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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:TANK ON TANK:WESTFRONT(LNL)/Scenario 1:Head to Head(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

第二次世界大戦欧州戦線の地上戦術戦闘を戦車中心に抽象的にゲーム化した表題作をプレイしてみます。
ビア&プリッツゲームといわれているくらいで元々は小箱のコンパクトなコンポーネントで昼休みのランチ後のスキマ時間でもプレイできるお手軽ゲームとして出版されていました。
リプリント版では通常のブックケースサイズ(厚みは旧SPIの薄箱サイズくらいですが)となり、しっかりとしたコンポーネントとなっています。
マップは2枚表裏で表は春から秋までの地表が、裏は雪原の地表が描かれています。
カウンターは25mmサイズとかなり大きく、扱いやすいものとなっています。
このサイズなら線画のイラストとなりそうですが、豈図らんや白抜きのシルエットとなっており、個人的には往年のPanzer Blitzファンとしてはなかなかウレシイものがあります。
システムは非常にシンプルです。
交互手番でアクションポイントを消費して移動や戦闘を行います。
ただしキモとなるのが、アクションポイントは平均3であり、そう多くは行えないことと、毎ターンチットでランダムに決定(2〜4)されること、さらに強烈なのは当の自分はポイント数を知らない(相手がチットを引いて数値を確認します)という点です。
こいのため、2アクションポイントはまちがいなく使えますが、攻勢や進撃といったダイナミックな行動を行おうとしても思うような活動ができるかどうか、ままなりません。
このあたりのダイスによる戦闘結果判定以外のピンポイントな不確定要素の盛り込みにより、ミニゲームながら展開の幅を与えて単調にならないように工夫されていると思われます。
戦闘は相手の防御力を基準に判断するもので、攻撃側の火力の要素の占めるウエイトが低めになっているのも変わっています。
(これについては公式に火砲の口径による修正を着けるルールが公開されています)


1.シナリオの概要
今回は最初のシナリオであり、戦車のみが登場するシナリオ1“接近戦”をプレイしてみます。
ただし、APはソリティア用に2AP以上の消費に判定を行う方法を採用しました。
また、公式オプションである火砲の口径ルールを導入していますので、本シナリオの場合、独軍のタイガーは大口径の火砲を装備しているので、射撃判定は6d3して最良の目を2つ採用することになります。

(1)全般

ほぼ同等の戦力の両軍が、同じ要地を目標として奪取を目指し、進撃していたところ層群線となった、という状況です。

具体的な目標は、両軍ともマップ中央部にある3ヶ所の街の内2ヶ所を確保するか、相手戦力の撃滅となりますが、望んで殲滅戦とならない限り、恐らく前者の条件での闘いとなると思われます。

両軍の編成ですが、独軍は重戦車と中戦車の二種ですが、米軍は中戦車に駆逐戦車、自走砲と種類が豊富となっています。
ただし、総戦力的には先にも書いたように概ね均衡がとれたようになっています。

マップの地形は概ね開けた地形とですが米軍側の方が障害物がやや多いといった印象です。
南北2ヶ所に道路が通っており、その中間部に街が三箇所ありますが、その内ひとつは米軍側にやや近くなっています。
(便宜上マップ上部を北としています)

(2)独軍について
車輌種類も少なく総じて装甲では米軍に勝っていますがIV号はともかくタイガーは足が遅く機動力で米軍に劣ります。

(3)米軍について
平均的なM4以外は自走砲や、オープントップ駆逐戦車となったおり平均的な装甲は独軍に劣ります。
しかしウルヴァリンは射程で、プリーストについては間接砲撃が可能という点で独軍よりも優れています。


2.シチュエーション分析と方針

(1)分析

(2)独軍の方針と配置
タイガーの足の遅さから前線への到着はIV号が先行することとなります。
タイガーが到着する中盤まで米軍の攻勢を持ちも耐えねばならず、LOS、地形効果等を最大限利用してタイガー到着までの時間稼ぎと可能なら要地確保を行っておきます。

(3)米軍の方針と配置
イニシアチブ判定の結果、先手を取れたためスピードを活かして先に街を三箇所とも確保します。
あとは守りに入り、一番有利な体勢で守れる街二箇所を終盤まで確保します。
(残る1箇所は敵戦力誘引と時間を奪うために使用します)


3.プレイの経過

ダイス判定により先攻は米軍となります。

第1ターン。
米軍4AP/独軍2AP
米軍は計画通りM4を先行させて中央の街3ヶ所を確保した上で、さらに丘の上にウルヴァリンを据えて敵戦車の接近を牽制します。
独軍は活性化が低く、IVを中央の街の前哨となる南からの街道沿いの街へ送り込むのみとなり米軍に出遅れます。

第2ターン。
米軍2AP/独軍4AP
米軍は左翼の街のM4を丘の上に上げて砲台にするとともに指揮車輌を送り込んで、まずは左翼側の守りを固めます。
独軍はこれに対して両翼の街道沿いに戦力を均等に終結させて突撃のタイミングを狙います。

第3ターン。
米軍2AP/独軍4AP
米軍は残るもうひとつの指揮車を中央の街の後方へウルヴァリンを随伴させて送り込み、左翼の指揮車と併せてタンクキラーのウルヴァリンを効果的に運用せんと企図します。
また右翼の薄い戦線には残るM4を送り込んで最低限の補強を図ります。
ここで独軍は中央にタイガーが進み出たタイミングで左右両翼のIV号のグループが一斉に両側の街を目指して突撃を開始します。

第4ターン。
米軍3AP/独軍4AP
米軍はここで意表をついて右翼の街から撤退を始めます。
逆に中央の街にいたM4は独軍真っ只中の森林へ浸透を実施します。
後方ではプリーストがやっと射撃位置に到着し、中央指揮車の後方で展開を開始。
ここで独軍は、先の中央に飛び出したM4を仕留めるか、このまま進撃を続けるか…迷います。
ひとまず独軍は件のM4についてはAPが枯渇しないことに望みを託して、まずは中央のタイガーを戦場に送り込むことに注力することに。
結果、独軍は思惑通り3AP目を得て森のM4へ射撃を書きしします。
指揮車両のみが射界にM4を収めていましたが、これを正確に撃ち抜いてM4を撃破します。
これで米軍の捨て身の撹乱作戦は失敗に終わります。
そしてこの隙に独軍左翼は西の街の裏手にある丘を確保し、米軍右翼側面に圧力をかけます。

第5ターン。
米軍2AP/独軍2AP
両軍とも間合いを見きれず敵の懐に踏み込めません。
米軍は中央指揮車がウルヴァリンを前進させタイガーの接近に備えます。
これに対して独軍は中央のタイガーを前進させるのみとなりあmす。

★これらタイガーは移動効率が悪いための指揮車を1つ付けて協調移動させるべきだったかもしれません。

(続く)