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その他の写真はこちらから。
Troopers Depo:激闘!川中島/ウォーゲーム・ハンドブック2013(K2P)(0101)


以前プレイした国際通信社のウォーゲーム・ハンドブック2013の2in1の付録ゲーム「激闘!ロンメル軍団」と同一システムを用いた表題作をプレイしてみます。
このチットでアクションを仕込むパターンは大掛かりなコンポーネントならカードを使って所謂デッキメイクとしても表現できるのでしょうが、「激闘!ロンメル軍団」のまとめにも書いたように計画とままならまさのバランスがいい塩梅で気に入っています。


1.ゲームの概要

基本システムは以前プレイした「激闘!ロンメル軍団」と同じですが、今回選択するマーカは活性化するフォーメーションではなく、自軍のアクションパターン(陣)となります。
かんたんは
 1.(原則)全軍による移動のみ
 2.全軍による攻撃のみ
 3.指揮官付き1スタックのみによる移動/戦闘
 4.敵に隣接している部隊を対象に後続部隊と交代(移動)/戦闘
 5.1.〜3.を選択できるワイルドカード
を、1ターン中、最大3回のフェイズに割り当てて実行させます。
(ただし必ず実行できるわけではありません)
また、4.は上杉側のみ、5.は武田側のスペシャルアクションとなり、1.については武田側は八幡原と妻女山の部隊は同時に移動できない。

シチュエーションは全部で五度行われた川中島の合戦の内、最大規模の第四次がテーマとなっており、ゲームは開始時、既に上杉側が妻女山を降りて武田本隊の前に布陣している状況から始まります。
件の合戦は、国内の合戦でも超メジャー級ですので、古今よりいろいろなタイトルが出版されています。
(いつものように参考Wikipediaのサイト)

勝利条件は、もちろん大将の打ち取りによるサドンデスがもありますがが、基本的には彼我の損害(除去ユニット数)での決着となります。

マップは曲行する千曲川で隔てられた主戦場の八幡原方面と上杉勢が陣を置いていた妻女山までが収められています。
千曲川北の平野部は小川が両陣営の間を縫うように何本も走っており、実質的に殆どの地形が障害地形となっています。
ただし、これらは両陣営が組み合ってしまえば、ほとんど機動の余地がなくなってきますのであまり問題にはならないかもしれませんが、上杉側には車懸りの陣があるため、前線付近のローテーション機動で支障が出るかもしれません。

(2)武田側について
総兵力では上杉勢を上回りますが、八幡原と妻女山に戦力を二分しています。

(3)上杉側について
妻女山から既に下山しており、霧の中を武田信玄本陣前に布陣した状態です。
武田側と反対に総兵力は武田勢に劣りますが、全兵力が集結しています。


2.シチュエーション分析と方針

(1)分析
武田勢は上記の通り戦力を二分しているため上杉側には各個撃破のチャンスがあります。
しかし上杉勢は、後背の妻女山に二分された武田勢別働隊を置いた状態での戦いであり、正面の戦いに手間取れば別働隊が合流しての挟撃の恐れもあります。
メーカサイトで公開されている選択ルールは導入していません。

(2)武田側の方針と配置
まずは上杉戦力の分散を狙います。
劣勢な本隊は下がらずに間合いを取りつつできるだけ上杉側と距離を詰めて拘束することで、別働隊の来援も容易となる。
ひとまず序盤で既に総ユニット数で5ユニット優勢ですので、無理な戦闘は避けて持久戦から消耗戦も指向します。
とにかく勝利条件は敵部隊撃破ですので、確実に敵戦力漸減できる態勢での戦闘を指向します。
特に相手が0戦力でこちらが損害を受けても生き残ることができれば積極的に戦闘を仕掛けて敵撃破を狙います。

(3)上杉側の方針と配置
具体的には彼我の損害差において武田側より6ユニット以上撃破していないと勝てないことになります。
これは八幡原の武田信玄本隊の2/3にあたりますので、別働隊の合流を阻止して本隊を孤立させて有利に戦闘を進めることを指向します。
具体的には千曲川南の渡し3ヶ所を部隊を割いてでも早期封鎖し、残った戦力を武田側が千曲川を背にして戦わざるを得ないように左へスイング、敵の退路を断って寄せます。
その過程でできるだけ残る渡しである広瀬も封鎖したいところです。
敵撃破のチャンスについての方針は武田側と同じです。

★両軍の方針についてはTumblrの写真も参照ください。


3.プレイの経過

第1ターン(1561/9/10 6:00)。

第1作戦フェイズ
主導権:武田側
武田、上杉勢ともまずは接敵のための移動となるため双方、願行の陣を敷きます。
武田勢は千曲川から右へスライドして善光寺方面を背にしてやや密集隊形へ移行します。
上杉勢は千曲川封鎖部隊を進発させ、残った本隊はまとまった武田本隊を外から包むようにやや延翼しつつ接近していきます。

第2作戦フェイズ
主導権:武田側
別働隊に早期に千曲川を渡河させるため雁行の陣を敷いて千曲川河畔まで前進させます。
上杉勢は偃月の陣にて柿崎景家、本庄実乃、色部勝長らが武田本隊右翼へ先手で突撃を敢行、守っていた武田勢飯富昌景、諸角虎定らに損害を与え潰走させます。

第3作戦フェイズ
ここでいきなりの5ゾロ。

「激闘!ロンメル軍団」の悪夢が…w

実は武田勢はこのフェイズで山本勘助チットを仕込んでいたのですが、なんと一度も戦場に立つこともなく病死ということに…。
また上杉勢は魚鱗の陣を敷いており、あわよくば武田本隊に先程突っ込んでいった柿崎景家らが眼前の信玄もしくは信繁に一太刀浴びせることもできたはずですががそれもならずで終わります。

★上杉勢の先手で武田勢がやや劣勢であるのに加え、いきなり武田側の戦術的優位(ワイルドカードである「山本勘助」チット)が奪われたのはかなり大きなダメージといえます。

(続く)