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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:COLD WAR BATTLES2:WURZBURG PENTMIC/S&T 263(DG)(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

旧SPI時代に遡ることNAWに近い基本システム(強ZOC、マストアタック等)をアレンジしてさらに複数CRTや多機能な砲兵/航空戦力、大量破壊兵器や空中機動、果てはサイバー戦をといった要素を加えて、シンプルさを損なわずにハーフマップサイズの手頃な現代戦ゲームとしたいわゆる“モダンバトルズ”ファミリー。
“ファミリー”と呼べそうなのはざっと以下のシリーズとなりますが、これらはシリーズ名こそTPOに応じて変われど以下のシステムは概ね同じ系統と考えて差し支えないと思います。
・Modern Battles
・Middle East Battles
・Cold War Battles
・New World Order Battles
・(新?)Modern Battles
今回はポストWW2〜1989の戦闘を扱うCold War Battlesの一作である表題作をプレイしてみます。


1.シナリオの概要

(1)全般
設定は1950年代にソ連軍(もしくワルシャワ条約機構ができていれば同機構軍?)が西ドイツへ侵攻した、というもので、いわゆる欧州WW3モノによく見られる設定です。
しかし、場所はともかく、そうした危機が大きく叫ばれた20世紀後半ではなく、ゲームが想定している時代はその30年ほど前(1950年代)となります。
つまり、ソ連軍にはまだT-62さえ生まれておらず、APFSDSも実用化されていませんし、米軍も主力はM48でありM60がやっと生産を開始したかどうか、という頃です。

双方とも敵の撃破の他、ソ連軍はヴュルツブルクの占領や南端への突破とその突破路の確保等でVPを得ます。
この他NATO軍は北端からの離脱及びその突破路の確保、ヴュルツブルクの占領でも得点でき、最終的にその得点差にて勝敗を決定します。

ゲーム開始時、同エリアに展開しているのはNATO(米)軍第5軍団第3歩兵師団と第14機甲偵察連隊のみです。
ランダムで増援が南方から登場しますが、確実性はありません。
またソ連軍は第8親衛軍が同地域を北から南へ突破を図りますが、確実に登場するのは第79戦車師団のみでそれ以外の部隊はやはりランダムに北から侵入しますが、これも確実性はありません。
概ねゲーム開始時に双方一個師団程度が展開していますが、双方の増援がランダムに逐次投入されて戦闘がエスカレーションしていく、という流れとなります。

件のヴュリュツブルクという街は西のフランクフルト、東のニュルンベルクの概ね中間に位置する都市で、他の欧州WW3ゲームでもよく目にする都市となっています。
(セントラルフロントシリーズではちょうど5th CorpsとHof Gapのマップが重なる辺りにあります)
マップ外北にはシュバインフルトといった中堅都市もある他、東西南をマイン河、北をグラムシャッツァー荒地/森林といった障害地形に囲まれた中、同市街中央には東西にアウトバーンが走りますが、その南には開豁地が広がります。

(2)攻撃側(ソ連軍)について
第8親衛軍4個師団となり、その内訳は一個戦車師団、三個自動車化狙撃兵師団、1個空挺師団+αといった構成です。

(3)防御側(NATO軍)について
第5軍団であり、その内訳は二個歩兵師団、一個機甲師団、一個機甲騎兵連隊+α(西ドイツ軍猟兵連隊他)となっています。
(年代は全く違えど旧SPIのセントラルフロントシリーズの第一作目のタイトルともなったこの部隊が主役というのは個人的にワクワクしますw)


2.シチュエーション分析と方針

(1)分析
双方とも増援の投入ペース、規模、投入ヶ所がほとんど読めないため、手元に集まった部隊をどう切り回して目的を達成できるかがキモとなりそうです。

(2)攻撃側(ソ連軍)の方針と配置
地形的にはグラムシャッツァーの東の平野部が突破の回廊として最適ですのでこの方面を主攻とします。
ただし先にも書いたようにソ連軍の大きな目的は敵戦力の撃破を第一として、北端への突破阻止やヴュリュツブルク占領が次の目標となります。
増援の登場具合にもよりますが、西方27号線沿いは地形が険しく攻めにくいため、こちらににも部隊を配しますがあくまでNATO軍の北方突破阻止を主とします。
東方を突破した後はヴュリュツブルクまで南下、ここで右方向へスイングしてヴュリュツブルクを側面から攻撃します。
この段階では27号線の部隊も正面から圧力をかけることができますので、半包囲の状態で同市街にNATO軍を閉じ込めて暫時撃破していくことを指向します。
ソ連軍としてはVPでは相打ち上等であり、可能であれば極力突撃戦闘を指向します。

(3)防御側(NATO軍)の方針と配置
NATO軍の主な得点源は北方のソ連軍侵攻ルートの遮断です。
二番目に部隊の北への離脱、ヴュリュツブルクの維持となり、ソ連軍部隊の撃破はほとんど価値をなしません。
よって勝てる場合以外は積極的に戦闘に関与せず、あくまで北への突破ルート啓開のために戦闘を行うものとします。
また突撃戦闘は極力控え、機動戦にて相手を撃退、または包囲による撃破を指向します。
最終的には北端道路封鎖の状況や増援の登場具合に応じて、ヴュリュツブルク死守か、全軍北へ突破のいずれかを判断したいと思います。
決断時期としては概ね7,8ターンあたりとなろうかと思います。


3.プレイの経過

第1ターン。
ソ連軍:増援/なし、航空支援/なし。
NATO軍:増援/第8歩兵師団、航空支援/なし。

攻勢側のソ連軍としてはなかなか厳しい出だしとなりました。

★増援はダイスを2回振りで判定されますが、ソ連軍としては序盤でそこそこの規模の戦力が確保できないとNATO軍に対応の余地を与えてしまうことになります。
(増援判定回数を判定>判定回数分増援登場判定、さらに登場したフォーメーション毎に登場時点を判定します)

ソ連軍は増援の遅延を待たずにグラムシャッツァー東の開豁地を主攻線として二個戦車連隊がNATO軍最右翼の米第3歩兵師団の機甲偵察大隊を蹂躙します。
またシュバインフルトからヴュリュツブルクへつながる7号線沿いに戦車連隊と機械化狙撃兵連隊のコンバインドアームズが路上を封鎖する米第14機甲偵察連隊を一蹴して、ひとまずはNATO軍哨戒戦の突破に成功します。

NATO軍も制空権を巡っての航空戦激化のため地上支援に回す部隊がいないと航空支援を拒否されます。
しかし地上では南のハイルブロン方面から米第8歩兵師団が来援し、アウトバーンを通って現在の激戦地であるヴュリュツブルク東の平野部へ緊急展開します。
新たに導入された二個空挺戦闘団は、先鋒の機甲部隊が布陣する前にマイン河東西両岸へ空挺降下してソ連軍の側面からの突破を警戒します。
第14機甲偵察連隊が突破された今、ソ連軍の矢面に立つこととなる第3歩兵師団はジリジリと戦線を後退させつつ、19号戦を南下しつつあるソ連軍戦車大隊に砲爆撃を加えてこれを足止めします。

WW3全体としては東西のフランクフルト、ニュルンベルク方面の間となるためか、まとまった戦力がなかなか投入されず、両軍ともそれぞれに苦しい戦いを強いられます。
(続く)