方がどうも損害を受けにくいことがわかりましたので、次のキャンペーン以降、連合軍は一個の編隊を極力大きくする方針に転換することになります。

両軍が受領した補充はそれぞれ以下のとおりとなります。
米軍:P51✕8、P43✕3、P38✕1、B17✕4、B24 ✕2
独軍:ME109G✕6、Fw190A✕5、Me110✕3

★やはり勝手がわからないことが多く、史実のように序盤は痛い目にあいながら効果的な爆撃プランについていろいろと試行錯誤をすることになりそうです。

(続く)