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Troopers Depo:Born of Titans(OneSmallStep Games)@KGG_14(0102)


冒険を達成した己の力に酔い、その傲慢さから人心を失ったペルセウスは、立ち寄ったテーベで自分自身と向き合いながら神託を受け続ける日々を過ごします。
その最中ヘラによる助力を受けペルセウスは澄んだ心を取り戻します。
しかし、ヘラの気まぐれか、ゼウスの戯れなのか、もう一人の冒険者オデュッセウスに傲慢な心が生まれます。

★さて、ゲーム上で特定プレイヤーの独走を防止するための措置とも思える“傲慢”カウンタですが、“傲慢”カウンタを置かれたプレイヤーもこれに抗うことができます。
★“傲慢”カウンタを自身のシートから取り除く2つの方法があります。
★一つは都市に置かれた“遭遇”マーカの一つ“謙虚さの積み重ね”を見つけることで“傲慢”マーカを除去できます。
★もう一つの方法は同じく都市で神託を行い"ヘラ"の神託マーカを引くことです。
★神託マーカには各種ギリシャ神が描かれており、この種類と枚数の組み合わせで様々な効果を生み出します。
★件の“ヘラ”は1枚を使うことで任意のプレイヤーに“傲慢”カウンタを置くことができます。
★ペルセウスは遭遇による都市にとどまり神託を受けることで"ヘラ"の助けを待っていました。

“傲慢”さを捨てて、再び謙虚な心で再び冒険に戻ったペルセウスは一路北アフリカからイタリア半島へ渡ります。
しかしメッシナ海峡で、歌声で船乗りを誘惑し海へ誘い込むというセイレーンに襲われます。



ペルセウスの弱点である知力に長けたセイレーン相手に苦戦しますが、ペルセウスの船は女性により操られており、途中で加わっていた頭が切れる仲間の助けもあり、なんとか切り抜けることに成功します。

イタリアに上陸したペスセウス一行は途中で加わったペガサス(これもどっかの映画で見た展開じゃん!w)の航法能力も併せ移動時に10D6という驚異的な韋駄天ぶりを見せます。
一気にローマを抜け、2つめの冒険の目的地ヒュペルポリオスに到着したペルセウスですが、ここで真のミッションが地下世界へ行って亡き友を生き返らせることであることが判明。
ペルセウスは再び南へ下り、シシリーにある地下世界の入り口より冥界へ降り、亡き友をハデスの元から助け出します。
ペルセウスはこれで2つ目の冒険をクリアすることに成功しました。

★クエストの内、3つは地下世界にて解決しなければならず、そのクエスト・サイトから任意の地下世界への入口に、そのクエスト・マーカを移動させて新たな目的地としなくてはなりません。
★なお、この時点でクエストの内容が判明しますので移動した地下世界への入り口でそのクエストにチャレンジすることになります。
★うまくいけば途中の都市等で必要な装備(仲間や神託、予言等)を揃える準備ができるかもしれません。

さて、一方のオデュッセウスですが、北アフリカ沿岸は海路でショートカットできる航路がなく、地道に陸を歩んでいくことになります。
ただでさえ航法能力に苦しむオデュッセウス一行はギアや仲間等で多少航法能力を高めることができましたが、それでも2回の移動チャレンジ成功でやっと1マス進める陸路の度は長く険しいものとなります。

2つめの冒険を先に達成したことで再び“傲慢”さが芽生えてしまいます。
しかし、これも最後の冒険の目的地であるディオスクリア(オデュッセウスの最初の冒険の目的地、黒海の奥)へ地中海沿岸を通りながら海路を進みます。
エーゲ海を北上中に“海の怪物”が出ると噂される海峡で“それ”に襲われますが、実はその正体は海賊で、ペルセウスはこの海賊を鎧袖一触で撃退します。
黒海までさしかかりますが、まだヘラからの助言がなく、しかたなく一旦そのまま地中海沿岸に沿って南下し,ビブロスからキプロス島を通り再び海路を逆に西へ戻り、ディオスクリアへ向かうチャンスを狙います。
この道中、トロイでは乗員に離反されるなど今までとは一転して苦しく我慢の行程となります。

その頃、シリアで2つ目の冒険の達成したオデュッセウス一行も最後の冒険の目的地ヒュペルポリオス(ペルセウス最初の冒険への出発地)を目指し、地中海を目指します。

しかし、最終的にはまたもやヘラの助けを受け“傲慢”カウンタをオデュッセウスへなすりつけたペルセウスが、再びダーダネルス海峡からボスポラス海峡を抜け黒海に入り、冒険の終焉の地ディオスクリアへ到着します。
(ペルセウスの船にはアルゴ号のようにヘラの彫像が取り付けてあったのかも…)
なんと最後は乗員であったアマゾネスもすべて離散し、ギリシャ神からの助け(予言ポイント)も全く残っていない状態でした。
オデュッセウスも一歩ペルセウスに先んじられたとはいえ、最後は同じ3度めの冒険の途中であるなど、それなりに接戦での結末でした。

…ということでペルセウスが先に3つの冒険を達成したため、勝者となりました。

元々の掲載誌もAresらしく、ガチンコのマルチゲームという感じではなく、まさしく映画のようにアルゴ号にあるときは試練を与え、あるときは助力して翻弄される探検隊一行を眺めるギリシャ神の視点で楽しめました。
テイスト的には以前プレイした中ではタリスマンや死霊要塞1945を思い出します、といえば伝わる人には伝わるかもです。
目標となる地や、その達成に必要となるスキルがプレイヤーそれぞれに違う、というのもマルチソロプレイといえばそうなのですがバッティングにはならず、妥当な処理だと感じました。
デッドヒートになりやすいよう“傲慢”カウンタが用意されていますが、だれかが先んじて冒険を成功させると、かならず“足かせ”をされるためにやもすると同じような展開が繰り返されることもあり、そうした場合3回目の冒険あたりになると、若干ダレが出てくる可能性があります。
(実際は適当な神託を持っていれば、即座にクリアすることも可能です)
今回あくまで2人プレイなので、フルメンバーでのプレイイメージの参考にはあまりならないかと思います。
3人以上のプレイにおいて、この“傲慢”カウンタがうまく回って、巻き返しのチャンスを演出してくれれば最高だなぁと思います。

コンポーネントもいわゆる雑誌付録ゲームであり、ミニチュアやカラフルなデザインのカード等もなく、同ジャンルのボードゲームに比べるとかなりあっさりめです。
また処理もシンプルに3なので、人によっては作業ゲームと映るかもしれません。
確かにファンタジーといえばファンタジーなのですがともかく題材が“ギリシャ神話”という原作付きとなりますので、冒頭にも書いたとおり、既に題材についてなんらかの知識があれば、盛り上がるようなギミックが随所に仕込まれており大いに楽しめかと思います。
また仮に前知識がなくても古今より多数の面白い映画になっていたりしますので、これらを観てからのプレイも脳内補完率が高まってよいでしょう。
(アルゴ探検隊についてはモンスター要素抑えめのガチストーリーのTV版?もあるようですが)

さて最後にここで思いついたのが死霊要塞1945の城塞パートでの勝利条件です。
ゲーム終了と勝利の条件が違うため、先にゴールイン?しても勝利できるわけではない、という作りが面白いと思っていました。

以下にやや煩雑ですが、表題ゲームの勝利条件他に手を加えてみた改定ルールを2つ挙げてみます。
それぞれ単独で導入できますが検証プレイは未です!…汗
なお、勝利条件改定ルールでVP算定を煩雑にしているのは、終了時までだれが勝者か特定しにくい(つまり計算づくプレイが行いにくい)ことを目的としています。


Born of the Titansの追加ルール提案:

■勝利条件の変更
後半のダレを防止するためにゲームの勝利条件をVP制とします。
ただしこのルールを導入するとクエストを達成せずに勝利する選択肢も生まれますので、ゲーム本来の趣旨と異なってくることにもなりますのでプレイヤー間の合議に基づき導入してください。

・各プレイヤーはゲーム中に倒した“遭遇”マーカのモンスターの数、追い払った海の怪物の種類を紙片等に記録しておきます。
・クエストを3つ達成したプレイヤーがいた時点で、ゲームは終了します。
・各プレイヤーは以下の内容に基づきVPを集計します。
  ・達成したクエスト数毎に10VPを得ます。(3つなら30VP、2つなら20VP):使命の達成に対する評価
  ・倒した遭遇マーカのモンスター毎に1VP、追い払った海の怪物毎に5VPを得ます。(ただし海の怪物は何度追い払っても1箇所につき3VPまでしか得られません):勇敢さの評価
  ・シート上に残った予言点、乗員ポイント毎に1VPを獲得します。:自力で冒険を行ったこと、仲間を大事にしたことの評価
  ・シート上に残ったギアマーカ毎に1VPを獲得します。:物/仲間に対する評価
  ・シート上に残った神託マーカ毎に1VPを失います。:神の助言をないがしろにした評価
  ・自分以外で一番面白い冒険をしたと思うプレイヤーを秘密裏に選び紙片などに書留めて全員で一斉公開し、選ばれたプレイヤーはそれぞれ3VPを獲得します。

上記VPを合計して一番多いプレイヤーが勝利者となります。

■都市でのアクション〜冒険の中断
・都市にとどまり遭遇、リクルート以外のアクションを行う毎に乗員ポイントか予言ポイントを1つい失います。:長期間冒険が中断することで仲間や神々の注目を受けなくなります。

導入してプレイされた方はまた感想など聞かせていただければと思います。
(ヲイ!)