チェコ・フィルは、6月24日に、首席指揮者のセミヨン・ビシュコフの指揮で野外コンサートを行いました。毎年、この時期に、プラハのシクロフ城の敷地内で行われるコンサートです。チェコは、新型コロナによる10万人当たりの死者数が3.3人程度で、ドイツが同10人を超えている現状を見ると、ヨーロッパでは比較的被害を抑えていると思われ、今回は、ソーシャル・ディスタンスを考慮しない62人規模の2管編成でのコンサートでした。聴衆は500人で、聴衆同士の距離の制約も20cmになっているそうで、かなり緩い規制になっています。


チェコ・フィル オープン・エア・コンサート2020

メンデルスゾーン: 劇付随音楽《真夏の夜の夢》から《序曲》と《スケルツォ》
ハイドン: トランペット協奏曲変ホ長調 Hob. VIIe:1
ベートーヴェン: 交響曲第5番《運命》
メンデルスゾーン: 劇付随音楽《真夏の夜の夢》から《結婚行進曲》(アンコール)



◇ オープン・エア・コンサート2020 ビシュコフ/チェコ・フィル on チェコ・フィルwebpage


 日本では、都響がソーシャル・ディスタンスを考慮した試演と飛沫測定を行うなど、様々な試みが行われていますが、やはり、距離が離れると奏者同士のコンタクトがとりにくくなり、従来のアンサンブルが得られない上に音響的にもこれまでと違うものになるので、調整が難しいとされます。しかし、このコンサートでは、従来と同じ間隔でのオーケストラ配置なだけに、生誕250年を記念するベートーヴェンでは、ビシュコフのきびきびしたアプローチによって、野外とはいえ密度の濃い音像で鮮鋭な《運命》になっていました。そして、アンコールは、《結婚行進曲》で、プラハの夕に戻ってきた平穏を祝して締めくくりました。


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チェコ・フィル

ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》/序曲 CD
カレル・アンチェル/チェコ・フィル

マーラー:交響曲第3番 Hybrid SACD
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