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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:Modern Naval Battles CampaignExpansion(DVG)/Short Campaign:USA vs. USSR(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

表題作の二番目の拡張を使ってModern Naval Battles(MLB-GW)をプレイしてみます。
同拡張は最初の拡張のように艦船カードの追加だけでなく複数のミッションからなるキャンペーンゲームをプレイできるルールを追加したもので、このミッション中に生起する戦闘をスタンダードのMLB-GWルールで解決しようというものです。


1.シナリオの概要

(1)全般
和訳を作成したばかりだったこともあり確認プレイ的なノリで一番派手になりそうな米ソをマッチメイクしました。
キャンペーンとしてはショートキャンペーンで先に40VPを獲得した方が勝利します。
キャンペーンの長さはこの勝敗決定のVPの多寡でロング、ミディアムがありますが、流れはいずれも同じで、ミッションとよばれるミニゲームを繰り返すことで指定のVPを先に獲得することを目指します。
ミッションはカードになっており、それぞれいろいろな設定が書かれています。
この設定により両軍にいろいろな目標や制約が課され、通常の艦隊同士の殴り合いとなるMLB-GWのゲームがアレンジされることになります。
実際のミッションはゲーム開始前にイニシアチブをとったプレイヤーが複数枚ドローしたミッションカードの中からひとつを選択することでランダム性とプレイヤーの戦略を反映できる折衷案的な仕掛けとなっています。

さて今回最初にイニシアチブを取った米軍が選んだのは“沿岸部への攻撃”(Shore Strike)でした。
非イニシアチブ側(ソ連)に指定されたオイルリグ、港湾、商船、非武装船等の目標カードが追加され、米軍はこれを撃破することでもVPを得られます。
(ソ連軍は逆にミッション終了時に残っていた目標につき相応なVPを得られます)
ミッションにはターン数も指定されていますので、あまり悠長な戦い方はとれません。
(今回は3ターンです)
またこのターンは双方がVPで購入できる戦略カード(攻守やゲームの条件を変更するような特殊効果が書かれています)によって短縮されることもあり、双方にアクションを促すモチーフとなっています。

ミッションに臨む艦隊の規模は原則ミッションカードにより艦船のVPの合計として指定されます。
また、今回のようにミッションによっては艦船以外のカード(船舶、陸上施設等)が強制的に追加されることもあります。
今回追加された目標カード(施設や船舶等)はソ連軍が組んだ艦隊とは別扱いとなり、ソ連軍は手札(防御カード)によってのみこれらを守ることができます。

なお、ミッション前の艦隊編成時に艦船購入用のVPの一部を使って戦略カードを購入することができます。
この戦略カードは双方同じ内容のセットをそれぞれ持ち、そこから選択/購入するわけですが、実際には0VP(要するにタダ)のカードが2枚あり、あらかじめ戦略カードの手札内に含まれますので、購入したカードを含めた数枚の戦略カードの中から両者が秘密裏に1枚を選択することになります。
戦略カードはキャンペーン全体(ミッションのターン数を増減させる等)やキャンペーン中の戦闘(相手の航空支援を妨害する等)に持続性/一過性の特殊効果を与えます。

尚、実は今回誤って双方ともVPを越える艦艇を組んでいましたが、特に支障はなかったのでそのままキャンペーンを続けています。(汗
カードを再度確認したところ艦艇サイズ(総VP)の制限はありませんでした。

(2)米軍について
米軍は潜水艦なしの水上艦のみで艦隊を編成しており、主力艦は空母で米国が唯一持つ戦艦は入れていません。
潜水艦も持たないため、逆に対戦能力を持った艦船を揃えるように選定しました。
またソ連軍の防御能力を制限するカード(Target Upgrade)を購入します。

(3)ソ連軍について
水上艦+潜水艦という編成です。
能力を見ると全般的に米軍にやや見劣りする印象です。
こうなると数で対抗せざるをえずピケット目的で安価な艦を多めに揃えます。
戦略カードは攻撃側となる米軍の機会喪失を狙ってミッションターン数減少(Duration)を購入します。



2.シチュエーション分析と方針
(1)分析
今回は米軍が攻勢をとり、ターゲットは敵艦隊よりもロジスティックスの破壊が主目的、といった感じです。
双方の出した戦略カードより、任務は諸事情により3ターンから2ターンへ短縮されているのと、ソ連軍は防御手段の行使に制限が加わります。
(1ターン中3枚までしか防御カードを使用できません)
米軍側視点のミッションは「防御能力が低下したソ連軍艦隊を翻弄しつつ敵ロジスティックスへの打撃を加えること」といった感じです。
ソ連軍視点なら「米軍のロジスティックスに対する攻撃を防御しつつ自艦隊をもって米艦隊の攻撃能力を奪うべく戦闘をしかけること」となるでしょう。

(2)米軍の方針と配置
ソ連軍目標施設/船舶は艦隊でいえば第1列目の扱いとなるため、ミサイルや艦砲の射程を考慮して全艦船から目標へ攻撃が可能な配置とします。
またソ連軍は潜水艦を持っているため、各戦列に対戦能力を持った艦を配置して後列への潜水艦の攻撃に備えます。

(3)ソ連軍の方針と配置
基本防御カードはロジスティックスへの攻撃に対して使用するのが精一杯(3枚のみ)でしょうから、艦隊は各艦の持つ能力で対応することになります。
2ターンの間のみ凌げればよいという方針の元、米軍に対する反撃は個艦に集中して一撃撃破を狙います。
これによりとにかく米艦隊内の艦数を減らすことで被攻撃回数を漸減することを目的とします。
艦隊内の配置は米軍と同じ考えとなります。


3.プレイの経過

第1ターン。
米軍の先制攻撃は非常に苛烈なものでした。
耐久力の高い港湾施設を除き、海上のオイルリグや貨物船、非武装輸送艦等が航空攻撃、艦砲射撃、ミサイル攻撃等ありとあらゆる手段で攻撃を行い、目標を破壊していきます。

“世界の警察”とは思えぬ、非道な非武装目標への攻撃に怒り心頭のソ連軍は直ちに米艦隊への反撃を敢行します。
しかし、米艦隊の強固なアクティブディフェンスの前にソ連軍の攻撃はことごとく跳ね返されてしまい、ほとんどダメージを与えることができません。

★やはり防御カードの行使を制限されると守るべきものが多いソ連軍にとってはかなりな痛手となるようです。
★またMNB-GWは自手番最後と相手手番最後にそれぞれ手札補充がありますので、かなり大盤振る舞いしても手札が枯渇するようなことはほとんどなく、逆にいえば次の補充で所望のカードが巡ってくるかどうかは不明ながら現在の手札を無駄なく攻勢/防御/補充等で使い切るほうがよいかも知れません。

(続く)