2007年03月27日

理想の自転車乗りに必要な要素とは何か?

思いつくままに「理想の自転車乗りとは何か」を始めてしまいましたが、ここらで整理してみたいと思います。続きを読む

a_force at 00:23コメント(11)トラックバック(0)理想の自転車乗り 

2007年03月21日

「回避」してこそ事故は防げる

理想の自転車乗り追求の第2回目。
今回のお題は「回避力」です。

「○○力」と命名するあたり、齋藤孝さんの影響が強く出ています(笑)
−−−−
「回避力」の定義は幅広い。
今回は、緊急回避としての「緊急回避力」に限定して話をしたい。

前回の「防御力」で、ヘルメットとグローブの重要性について言及した。
「防御力」は事故にあったときの生存性を高める力であり、事故件数の減少には貢献しない。
しかし、今回述べる「回避力」よりも「防御力」の重要度は高い。なぜなら回避できない事故も存在し、そのときに死んでしまっては意味が無いからである。その重要度の認識は共有していただきたい。「防御力」>「回避力」である。

さて、「回避力」である。
自動車や自転車、歩行者もしくは路上の障害物との直接的な接触を「回避」する「力」。
これは大きく3つに区分される。
1 接触が多いと考えられる経路を選択しない能力→「経路選択力」
2 接触の可能性を予知し、事前に危険な状態を回避する能力→「予知力」
3 危険な状態に陥ったときに最終的に取りうる回避力→「緊急回避力」


今回は、3項「緊急回避力」を取り上げる。
1、2項は以降の機会に。


いざというとき、自転車を操作して取りうる行動は4つ。
1 ハンドルを切る
2 ブレーキを握る
3 ペダルを踏む
4 自転車を投げ出して受身を取る


具体的には、「あっ、ヤバイ」と思った瞬間にできる行動のことである。
1、2では、あまりの急操作を取ると、回避できても転倒することになる。
3は、その加速状況(そのときのギア比と脚力による)により回避の可否が決定する。
4では、自分から意識的に転倒し、そのダメージを軽減する。

1〜4の組み合わせにより、車体や身体への決定的なダメージを回避する。
いずれの行動を取るかは状況にもよるが、概ね1・2・4の組み合わせであろう。

しかし、1と2は、慣れないと自身の転倒を生起させ、怪我は免れない。
また、4の行動は取ったことのある人のほうがまれであろう。

その状況を回避するためには、「オフロード走行の競技」もしくは「トライアル競技」を勧めたい。
いずれも「自転車の極限状況」を体験できる。

どこまでハンドルを切ると転倒するか。
急ブレーキの掛け方と、転倒しない荷重移動。
いざというときに自転車を放り出して上手く転ぶ技術。

いづれも普段の走行では考えもしなかったコントロールを要する。
たとえ競技として勝利するに至らなくても、その経験は道路上での緊急回避に必ず生かされる。これこそ、「参加することに意義がある」であろう。

それぞれの状況については、また後日言及したい。

また、3のペダルを踏むことによる事故回避は、「予知力」との密接な関係があると考えるので「予知力」に回に言及したい。


−−−−
私は幸運なことに、「トライアル」を経験する機会を得ました。その経験は、ロードレーサーに乗り換えたいまでも生かされています。

a_force at 04:26コメント(0)トラックバック(0)理想の自転車乗り 

2007年03月14日

よくやった!えらい!!

 13日に起きたデハビラント8の胴体着陸。パイロットは見事に着陸を成功させ、けが人無しで事態に決着をつけました。
 ここはまず一言。よくやった!えらい!!

さて、この事故の環境についてちょっとお話を。

 今回は不幸なことに前輪が出ないというトラブルに見舞われたのですが、ふたを開けてみると、平成17年だけで不具合が44件あったとの報道がされています。もともと設計思想は1980年代のもの(数回に渡る改修は施されているにしろ)です。
 しかし、逆に「44件もの不具合が発見されながらも、決定的な事故に発展させなかった」という整備の努力があったと言えます。

 また、今回の胴体着陸も、おそらくパイロットとしては必修事項の一つに過ぎないのでしょう。ソフトランディングは民航機パイロットの技量のバロメーターでもあるのかもしれません。(クロスウィンドやランウェイコンディションの影響で、逆にハードランディングが求められるシチュエーションもあるとは思いますが)
 しかし、あの状況下で的確な着陸を決めたパイロットは賞賛されてしかるべき(客室乗務員などのクルーも!)ですし、そういうパイロットを育成した教育もまた素晴らしい。
 そして、今回編成されている「航空・鉄道事故調査委員会」ですが、これは実際の事故(アクシデント。人身、物損を問わず、被害が生じたもの)だけでなく、「インシデント」(直接的な被害が生じる事故に至らなかった危険な事案)も調査対象としています。一番イメージしやすいのは航空機のニアミスでしょうか。
 ハインリッヒの法則というのが航空業界の通説であり、即ち、「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」ということです。
 インシデントも調査範囲に含めることにより、実際の「1の重大事故」のみならず、残りの29+300も事故の芽として刈り取ってしまおうというものです。

 こういう意識の結果が「平成17年中の44件もの異常報告(異常報告がちゃんと挙がるということは、正常に点検整備・報告・管理が行われている証拠)」であり、「そのなかでも1件も重大事故を発生させなかった」ことだと思います。今回は不幸にも重大事故は起きてしまったのですが、それでもクルーの的確な対処により死傷者を出さずに済みました。


 さて、自転車関連はどうか。死亡・重傷を伴う事故はアクシデントとして警察に処理されます。しかし、インシデントは?

あなたは点検整備をしっかりしていますか?
異変を感じたら自転車屋さんに持ち込んでいますか?
危険な状況に陥ったことを正しく認識し、的確な対処ができますか?
非常時に的確な対処ができる自転車乗りを育てる環境はありますか?
そして(これは個人の力量を越える話ですが)、インシデントに陥った原因を解析し、それを他の操縦者と共有していますか?



航空業界は1+29+300を刈り取るシステムがあります。
しかし、自転車を取り巻く環境は、死亡・重傷を伴う1の事故のみを扱い、残りの29+300は隠蔽・放置されたままなのです。

a_force at 23:51コメント(0)トラックバック(0)理想の自転車乗り自転車例え話 

2007年03月04日

まずは防御力を高めてナンボ

「理想の自転車乗りとはなんぞや」を考えていきます…と宣言してから、えらく時間がたってしまいました。妙に忙しいです。花粉症がきついです。

まずは、一番大切な「防御力」について考えていきます。

−−−−
 「自転車を買おうと思います。何がいいですか?」という質問は、よく聞く話である。それに対して、「自転車なんてなんでもいいから、とりあえずメットとグローブを買え!」とは、なかなか言わない。

 警察庁は言う。「安全のためにヘルメットを着用しましょう」「安全のためにシートベルトを着用しましょう」
 「安全のために」ではない。「事故が起きた時に死にたくなければ」とするべきであろう。ヘルメットやシートベルトをしたところで、「安全運転」には寄与しない。「安全運転」のためには、「ウインカーを適切に使用する」「周囲の確認を実施する」が適切な行動だ。
 事故の回避と、ダメージコントロールは全く別の概念である。それを「安全」と一括りにしてしまうから、利用者に勘違いが起きる。「ゆっくり走るから大丈夫」「何も来ていない(ように見えるだけにすぎない)から大丈夫」だと。

 ここでは表現を「防御力」とした。何かにぶつかったときに致命傷を避けるための性能である。
 何故自転車乗りに「防御力」が必要か。それは「自転車そのものに防御力がない」ためである。
 基本的に自動車には、自動車そのものに「防御力」が備わっている。乗るだけで鉄板に守られいる。重ねてシートベルトを装着し、エアバックが搭載されていれば、よっぽど高速で衝突しない(されない)限り死なないようになっている。
 しかし、自転車は違う。何かに当たれば、即、身体は車体から放り出され、一番重い頭を下にして落ちる。そしてぶつかる先はアスファルト。多少受身の心得があったとしても、手を着く先がアスファルト。その点、モーターバイク乗りは徹底している。夏でも長袖長ズボン。しかも皮製。ヘルメットは法律で定められている。
 「たかが自転車、ゆっくり走るから大丈夫」と言いたいのであれば、時速10kmで走りながらアスファルトの上で受身をとってからにしていただきたい。

 こういったリスクを正確に把握して、適切に防護処置を施す。自分の力量を過信しない。楽しく自転車に乗りたいのであれば、まずは第一歩。「ヘルメットとグローブの着用!」死んだり入院したりしては、自転車には絶対に乗れなくなるのだから。

−−−−
ヘルメットも近年はとても安くなりました。私が5年前に買ったときは12000円。最近は6000円くらいで有名メーカーのモノが手に入ります。頭は大切にすれば一生使えます。是非とも大切にしたいものです。

a_force at 23:27コメント(0)トラックバック(0)理想の自転車乗り 

2007年02月25日

気軽に捨てたものの中に宝物がいくつもある

さきほど、今月のバイシクルクラブを購入して読んでいたのですが、裏表紙をみてびっくり。

「ああ…やられてしまったか。」というのが感想です。
見事なまでの赤、白、黒。


私はブリヂストンアンカーに乗っているのですが、最新アンカーのカラーリングに不満を持っていました。
赤、銀、黒。なんとも格好悪い。


ちなみに、前年度(06年)はコレ。
06アンカー
赤、白、黒。美しい。







そして、私の乗っている年式のアンカーはコレ。
旧アンカー
赤、白、黒。美しい。06年度版との配色は、好き好きというところでしょうか。
ちなみに私のはRCS7なので、フロントフォークとタイヤも黒です。(写真はRHM9)



 最高峰の「レーシングブラック」というカテゴリーもさることながら、日本の色をあしらった最高の国産ロードレーサー。(パナソニック他の方々には申し訳ありませんが。)
 私たちの国旗の色、そして私たちの瞳、髪の毛、漆器の色。どういう理由かは知りませんが、このバランスを突き崩してしまいました。

 そして、あのジャイアントに、同様の配色を出されてしまいました。
 グランツールにフレームを供給するジャイアントが、もしこの配色を続けて出すようなことがあれば、ブリヂストンは果たして元の赤白黒を出すことができるのでしょうか?(ジャイアントは数年ごとにフレームカラーを大きく変えるので、杞憂に終わる確率は高いのですが)

 たかがデザイン。されどデザインです。ブリヂストンを心から愛する者として、是非とも元に戻してもらいたいものです。

a_force at 21:50コメント(0)トラックバック(0)自転車よもやま話 

2007年02月23日

理想の自転車乗りについて考える

理想の自転車とは何か。
理想の自転車道とは何か。
理想の自転車行政とは何か。
理想の交通行政とは何か。
理想の自転車屋とは何か。

こういった内容は、多くの自転車雑誌や書籍において語られてきました。
いままでの私のブログもそのような内容でした。

しかし、
どんなに立派な自転車道ができても、
どんなに高価で高性能な自転車に乗っても、
どんなに楽しいイベントを計画しても、
どんなに自転車が走りやすい法体制を整備しても、
どんなに素晴らしい自転車屋さんに出会うことができても、

結局は利用する人間の問題になってしまいます。

現在の日本における自転車に関する環境は、確かに良くはありません。
しかし、技量と法知識と装備を身につければ、現在の環境でも、自身の安全を確保しつつ、交通渋滞を生起させず、早く目的地に到達できます。
おまけに環境問題にもわずかながらでも寄与し、自身の健康も増進できます。

自省をこめて、「理想の自転車乗りとは何か」をそろそろ考える時期に来ているのではないでしょうか。

これからのブログの柱としてカテゴライズしました。お付き合い下さい。

a_force at 01:24コメント(0)トラックバック(0)理想の自転車乗り 

2007年02月18日

よくやった!そして頑張れ東京都!

東京マラソン、本日号砲です。

まったく、マラソンの為に東京のど真ん中を交通規制なんて。
詳しくはこちらをどうぞ。

もう、よくやった!!
オリンピックに向けてやる気充分ダネ!!

交通規制で車が使えないなら自転車を使えばいいじゃない!!
歩道橋?地下道?階段があるなら担いで渡ればいいじゃない!?
重くて担げない?そんな自転車使っちゃダメでしょ!
またいつになく暴論ですが、重い自転車はそれだけヤバイということを自覚してもらえれば良いかなと。


いつも正月になると思うことがあります。
「箱根駅伝の往復コースで、自転車1DAYレースやんないかな〜」
マラソンの交通規制を考えれば、決してできないことでは無いと思います。
1日で往復217.9km。立派な1DAYレースとして成立します。
箱根の登坂あり、ラストのスプリントあり。

いつも我々が見ている箱根駅伝のコースをオリンピックの選手が自転車で駆け抜ける。

…こんな風景を期待しているのは、決して私だけでは無いはず。

a_force at 02:21コメント(0)トラックバック(0) 

名古屋出張の結果

名古屋に行ってきました。
本業はそつなくこなし、問題はアフター5デスよ!

その1 同窓会
 某生涯学習センターで行われる某自転車講座のOBの方(うわ、バレバレ)と呑んできました。
 よくよく考えると、マンツーマンで、ガチで話し合うのはこれが初めてでした。(一緒に飲むことはそれなりにありましたが。)サシで呑むことの重要性を改めて認識しました。
 「まさか終電までには終わるでしょう」なんて話していたのに、終電ダッシュまで粘ってしまいました。いやあ、面白かった。
 名古屋に行くときは、またよろしくお願いしますね!


その2 お礼参り
 その次の日は、私が自転車にのめりこむ羽目になった名古屋の自転車屋さんを訪問。
 本当に良い自転車店にめぐり合えたものだと感謝の嵐です。
 そこの店主がまたスゴイ人で、いまでもプレイヤー兼自転車屋さんを貫いています。

 「自転車の整備と販売において妥協したくない」「売りっぱなしにするような自転車屋にはなりたくない」「ローカルで楽しむ場を提供したい」「お客さんにも楽しんでもらって、無理せず、自分も楽しんで続けていきたい」

 私は、この自転車店以上に信頼できる店をいまだに発見できずにいます。

 また、4年前にこの店にお世話になっていたときよりも、少しは自転車に関して勉強できたかなという成果も確認できました。そこここに転がっているモノのすごいこと!デュラのハブとか、店主のGIANTのrevibeとか、バイクラとかシャカリキとか。

 でも、自転車業界にいて、競技者として活躍し、なによりも自転車を愛する者として頑張っている店主と対等に話をするには、私はまだまだ精進が足りないようです。


 どちらの経験も、私に火をつけるには充分なことでした。さあ、また明日から頑張ろう!

a_force at 00:58コメント(2)トラックバック(0)自転車よもやま話 

2007年02月12日

戦い済んで、日は暮れた・・・のか?

 例の提言や、試案のパブリックコメント募集から早くも2週間が過ぎようとしています。
 続報などがいろいろ流れていますが、詳しくは疋田さんのメルマガを読んでいただくことにして、ちょっと思うところをツラツラと。

 結局、今回の騒動は、「自転車にとって致命的なマイナスとなりうる話」でした。それがどうやら収束に向かったようですが、それは「マイナスとなる話」が阻止されただけで、自転車を取り巻く環境は現状どおりであるわけです。
 つまり、何も好転しているわけでは無いのです。

 今回の警察の言い分もなんだか歯切れが悪いし。突っ込みどころがしっかり残してあるのが気になるところです。

 詳しくはまたダラダラと書きますので、よろしければお付き合い下さい。
 
 でも、危急の局面は過ぎたということで、またバカ話をする暇はできたというところでしょうか。 
 ・・・本業がちょっと忙しくなって、あと1週間は大々的には更新できませんが。とりあえず週明けから名古屋に出張してきます。

a_force at 04:33コメント(1)トラックバック(0)自転車よもやま話 

2007年01月28日

まだ間に合うパブリックコメント

今朝送りました。
28日はまだ2時間半あります!
内容は再掲ですが、ちょっと手を加えています。

----

1 パブリックコメント募集の文言に対応して

(1)普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件
 「普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定める」とありますが、その内容について「明確に定め」ていないのにも関わらず、パブリックコメントを募集されても、これに関して賛成、反対を論じることはできません。
 この「要件」を定めた後に、再度「パブリックコメントの募集」を行っていただきたいと思います。

(2)児童・幼児のヘルメット着用の促進
 「自転車の安全利用の促進に関する提言」の本文P6 図7によると、事故当事者としては児童・幼児は約11%に過ぎません。より効果的に自転車乗用中の死者を減少させるのであれば、全自転車利用者に対し、ヘルメット着用を推進(もしくは義務化)することが望ましいと考えます。
 また、教育効果等を勘案すると、中学・高校生に対してもヘルメット着用を推進(もしくは義務化)することにより、数年後に原付、2輪車、自動車運転者になりうる者に対するプレドライバー教育として、ヘルメット着用・シートベルト着用という最も基本的な自己防御装置着用教育の助けになり得ると考えます。
 その際の「ヘルメット」は、一部地方中学校・高校にて採用されているような「工事用と見まがうような、学校を卒業すると2度と使用されないであろうヘルメット」ではなく、「自転車競技(競輪ではなく、ロードレースやマウンテンバイク)に使用されているような、卒業後の実用に耐え得るヘルメット」を標準として採用することが必要であると考えます。

(3)「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うもの
 「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、その提言内において多くの矛盾点を持ち、この「パブリックコメントの募集」にあるように、これを「踏まえて」法案を作成することに関し、多くの疑問点を残さざるを得ません。
 この「提言内における矛盾点」を解消しない限り、試案・法案を作成してパブリックコメントを募集する時期ではないと考えます。
 「矛盾点」に関しては、2項において論述いたします。

2 「自転車の安全利用の促進に関する提言」の主な矛盾点
(1)事故の要因が解析されていない点
 自動車対自転車、自転車対歩行車の事故の要因が解析されていない点に疑問を感じます。

 自動車対自転車における事故の要因解析については、

 ア 自動車から自転車が見えていない
 自転車の歩道走行(走行方向に関わらず)や、自転車の車道逆走について、自動車が自転車を視認していないこと(自動車の、交差点もしくは駐車場からの出入り際における右左折時に、自動車運転者がチェックする方向以外からの自転車の突出)による事故が大半を占めると考えます。

 イ 自動車が自転車の走行スピードを誤認している
 自転車の走行方向や場所に関わらず、自転車の走行スピードの誤認(大半は、自動車運転者が思っているよりも自転車が速い)による「見えてはいるものの思ったより自転車のスピードが速い」というスピード誤認による事故も多いと考えます。

 ウ 意思疎通が図られていない
 自転車が車道を通行する際には、自転車は後ろを振り返り、後方の自動車の状況を目視確認し、自動車との意思疎通を図りますが、これを行わずに自転車が自動車の通行を著しく妨げたり、なんの前触れもなく車道側に膨らんでくることにより、自動車との事故を生起させる事例も多いと考えます。

 自転車対歩行者に関しては、
 エ 歩道における自転車と歩行者の混在
 自転車が原則通りに車道を走行しているのであれば、歩行者と自転車の事故は局限されると考えますが、現状において「自転車は歩道を走るもの」と歩行者・自転車利用者・自動車運転者から認識され、自転車利用者が歩道を走行する限りこの種の事故は防ぎ得ません。


そして、ア〜エ項の要因とは、

・「歩道を自転車が走ること」:走行方向は指定されておらず、また各種構造物によって自転車の発見が遅れること。
・「自転車は歩道を走るものであると一般に認識されていること」:自動車運転者にとって、自転車のスピードは遅いものであり、容易に割り込むことが可能であると誤認されていること。また自転車利用者もそのスピードを認識していない為に、携帯電話を操作しながらの走行や、信号無視等を安易にしてしまうこと。自己の防護性を高める為のヘルメット着用をしないこと。

であると考えられます。

 それにもかかわらず提言本文において、「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止するなどの措置を講ずること(提言本文P21、4〜5行目)」とあるのは、これらの事故要因を考慮していないものであると考えます。

 また、これと同等の内容が提言資料8に示されています。資料8は外国のものではありますが、
・我が国の交通事情は特殊なものではない(自転車、自動車利用目的の多様性・道路整備の困難性はどこの国も同じ)
・自転車の出すことのできるスピードは、その機械構造上、どこの国も変わらない
以上の理由により、資料8の内容を準用しても全く差し支えないと考えます。



(2)自転車利用者に対する安全教育が、「歩道走行」を前提としている点
 自転車教室の実施例として「資料4」が示されていますが、この内容は「歩道走行を前提としている」という点において一致しています。これは、「自転車は原則として車道を走行すべきである」という原則に大きく外れるものです。

 また、(平成17年のデータ、提言本文P5表1、表2)
・自転車対自動車、もしくは自転車の事故件数175323件、そのうち死者799名
・自転車対歩行者の事故件数2576件、そのうち死者6名
であることを考えると、「自動車対自転車の事故回避の為の教育」を実施し、その上で「自転車利用者の責任と義務を全うする為の車道走行の徹底」をすべきであると考えます。

 「歩行者対自転車」の事故に関しては、教育を実施する必要はありません。なぜなら、「自動車対自転車の事故回避の為の教育」を実施し、「自転車利用者の責任と義務を全うする為」に自転車の車道走行を原則どおり実施することにより、歩行者と自転車が干渉する場面はほとんどなくなるからです。
 また、「自転車利用者の責任と義務としての車道走行」は、中学・高校生に対するプレドライバー教育としても効果を見込むことができ、「自動車運転者としての責任と義務」を自覚した自動車運転者を多く育成することにもつながるものと考えます。


 提言本文の矛盾点は、これだけに留まらず数多くありますが、一貫して、
・この「試案」の根拠文書たる「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、法案の根拠文書とするための論理性、妥当性に大きく欠けている
と言わざるを得ません。
 引用されている資料など、重要かつ参考になるものばかりですので、再度この「提言」の内容について精査し、議論を深めていっていただきたいと考えます。

3 結論
 以下の内容をパブリックコメントとして求めます。

(1)「道路交通法改正試案に対する意見の募集について」の本文中にある『普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件』を明確に定めた後のパブリックコメントの再度募集を要望します。

(2)「児童・幼児のヘルメット着用の促進」に賛成するとともに、促進内容の精査と教育の充実化を要望します。

(3)「道路交通法改正試案」に対する意見の募集についての本文中にある
『* 3(1)〜(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うものであり、警察では、同提言を受けて、利用目的・利用主体に応じた通行空間の確保、自転車と歩行者・自動車の適切な共存を図るための自転車の走行環境と実効性のあるルールの整備、自転車利用者に対する交通ルール・マナーの遵守の徹底等自転車の安全利用促進のための総合的対策を推進していくこととしています。』
の削除を要望します。

(4)自転車の車道走行の徹底と車道走行のための教育の強化を要望します。

(5)「自転車の安全利用の促進に関する提言」の取り下げ及び再検討を要望します。


以上、よろしくご査収願います。


----
あと、わたしがパブリックコメント作成の際に参考にさせていただいたサイトです。
こぐ日記
はる某WEB
子供金魚自転車
(メールマガジン)疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」
思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々
自転車のサドルの上で・・・
自転車徒然草
青赤自転車でいこう。

締め切りはあと2時間ですが、他にもこういうところがあるよーという方は、教えていただければ幸いです。

a_force at 21:48コメント(0)トラックバック(0)自転車よもやま話自転車の安全利用の促進に関する提言 
Profile
  • ライブドアブログ