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その他の写真はこちらから。
Troopers Depo:SIXTH FLEET/Strategy&Tactics #048(SPI)/10 Game-Turn Scenario(0101)


昨年末のブログに書いたとおり、たかさわさんにならってゲームの準備等、なにがしかプレイに関わるアクションもログとして残しておくことにしました。
そんなこんなで、新年最初のゲーム関係アクションとしては、いきなりプレイではなくSPI編集時代のStrategy & Tactics初期号の掲題ゲームについてカウンタを切ったり、ルールに目を通したりしていました。
(多少?アルコールも入っていたせいか途中で寝落ちしそうだったのでプレイではなくこうなりましたw)

“現代海空戦ながらその実は地中海を舞台にしたNAW”(かなり意訳)といったような評をどこかで目にしていて、それ以来ずーっと気になっていたのがプレイの動機です。
(実はこれ以外にも同時期(〜#90番台くらい)の同誌の仮想戦についても同様な準備を並行して進めていますが、それらについては別稿としたいと思います)


1.シナリオの概要

(1)全般
設定は、“1970年代後半にソ連軍とNATO軍が衝突、そのとき地中海ではどのような戦いの様相となるのか?”をシミュレートするものです。
シナリオにはいわゆる衝突最初の3日間を10ターンで描くショートシナリオと最初の一週間を21ターンで描くキャンペーンシナリオが付属していますが、今回はお試しということもあり10ゲームターンシナリオをプレイしてみる予定です。

本シナリオでは黒海のソ連軍部隊は登場しません。
(これらはキャンペーンシナリオにて増援として登場します)
よって開戦劈頭、ソ連軍は地中海内の部隊のみNATO軍と対峙しなくてはなりません。
海中/海上戦力はらず、かなり厳しいものがあるかもしれませんが、その代わり強大な航空戦力を有していますので、これらの活躍が勝利の鍵となりそうです。
(カウンターシートで確認する限り…汗)

勝利判定は、いずれのシナリオもVPの多寡とその差分により行われます。
VPも撃破した敵ユニットの電子戦値がそのままVPとなる、というわかりやすい処理がされています。
VPはこれ以外にも主にソ連軍により一定エリアの敵が一掃されたり、NATO軍を孤立させた等でも獲得できます。

次に登場する国々ですが、地中海/黒海艦隊にわかれるソ連軍はもちろん、NATO側には米英仏伊の他ギリシャやトルコ、イスラエルの海空戦力が登場します。

最後にマップは、地中海全域が収められていますが、西は伊仏国境付近まででイベリア半島やジブラルタル海峡は収められていません。
逆にキャンペーンで登場するソ連軍黒海艦隊が登場する黒海の一部が収められています。
必要な地中海とその沿岸のみ描かれており、現在のマップなら凝ってしっかり書き込まれたり、グーグルマップの写真を下に敷いたりされるであろう陸地部は、航空基地と国境以外は全くの白地図となっており、当時の印刷物制作技術的な制約が主たる理由かもしれませんが、図らずも逆にそれだから必要なもの以外の要素はバッサリそぎ取ってしまうことでゲーム上でフォーカスすべき要素が明確になっているともいえると思います。

基本的なシステムは、IGOUGOで移動と戦闘のみを繰り返すシークエンスに強ZOCとマストアタック…という風に冒頭にも書いたとおり、やはりNAWといった感じです。
ただし、面白いのはシークエンスが移動>戦闘ではなく、戦闘>移動となっているところです。
さらにスタックも可能で、重ねる順番が彼我の相対位置を表しているため、戦闘時にはこの順番が重要となります。
(原則一番上のユニットから標的となります)
またユニットの能力は基本的に攻撃力と防御力、移動力で表されており攻撃力は対空/対水上/対潜とわけられており、攻撃対象によって使い分けます。
戦闘は、これら戦力を地形/海域/昼夜により適宜修正した後、ディファレンシャル(戦力差)方式のCRT上で攻撃側の最大ECM値により決まる攻撃成功値を元にダイスを振って行います。
判定は1D6でこの攻撃成功値以下なら成功となりますが、戦闘では敵を撃破できず、何も起きないかどちらかを後退させるのみとなります。
つまり、敵を撃破するには敵が後退できない状況下で後退を強要させるしかありません。
(このあたりもNAWっぽいと呼ばれる由縁でしょうか…)
もちろん戦闘結果により勝者側は戦闘後前進も行えます。
なお、最近のゲームではお約束の核攻撃ルールはありません。
やもすると海上での押し引きに見える表題作の戦闘の様相ですが、最終的に「より高度な電子戦能力と火力を有する側が有利であり、有利な側がより広い海域を制圧下におくことができる」ということを表現していれば、これはこれで有りではないかと思います。

この他、中立国等多国籍が登場し、一度に参戦するわけではないため、そのあたりの細かいルールも存在しますが、総じて現在の目から見ればかなりシンプルなシステムとなっていることが、なんとなく見えました。
シルエット付きの各ユニットにそれぞれ設定された対空/対水上/対潜/ECM能力とNAWライクなシステムが絡んでどのような戦場が再現されるのか非常に興味をそそられます。

ちなみに本誌記事では双方の海上/陸上の戦力/性能分析から政治情勢、地中海を舞台に起き得る戦闘のシナリオや両軍のECM/ACW戦術について、さらには当時('60年代後半〜'80年代)の海軍の戦術等がまとめられています。
現在の知識での情報はいくらでも入手が可能ですが、当時知り得た情報を元にした分析や視点というのは、この記事から読み解くしかなく、十分読解できないのはなんとも歯がゆい思いです。

余談ですが、ルールを読んだり、関連のサイトや手持ちの書籍を眺めたりしながらカウンタを切り離しましたが、この当時は横方向のブリッジ?がなく両端のみを切り離せばランナー?取り外せますので、作業はしやすかったです。
マップは本稿の写真の通り、手折りだと思いますが、絶妙にズレていてなかなか味を感じさせます。
(それでもシワにならずに折っているのでこれはこれでスゴイです)

さて、あとはプレイに持ち込むだけです。
(この時間確保がひょっとして一番の難関かも…)
ここまで読んだ内容が頭に残っている間に、上記を元に両軍の方針をザクッと決めて開戦!といきたいところです。
(続く)