2005年04月12日

Happy Birthday よっすぃ〜♪


天才的にかわいい

4期…という表現もまだ存在しなかった時代に、そのモーニング娘。4期メンバーオーディションに登場した吉澤ひとみ。
すっかり懐かしさの対象となってしまったASAYANのオーディションで、今以上に遊び半分の空気を装っていたつんくの口から飛び出した「天才的にかわいい」というこの形容は、
その時点で与えられた情報からは、その完成度の高い美少女感をダイレクトに口語化したものとしか受け取りようはなかったが、それでもそのコトバには特に異論を感じないレベルで、提示される「吉澤ひとみ」はかわいい美少女だった。

結果的には最後のASAYAN出身モーニング娘。となる「新メンバー」として選ばれた4人。
辻加護というある意味反則の2人はほっといてもキャラクターが先を走り、「天才的にかわいい」よりももっと正統的に美少女であった石川梨華は、マイナス要因が見えやすい部分がその美少女感を補完しながら、偶然か必然化は判らないが、それに対してぶつかってもがいている空気を対外化することで独自にキャラが浮き立つことになるが、その中で、どうしてもキャラが見え難い存在になってしまったのが吉澤ひとみその人であった。
しかも、本人がその事態に対してあせりのようなものを感じている空気をあまり感じさせないある種のマイペースさを貫いていたこともあって、なんらかの切欠で、彼女に注目する視線を持ち合わせていない人間には、なかなかな吉澤ひとみという存在のポジションが見えてこない時間が結構長く続く事になる。

それでも、プッチモニという場を得、そのユニットそのものの多面性に合せてクールだったり女の子だったりという面を小出ししながら、同時にラジオで個人を出す機会などにも恵まれるなかで、次第にその独特の人間性は醸し出され、ほんとにゆっくりではあるけれど、確実に彼女は吉澤ひとみという存在そのものを、自分のいるスペースとして刻み付けていった感もある。

時の流れの中で、自然に自分であることを貫いた結果に、他人の感受が彷徨ってしまったことはあっても、それは本人とは無関係な遠回りだったのかもしれない。気付けば吉澤ひとみはモーニング娘。イチの男前としてその地盤を確立していた。
勿論それも、自然体の彼女の表層の形骸に過ぎないのであることは明白ではあって、だからこそ、現状の「男前」の地位は、かつての「天才的にかわいい」を否定するベクトルで成立するものでは決してない。
吉澤ひとみの「天才的にかわいい」はその後つんく♂自身によって「外見的な作りのことだけではなく、本質的庶民性も含んで」と補完されている。勿論、後付けである可能性も高いのだが、その意味において、「庶民的」かどうかは別にしても、良し悪し以上にナチュラルに自分でいられる彼女の本質は、人という種の内面性質感としては、実に「かわいらしい」ものだと言えることは認められるのだ。
 
とはいえ、自然体でいたいが故に、ここまでの時間連鎖の中で、彼女自身のモチベーションが失速しかけた時期があったことは、自身の告白を待つまでもなく明白である。
しかし、それもまた彼女が自分に正直であったが故の対外であって、だからこそ、復活を遂げた時の輝きもまたヒトシオであったわけであり、今現在の吉澤ひとみが、何よりもナチュラルに輝いている現実に結実しているんだろう。

だが同時に、自分が自分であることを貫く人は、他人に対して無関心にもなりやすい。
他人が自分を貫く事に関与しないで見過ごしてしまう傾向とでも言うか、他人と自分の間にきちんと線引きをする事く、その点は実際彼女のスタンスにも垣間見える時があった。
しかしそれも、フットサルという集団スポーツでキャプテンを担うことで、自身に無理をかけずに、自然に軌道修正されてきているようでもある。

そうなれば、吉澤ひとみは無敵だ。
そして、そんな彼女がモーニング娘。という集団のサブリーダーに在する事実は、何にも増して心強い。

そんな今、このとき、
「天才的にかわいい男前」のサブリーダーに万感の期待を込めて、

よしこ






 吉澤ひとみさん


 20歳のお誕生日


 おめでとうございます♪



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