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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:SUEZ 1916(DG)(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

フォリオシリーズのWW1中東戦線の一作である表題作をプレイしました。

1.シナリオの概要

(1)全般
テーマとなる戦いは一般に“ロマーニの戦い”と呼ばれる戦いで、日本語でパッと読める資料があまり見当たりません。
しかしネットではなぜかYahoo知恵袋の回答者が完結にまとめてくれています。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11162488511

日本語ウィキペデイアの方が逆にかなりあっさりしてしまっており戦況の推移等の確認にはあまり参考とはなりません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

英語版ページに行けば、かなり詳細にまとめられているのと、地図などが確認できますので、プレイ前に一度見ておくのもよいでしょう。
https://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Romani

情報の正確さについては評価できる知識を持ち合わせていませんが、総合的に戦闘に関する背景から戦況についての様子を把握するには十分かと思います。
また専用ルールの[21.0]ゲームノートも完結にまとめられていますので、こちらも一読しておくと参考になります。

ゲーム上の勝利条件ですが、サドンデスとVPによる条件があります。
英軍による協商軍殲滅は置いておくとして、協商軍工兵のスエズ東岸への突破が協商軍のサドンデス条件となります。
最終ターン(9ターン)までもつれ込んだ場合はVPの多寡による勝敗となりますが、VPは全て要地の占領にて発生します。

双方総勢で2〜3個師団が登場しますが、ゲーム開始時から全戦力が盤上にいる英軍に対し、協商軍がこれらの一部が不確定に逐次投入あるいは全く登場しない可能性もあります。
また英軍も序盤はスエズ運河方面の戦力がほとんど機能しておらず、戦闘のエスカレーションにより参戦していきますので、結局は増援の逐次投入と同じようなものとなります。
こうして戦況は彼我の戦力増強の度合いによりプレイの度に変わることになります。

表題作はフォリオの代表的システムであるファイア&ムーブメントシステム(以下F&MS)を使用していますが、WW1に適用するにあたり専用ルールで大きく変更を加えています。

まず、自動車化移動/戦闘フェイズがなくなり、戦闘後前進が1ヘクスとなりました。
これで機械化部隊による突破や戦闘/移動の柔軟な運用はできなくなりました。
ユニットにマルチステップのユニットが登場したり、スタックも可能となっています。
(スタックできる条件や制限は陣営等で違います)
これにより一定規模以上の部隊はステップロスできることで陣地等でかなりしぶとく粘ることができるようになりました。
またスタックにより戦力密度を上げることで下記支援火力チットが戦闘で使用できない条件での戦力集中を可能とする救済策となります。
支援火力チットがランダムドローとなり、運用は砲爆撃としてのみしか使用できません。
効果が不確定かつ陸上部隊とのタイトな連携が実現される前の戦闘を再現できます。

(2)攻撃側(協商軍)について
純粋に盤上戦力は英軍に劣りますが、史実通り夜戦での奇襲効果があります。
序盤のイニシアチブを活かしてサドンデスを狙うチャンスも十分にあります。

(3)防御側(英軍)について
ゲーム開始時、連携不良からスエズ運河方面の部隊が反応できないため、序盤はロマーニ方面の部隊のみで協商軍の攻勢に対処せねばなりません。
増援はなく、如何に早期に盤上の全部隊を活性化できるかが戦力増強のポイントとなります。


2.シチュエーション分析と方針

(1)分析
協商軍の夜間奇襲から始まりますので、ここで協商軍は初期配置から英軍を翻弄することができます。
ロマーニとサドンデス条件となるスエズ運河への突破は両極の位置にあり、協商軍は開始前にある程度方針を立てておく必要がありそうです。
双方ともセミ固定配置となっていますので、初期配置はそれなりの形となります。

(2)攻撃側(協商軍)の方針と配置
まずは全軍でゼロ・アワー・ターンを利用してカチア〜バリーバニオン間の街道を踏破してカンタラ南のスエズ運河東岸へ電撃的突破を狙うものとします。
また突破部隊はカンタラ方面の英軍を起こすようなことは極力せず距離を取って行動するものとしますが、英軍が何らかの要因で活性化した場合は積極的対処を行うものとします。
この一環としてペルシウム以西の鉄道駅の早期奪取も増援を引き出す役目があるため、南下中に一部をペルシウム以西の鉄道へ進出させるものとします。
極端ではありますが、カチア方面へ英軍突破やむなしとしてカチアにのみ守備隊を配置し、とにかくスエズ運河への突破を全力で果たすものとします。

(3)防御側(英軍)の方針と配置
ロマーニ周辺の部隊はゼロ・アワー・ターンでの協商軍の動きによって陣地を固めるのか、最小限の兵力を残してペルシウム〜カンタラ方面の強化をするのかを判断するものとします。
まずは協商軍のサドンデスを回避したいところですが、カンタラ方面の英軍が麻痺状態のため、自発的活性化が滞る場合、協商軍に合わせてロマーニの部隊をスエズ運河方面に派遣します。
その場合、ペルシウム方面の鉄道駅守備は優先順を下げて部隊を引き抜きます。
(サドンデスをくらうよりもマシなため)


3.プレイの経過

第1ターン(1916/08/04夜)。

協商軍のゼロ・アワー・ターンとなります。
計画通り全軍をもってカチアからバリーバニオンへ通じる道を西へ向かいます。
カチア〜カンタラ間の街に英軍がいますが、刺激しないよう距離を取っての行軍となります。

第2ターン(1916/08/04朝)。

バリーバニオン目前で協商軍は、二手に分かれます。
工兵を随伴した先鋒はそのままバリーバニオンを包囲します。
バリーバニオンにはANZACの騎兵旅団がいましたが、さすがにこの騒ぎで活性化します。
残る協商軍は北へ転進し支援砲撃を受けながらカチア〜カンタラ街道のめぼしい街や高地を襲撃します。

バリーバニオンでは、ANZAC騎兵が街から叩き出されてしまいますが、カンタラ方面から活性化した歩兵二個旅団が来援し、協商軍によるスエズ運河への突破阻止のためにわかのスクリーンを張ります。

一方、鉄道方面ではギルバン駅をめぐりドイツアジア軍団の機関銃二個大隊や英軍装甲列車も加わっての激しい戦いとなり、ドイツ軍が損害を受けます。

さらに北のマヘムディア方面からも協商軍騎兵が小規模な襲撃をかけ英軍戦力を誘引/拘束します。

英軍にとって当面の危機はバリーバニオン方面となりますが、カンタラの英軍が動ければまだしもまだ麻痺状態なため、どうなるかわからない状態です。

(続く)