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Troopers Depo:Panzer Blitz(AH)Steppe leader Variant/Scenario 06"August Storm"(0105)


第6ターン。

中央〜右翼間の拠点を巡って激戦が続きます。
今回ソ連軍は、日本軍火砲に対して攻撃を集中させて、日本軍のアウトレンジ攻撃能力を奪おうと企図します。

まずは突撃するT34/85の脅威となる日本軍対戦車砲を制圧するために要請していた122mm榴弾砲の制圧射撃が同対戦車砲が配置された森に行われます。
この激しい方爆撃は、虎の子37粍速射砲が完全に破壊した上に、折からそこへ移動してきていた歩兵/工兵各1個小隊を散開させます。
日本軍は、敵突破正面の対戦車砲を失ったことで戦車突撃を阻止する手段がなくなってしまいます。

次に最右翼の拠点でしぶとく粘る日本軍歩兵1個中隊に対して持てる火力を1個小隊に集中投入して確実な撃破を狙いますが、防御に適した地形ゆえ撃破はならず日本軍を散開させるにとどまります。

さらにソ連軍航空機が、今回もやっと態勢を立て直した70粍歩兵砲に対して機銃掃射を繰り返します。
この執拗な空襲にさすがに日本軍も持ちこたえることができず、同歩兵砲小隊が壊滅させられてしまいます。

★機銃とはいえ(H)のためソフトターゲットに対しては倍火力となるわけで、これらを集中運用した場合、それなりの火力が射程無限大で降ってくることになり、これは日本軍にとってかなりの脅威といえます。
★日本軍も最寄りの歩兵等で対空射撃を行いたいところですが、射撃済みとなり次手番で目前のソ連軍に対処できなくなることや、そもそも行えても火力が低くソ連軍機にダメージを与えることが困難(攻撃中止で追い返すのがやっと)、といった理由から実施要否の判断は非常に悩ましいところです。

しかしながらソ連軍は支援砲撃と航空攻撃で南方突破のための地固めを着実に行っていってはいるものの肝心の地上部隊の突破状況が思わしくないという印象です。
日本軍対戦車砲を無力化した今、T34/85の突撃を阻むものはなく2個中隊による三度目の蹂躙攻撃を受けては、散開状態となった歩兵部隊もいるこの拠点も耐えきることがきず、守備の1個歩兵中隊が壊滅してしまいます。
この拠点が完全に無力化されたことで日本軍防衛線の中央〜右翼間に大きなギャップが生じてしまいます。

この状況に、戦車を投入してもなおかつ未だに制圧できない最右翼の日本軍拠点に対して業を煮やしたソ連軍短機2個中隊が"ウラー!!"と口々に叫びながら丘を越えて突撃を開始。
とはいえ、中隊規模ゆえ少々の日本軍の攻撃で散開させられることはないであろうという算段の元、射程が短い同中隊と敵との距離を詰めることが第一の目的でした。

日本軍は戦線全域に渡って近接突撃を敢行しますが、そもそも部隊規模が違いすぎ、守れても攻めるには兵力/火力不足の感が拭えず、実際芳しい戦果を上げることができません。
唯一気を吐く特火点の75粍野砲が、迂闊にも開豁地にもたもたと展開するソ連軍歩兵を発見し、これを狙って砲撃を行います。
このソ連軍狙撃兵中隊は、中央の丘陵の稜線向こうで突撃発起点への展開途中で足止めを食っているところでしたが、この日本軍の砲撃により散開状態とさせられてしまいます。

日本軍もわずかに戦果を挙げますが、全体にはやはり物量のソ連軍にイニシアチブを握られており、徐々に苦しい状況となってきています。

(続く)