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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:PUTIN’S WAR/MW029(DG)(0108)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

第10ターン。

ロシア:3AP+特殊部隊を4ユニット使用=7AP
NATO:10AP
航空支援:NATO1P
状況は一転、今度はNATOが優勢でロシア軍がジリ貧状態に。
(もはや攻勢限界)
NATO軍は、なけなしの航空優勢を使ってブリヤンスクへ航空阻止を試みます。
ブリヤンスクを狙っていることを明示してオリョールとブリヤンスクのどちらを守るのかロシア軍にジレンマに仕掛けます。

ロシア軍が先攻選択します。

ロシア軍はオリョール奪還作戦を発動させようとしますが、第41軍がもたもたしている間にブリヤンスクがベラルーシとルーマニア両国特殊部隊の支援を受けたルーマニア軍によって制圧されてしまいます。
やむなくロシア軍はオリョールの前にブリヤンスクを救援すべく第41軍をブリヤンスク方面に向かわせ、ウクライナ戦線から引き抜いた部隊と同市を挟撃し、二度に渡る攻撃でルーマニア軍を撃破します。

さらにロシア軍はこの隙きを突いて第35軍を一気にタリンへ進め、戦況に油断していたNATO軍を大いに慌てさせます。

ここでNATO軍はロシア軍にライヘンバッハ的機動を仕掛けてロシア軍撹乱と戦力集中の阻止を図ります。
チェコ軍が一気に北へ進みスモレンスクあたりまで浸透すると、ロシア軍もウクライナ戦線最後の部隊である第5軍を下げてスモレンスク防衛にあたらせます。
そうするとチェコ軍は一気に踵を返してブリヤンスク方面へ移動し、他方面へ転出して守備隊のみとなっていた同市を制圧します。

結局、息切れしたロシア軍はNATO軍の数と機動に対応できなくなります。
この頃ロシア内部でも今回の無謀な開戦に対して内紛状態となり、結局軍を後ろ盾にした現政権への反対派に“平和的に”政権が移行され、新政権によりNATO諸国との停戦が結ばれることになりました。

以上でゲーム終了。

ロシア:カリーニン、ヴィリニュス、ミンスク、タリンで4VP
NATO:オリョール、ブリヤンスクで-2VP
でロシア側2VPとなりNATO軍勝利となりました。


4.プレイを終えて

全体的な展開ではロシア軍がかなりがんばらないとしんどいかもしれいないという印象を持ちました。
土地を押さえつつ自国領土も守るというのは、増援がないロシア軍にはかなりシビアなマネージメントが要求されます。
NATO軍は序盤こそ厳しいですが、外交で西ドイツを戦場に引っ張り出せればかなりロシア軍と拮抗状態に持ち込めます。
そのためには、まずは土地よりも戦力の維持を図りたいところですので序盤での都市保守といった方針は優先順位を下げてよいでしょう。

大きく振れるAPやダイスで決まる機動能力については賛否があるかもしれませんが、純軍事的とは思えない事由で戦闘が激化したり停滞する現代戦の様相をシンプルに表現するには、クレバーな方法の1つだと感じました。
これら不確定要素の影響が無視できない程度に大きいため、開始前の両軍の方針としてはそのままですが、それを達成するためのタイムテーブルとそのキーピングについてはお互いそれなりに思案が必要です。

まとめるとゲームの各要素としては目新しいものはなく、かなりバッサリとした抽象処理がなされているため、大味な印象を受けるかもしれませんが、それぞれに意味付けがなされていますので、そこが腑に落ちれば、そういうデザインポリシーであるとして逆にルールに振り回されず盤面に集中して楽しめます。


5.ルールについて

いくつか疑義があり、以下のように処理しました。

Q:APは一手番に2以上使用してよいか?
A:明記されていないが、プチウォーゲームさんのサイトでのQ&Aより1手番に実行可能なのは1種類のアクション1つのみと考える

Q:[5.7]に記述の航空阻止マーカを置いた側のそのヘクスへの攻撃についてのコラムシフトと[9.4]の記述のコラムシフトは同じものか?
A:内容が違う。[9.4]は複数ヘクスから攻撃を行う側に航空阻止マーカが置かれているケースを想定している。

Q:移動中はスタックオーバーできるか?
A:[6.2]によれば「常時適用」と書かれているが、その後に「各アクション、退却、戦闘後前進の終了時にはスタック制限を守らなければならない」とあり、可能と考える。

Q:複数のヘクスからの攻撃でその攻撃ヘクスがいずれも航空阻止マーカを置かれたヘクスの場合、コラム修正は重複するか?
A:これが上記の[9.4]で説明されている。