部落解放研究所編『部落史の再発見』(1996年、解放出版社)
部落史をもう一度とらえ直そうという試み。
新しい部落史の旅に 「序」にかえて(渡辺俊雄)
古代~中世
1 開かれた列島 渡来人・先住民(神野清一)
2 律令制下の賤身分(神野清一)
3 古代の穢(森明彦)
4 古代の賤観の変質(森明彦)
5 拒絶と排除の視線 中世の非人(尾崎安啓)
6 地方の「舞々」(山路興造)
近世
1 被差別部落の起源と集落としての起源(寺本伸明)
2 囲われたムラ(のびしょうじ)
3 失われた伝統と創られる伝統(吉田栄治郎)
4 身分を越えて(中尾健次)
5 かわた富豪の誕生(のびしょうじ)
6 食肉おんな行商人(のびしょうじ)
7 真宗信仰(左右田昌幸)
8 闘いと抵抗と(中尾健次)
9 皮の生産と流通(のびしょうじ)
10 さまざまな被差別民のすがた(中尾健次)
11 儒教思想と差別意識(三宅正彦)
12 河原巻物(脇田修)
近現代
1 「解放令」と警察(北崎豊二)
2 「新平民」から「特殊部落」へ(小林丈広)
3 「部落産業」とはなにか(小林丈広)
4 解放への模索 部落改善運動(白石正明)
5 『部落の人豪』断片(秋定嘉和)
6 水平運動の独自性と多様性(朝治武)
7 地の塩の女たち(布引敏雄)
8 戦時下水平社の戦争協力(朝治武)
9 憲法草案から削除されたこと(渡辺俊雄)
10 解放された小作地(石元清英)
11 戦後の部落問題の位相(渡辺俊雄)
12 写真資料を読み解く(吉村智博)
著者紹介