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写真はこちらでどぞ。
Troopers Depo:2018/04/01 ゲームマーケット2018大阪(0101)
※写真をクリックするとスライドショーで見ることができます。

昨年、初めて神戸にて開催された春のゲームマーケットに参加してその盛り上がりと熱気にやられてしまい一気に虜となってしまいましたが、昨年の時点で今春も大阪で開催されると聞いており、昨年末から宿の確保等の遠征計画を立てていました。
ただ、今回は縁あってネットショップ“小さなウォーゲーム屋”を運営されているBonsaiGamesさんのブースのお手伝いをさせていただけることになり、この界隈ではまずないであろうと思っていたところに期せずして出展側としてイベントに参加することができました。

物販をする、というのは漠然と理解していましたので「いつもニコニコ明るく接客」「商品とお釣りは二度確認」くらいのイメージのみで臨んだのですが、いやいや、朝の人気が少ない設営中の会場や商品を買っていただく来場者の方とのやりとり、客足が途絶えた時間に定点(ブースの内側)より眺める会場、からは出展側からしか見えない沢山のものがあり、新鮮かつ素晴らしい経験ができました。

当然ながらメインは数多あるジャンル、スタイルのアナログゲームであり、Bonsai Gamesさんはその1カテゴリであるウォーゲーム専門で出展しているブースとなります。
アナログゲーム全体のマーケットはまずまず盛況とはいえ、その中のウォーゲームはマイノリティなカテゴリでそのパイはそれほど大きくないと思います。
冒頭にも書いたとおり、開催前は、ブースに買いにいらっしゃる方は恐らくほとんどがそうした界隈の顔見知り(ネット見知り?)の方だろうという何の根拠もない予想をしていましたが、あにはからんや開場してみれば、現実は当方の予想をいい意味で裏切ってくれるものでした。

それは、前日ウォーゲーム士官学校のイベントが開催されたこともあり、翌日(ゲムマ当日)も同じ顔ぶれの方々や関西圏でご一緒したことがあるウォーゲーマ諸兄がブースに来場されるのは想定範囲内として、恐らく今現在はウォーゲーマーでないたくさんの方がブースに訪れてこられたことでした。

そうした非ウォーゲーマー(であろう)の方と商品の説明やお話をさせていただいている中で、いろいろと印象的なコメントがありましたのでいくつか紹介したいと思います。

「ほしいんだけど、相手してくれるかなぁ…」
(男性:一応お仲間のゲーマーさんはいらっしゃるようですのでインストさえできれば…といった感じでしょうか)

「この鎌と鎚のソ連マークにすごい惹かれたんですが…」
(女性:上坂さん効果でしょうか、いわゆるジャケ買い的な感じですがこれは全くの想定外でした…)

「PCとかではやってるんですが対戦相手がいるかなぁ…」
(男性:若い方はやはりそちらから入られるケースが多いのかもしれませんが、やはり対戦相手がネックみたいです)

「この独ソ戦のゲームはいつ頃を扱っているんでしょう、タイフーン作戦とかでしょうか?」
(男性:戦史に興味がある方でしょうか、アナログのボードウォーゲームは未経験のご様子の若い方(学生さん?)でしたがとてもお詳しかったです)

「昔やってたよー、懐かしいなぁ…でも時間と相手がなあ…」
(男性:拙と同様出戻り予備軍?の方のようですが、ネックとなる点はやはりこちらの想定している内容でした)

「ウォーゲームにすごく興味があるんですが初めてで、独ソ戦と日露戦争のどちらがイイですか?」
(女性:お一人でしたが、真剣に日露対戦のガイドブックを読まれてものすごくしっかり吟味されてたのが印象的でした)

「これって宇●●艦●●トのゲームなんですか?!」
(男性:ウォーゲームというより素材がフックとなったようで、やはり版権ものは強しといった感じでした)

「“シミュゲ”ってPCとかであるシミュレーションゲームですか?」
(男性:やはり最初に接したシミュレーションゲームがPCゲームの場合、それが基準となるのかもしれません)

「こういうの買ったとしてどこかに持っていって遊べるサークルとかあるんでしょうか?」
(男性:情報はそれなりにあると思いますがそこへまずどうフックする/させるかという難しさを感じます)

(このシミュ見本誌をめくりながら)「へー!ユーゴスラビアとかもあるんですねー!」
(男性?:“ウォーゲーム”というとどうしてもWW2の大国同士の戦いをイメージしやすいのかもしれませんが、案外こうしたマイナーな戦場が新鮮でフックとなりえるのかもしれません)

「(ウォーでない)ボードゲームデザイナーです…」
(男性:こちらは拙不在で伝聞ですが…何かスゴイ化学反応が起きるのかも…)

実はこの中の大半の方が最終的には購入していかれたのですが、それは別としてこうしたお話は恐らくオープンゲーム会でもなかなか聞く機会がような気がします。
(自分が主催しているオープンゲーム会を想像すると、“間違いなく”といえますw)

初めてこのブースに来られて初めてお会いする方々が語られる内容は、顔見知りでもなんでもありませんので、何ら気兼ねを必要としない率直なコメントですので、その内容がポジティブでもネガティブでもいちいちが貴重なお話として聞くことができました。
(まずもって普段この界隈で自分が非ウォーゲーマの方とウォーゲームについて話をする機会というのはありえないので)

またコメントを頂く以外にもブースへ来場される方や付近のブースを行き交う来場者の様子については、いろいろと気付きがありました。
そこで客足が遠のいている間にぼんやりと考えていた「マイノリティカテゴリのブース裏という定点から眺めた、ブースに来場される方の傾向」について、決して高尚な話ではなく、感じたことをそのまままとめてみたいと思います。

ブースに来場される方には、概ね以下にように4つのスタイルがあったように感じました。
(あ〜またカテゴライズ好っきやなぁ…とか引かんでください…w)

1.スナイパー型(午前>午後)
恐らくほぼ現役のウォーゲーマの方が占めていたのではないかと推測します。
中には事前にネット等で情報をリサーチの上、狙いを定めてこられた非ウォーゲーマの方もいらっしゃるかもしれませんが、その割合は恐らく低いでしょう。
この事前に購入するタイトルは決めた上で、早い時間に来場して確保される感じです。
(昨年、完全に来場者として参加した拙は全くこのパターンでしたw)
ある意味固定層といえる方々で、ブース越しに感じる不思議な阿吽の呼吸を感じますので、交わす言葉は少なくとも安心してやりとりができる印象でした。

2.偵察〜攻勢型(午前<午後)
一度軽く偵察(パッケージ裏などを見るだけ、または少なめの質問)をされ一旦ブースから離れられた後、他のブース等をいろいろご覧になってから再び訪れて頂ける方です。
こちらはウォーゲーマー/非ウォーゲーマーの両方がおられるようでした。
非ウォーゲーマとお見受けして迷われているようでしたら、購入のネックとなりそうな条件(プレイ面積、プレイ時間、難易度等)についてはできるだけ詳細な情報を提供するように気をつけました。
恐らく興味と予算、優先度といった諸条件が整ったところで攻勢(購入)に至る、という流れで、二回目にいらっしゃった際にはほぼ購入されていたように思います。

3.威力偵察型(午前<<午後)
ゲームについていろいろな質問をした上で、内容に納得して購入を決められる方です。
ちょっとでも試遊等ができればよいのでしょうが、スペース的に決して広いとはいえないブースでは、実際にコンポーネントを手にとって見ていただく以外は、こちらが来場者の疑問に答えて購入する/しないを判斷できる情報を提供するのがもっぱらとなります。
ウォーゲーマ/非ウォーゲーマの両方ともいらっしゃいますが、どちらかによって質問の内容は大きく変わります。
先にも書いたように戦場や期間の切り取り方やヘクスマップなの?といったテーマ/システムイシューなピンポイントの質問から、シミュレーション/ウォーゲームってどんなゲームなんでしょう?といったかなり壮大な内容の質問まで、問われる情報の幅がかなり広かったです。
こちらも先入観があるため、想定外の質問をいただくとかなり慌てることがありましたが、一旦決断されると並んでるのほとんど全部!というようなケースもありました。
このスタイルは非ウォーゲーマな方が多かった印象です。
現役ウォーゲーマーの方はやはり事前にリサーチされているか、来場されて初めて知ったにしてもパッケージ裏等のわずかな情報で概ね全容を把握されるのか質問は少なめで、先述の“2偵察〜攻勢型”となるケースが多いようです。

4.遭遇戦型(午後)
当ブースについては全くノーマークでイベントに来場されてウロウロしている内に、ブース前で商品を見てピキーーン!!ときてそのまま足を止めていただけた、という感じの方です。
(上記1.〜3.のブースに来場されてからの動向による分類ではないのですが…)
午後になって人出がある程度落ち着いてからは、恐らく他の来場者さんも概ねそうだと思いますが、フリー散策して掘り出し物や新たなジャンル開拓となるゲームを探すフェイズなのかなと。
ただし、実際にはここから威力偵察や正攻法モードに遷移していくわけで、遭遇戦型のままひと目見て即購入となるケースは見られませんでした。
また今回はお見受けしませんでしたがスナイパー型の方が目的達成後にこのモードに遷移されることがあるのかもしれません。

いずれの型も普通の購買行動に見られるパターンなわけで“そらどれかになるやろ…”という話なのかもしれませんが、分類しつつも個々の来場者の方のいろいろな背景が垣間見れた所や、時間帯によって主力となる型が1.から4.へ遷移していくのもなかなか興味深かったです。

総じて、今回のイベントで売り子として非ウォーゲーマの方とのお話で感じたのは、ウォーゲームに限らず「潜在層といえど、知らないものに対してはそもそも知る由はなく目の前にあっても存在していないに等しいわけで、こうした層に対してこちらのアクティブ・ソナーのピンをどうやって届かせるかは難しいなぁ」ということでした。

普段は「ウォーゲームのマーケットが…」や「新規プレイヤーの獲得を…」といった話題には正直疎かった(というか向き合う余裕もなかった)のですが、今回の遠征でパブリッシャさんの心の叫び(?)を聞いたり、ブースの裏側からいろいろなことを見聞することによって、全くの無関心でもいられない現実を認識した次第です。
(最近のように自分が何か書いたりしたものが、パブリッシャさんを通してそうした誰かに届くこともあるわけで全く無関係でもないわけですし…)

大したことはできませんが、これからも趣味として重くならない程度にできること(といってもいつも通り“このゲーム、オッモろいわー♪”というのを記録してオープンにしていったり、適度にオープンゲーム会を催すだけですが…汗)を続けていこう、と帰路の停車駅数40の在来線の中で思ったりしたのでした。

最後に、
今回のゲームマーケットに出展、来場された皆さん、お疲れ様でした!!
あまりじっくりお話できなかったウォーゲーマ諸兄の皆さん、また機会があればよろしくお願いいたします!!




P.S.次回も売り子をするとなった際に気をつけようと思った反省点:
“ゲームのスペック説明といったセールストークだけじゃなくて室温+2℃くらいまでの熱さでそのゲームに対する愛を語ろう。”