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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:GAZA 1917(DG)(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

ファイア&ムーブメントシステムの第一次世界大戦中東戦線シリーズの一作である表題作をプレイしたときの記録です。


1.シナリオの概要
(1)全般
1917年のガザをめぐる戦いの内、第二次ガザ戦を扱います。

軍事的状況については以下から。
https://en.wikipedia.org/wiki/Second_Battle_of_Gaza

1987年のオーストラリア映画"Lighthorsemen"(邦題:砂漠の勇者たち)の冒頭にこの戦闘のシーンが出てきます。
物語のメインは、この後にガザ攻略のための側面のベルシェバに対して行われた主攻に参加したANZAC騎兵(主人公達)による突撃となります。
この冒頭シーンでは少数ながら参加した英軍のMark Iが3両ほど映るのですが、ゲームにも登場します。

[目標]
英軍はガザ全市街を占領時点でサドンデスとなります。
また協商軍は西方ディルエルベラの鉄道線を遮断すればサドンデスとなります。
それ以外は、ガザ〜ハレイラ間及び協商軍後方に設定されたVPヘクスの支配によるVPの多寡で勝敗が決まります。

双方の部隊規模は、ざっと見る限り両軍とも数個師団と雑多な部隊で拮抗している印象です。

地形の大半は開豁地ですが、ガザの西方と南方にワジ(枯れ谷)が通り、そのワジに沿ってガザ側に協商軍の陣地隊が広がります。
かなり強固なようで第一次、本作であつかう第二次と英軍の正面攻撃は失敗に終わっています。
(第三次攻勢では結局ガザ正面は助攻で欺瞞に載せられた協商軍がこちらに戦力を集めている間に、南側面のベルシェルバを突破してガザの背後を突いて勝利しています)

(2)攻撃側(英軍)について
厳格な指揮統制ルールがあり、複数師団が共同攻撃するとペナルティがつきます。
概ね各師団には足の早い一個装甲車/騎兵大隊が組み込まれていますが、これらをまとめて運用することが困難となっています。
また艦砲射撃が使用可能です。
Marl I装備の二個戦車支隊も参戦しますが、防御力が非常に低く、いずれかの歩兵師団に組み込んで運用するほうがよさそうです。
尚、歩兵+戦車の共同攻撃にはペナルティは付きません。

(3)防御側(協商軍)について
航空支援が2隊運用可能です。
英軍に比べて、3ステップの連隊規模ですが平均戦力が高くなっています。
塹壕線長く守りやすいのですが、そこを越えられるといきなりVPヘクスとなります。


2.シチュエーション分析と方針

(1)分析
先にプレイしたSUEZ 1916と攻守が入替った設定です。
また英軍の先攻ではありますが、陣地化された協商軍戦線への準備された正面攻撃であり、SUEZ 1916のような奇襲の印象はありません。
協商軍陣地は強固で抜きにくいですが、一旦抜けてしまえばVPヘクスが戦線すぐ後方にあり、協商軍は縦深で守るわけにはいきません。
(また十分な部隊もありません)
英軍としてはどこかに戦力を集中して協商軍戦線を突破、それによる防衛線全体のバランスを崩したい所です。
協商軍は、F&MのCRT特有のEXの多さを利用して英軍に攻めさせて自壊させて戦力集中に足る衝力を奪い攻勢全体を頓挫させたい所でしょう。

(2)攻撃側(英軍)の方針と配置
協商軍はガザ正面を手厚くし、ワディ・シェリア以南にて騎兵など足の早い部隊でテル・エル・ファル方面から英軍後方へ回り込み撹乱と、あわよくばディ・エル・ベラ方面の鉄道破壊を企図したいと思います。

(3)防御側(協商軍)の方針と配置
対する英軍は協商軍の企図を見抜きつつ、南には協商軍を上回るアンザック騎兵騎兵師団を展開させて対処します。
主力はガザ正面突破を図るとともにワディ・シェリア南から新兵器である戦車、装甲車等を装備した機械化部隊を突入させて協商軍戦線を分断してガザ南から側面支援を行いたいと思います。


3.プレイの経過

協商軍が先に配置〜英軍先攻という英軍がイニシアティブを握った状態でゲームはスタートします。
英軍がワジに沿って攻勢開始を待っているのに対し、協商軍は陣地から大きく前へ出て英軍に対峙する初期配置となります。
特に移動距離の大きい南方にて遅滞戦術で英軍の時間を奪う作戦でしょうか。

第1ターン(1917/04/17朝)。

英軍は合図とともにガザ正面にて大攻勢を発動します。
艦砲射撃と双方の大規模な砲爆撃で始まった戦闘は英軍/協商軍共に損害を被ります。

一方南方ではワディ・グーズから進撃を開始した英軍は、すぐ目前で防衛線を敷いていた協商軍の激しい砲撃及び航空機による襲撃を受け、陣地突破の新兵器であった最新鋭の英軍戦車マークIも損害を受けていしまいます。
また海岸方面では艦砲射撃の支援もありガザ付近まで進出していた英軍歩兵二個旅団が、クレッセンシュタイン作戦指導下で行われた協商軍の猛烈な砲爆撃を受け、砂地で身動きがとれなくなり損害を受けます。

英軍は大きな損害を出しつつも戦線全体ではガザ付近を軸にして北へ戦線を押し上げることに成功しています。

第2ターン(1917/04/17昼)。

英軍の攻勢は続きます。
どこか協商軍戦線にウィークポイントを見つけて戦力を集中させたいのですが、協商軍も相応の戦力で対峙しており、英軍が戦力を抜けば逆に突破されてしまいそうで、なかなか平押状態から抜け出すことができません。

しかし、そうは言いながらも元々ガザ正面には陣地効果を期待してそれほど重厚な戦力を配置していなかった協商軍は英軍との消耗戦に引きずり込まれた結果、序盤早々でガザ南方付近の戦線にほころびが見え始めます。

第3ターン(1917/04/17夕)。

ガザ正面の陣地にはドイツアジア軍団の機関銃大隊が支援に入ってトルコ軍戦線を補強。
海岸方面でもとうとう陣地まで後退して航空機による支援を受けて英軍歩兵の突撃をなんとか破砕します。

遅滞戦術で英軍の進撃速度を奪おうという目論見の協商軍でしたが、蓋を開けてみれば全戦域に渡り英軍の消耗戦に巻き込まれ、下がったときには、第二撃を受けるには厳しいほど損害を受けており、遅滞というよりは撤退といった方が相応しいような戦況です。

(続く)