アメリカのアイザック・スターン(Isaac Stern、1920年7月21日 - 2001年9月22日)は、ポーランドに生まれたユダヤ系の超一流ヴァイオリニストでした。生前、中国と親しい交流があったことから、上海交響楽団が「上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクール」を設立し、2016年の第一回コンペティションで、第一位を日本の木嶋真優さんが勝ち取ったことで話題になりました。以後二年毎に開催されることになっていて、昨年は第二回が行われましたが、来年2020年の第三回は、ちょうどスターンの生誕100年に当たるため、ガラ・コンサートなどのイヴェントも盛りだくさんとなる予定で、早くも審査委員会のメンバーも発表されています。歴史が浅く、コンクールの権威という意味では、まだそれほどの位置にはないのかもしれませんが、第一位から順に$100,000、$50,000、$25,000の賞金が贈られるということなので、名声よりも、とりあえずの生活費が必要な若手の演奏者にとっては、かなりの魅力でしょう。
 審査員の顔ぶれも、現在世界最高峰と言える超ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストのマキシム・ヴェンゲーロフを始め、日本の竹澤恭子さんに至るまで、そうそうたる面々が名を連ねています。

上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクール審査員

委員長
デービッド・スターン(Cond、アイザックの息子)
ベラ・ツー・ウェイリン(Vn)

審査委員
マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
マーティン・キャンベルホワイト(アーティスト・マネージャー)
グレン・ディクテロウ(Vn)
エマニュエル・オンドレ(フィラルモニ・ド・パリ(パリ管のレジデンス・ホール)公演ディレクター)
ウェイガン・リ(Vn、上海弦楽四重奏団創設者)
ニン・フェン(Vn)
フィリップ・セッツァー(Vn、エマーソン弦楽四重奏団創設者)
ハガイ・シャハム(Vn)
ジョエル・スミルノフ(Vn)
竹澤恭子(Vn)
ジャン・ワン(Vc)

 一流のヴァイオリニストを並べるだけでなく、チェリストやアーティスト・マネージャー、コンサートホールのコンサート・マネージャーといった幅広い視点で審査する姿勢も見え、生誕100年のモニュメンタルな回のコンクールにかける意気込みが感じられます。
 日本の竹澤恭子さんは、1993年の出光音楽賞を受賞し、昨年デビュー30周年を迎えたヴァイオリニストで、パリを拠点に活動しており、近現代のヴァイオリン曲も得意としています。



◇ メシアン 幻想曲  竹澤恭子(Vn)

 アイザック・スターンの名を冠したコンクールの審査員を務めるほどだから実力は折り紙付きで、その音色は清澄でありながら、この曲が持つ特有の緊張感と幻想性を見事にミックスしています。竹澤さんは、最近では、昨年の30周年を記念したリサイタルで好評を博しました。


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竹澤恭子
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