2007年01月28日

まだ間に合うパブリックコメント

今朝送りました。
28日はまだ2時間半あります!
内容は再掲ですが、ちょっと手を加えています。

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1 パブリックコメント募集の文言に対応して

(1)普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件
 「普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定める」とありますが、その内容について「明確に定め」ていないのにも関わらず、パブリックコメントを募集されても、これに関して賛成、反対を論じることはできません。
 この「要件」を定めた後に、再度「パブリックコメントの募集」を行っていただきたいと思います。

(2)児童・幼児のヘルメット着用の促進
 「自転車の安全利用の促進に関する提言」の本文P6 図7によると、事故当事者としては児童・幼児は約11%に過ぎません。より効果的に自転車乗用中の死者を減少させるのであれば、全自転車利用者に対し、ヘルメット着用を推進(もしくは義務化)することが望ましいと考えます。
 また、教育効果等を勘案すると、中学・高校生に対してもヘルメット着用を推進(もしくは義務化)することにより、数年後に原付、2輪車、自動車運転者になりうる者に対するプレドライバー教育として、ヘルメット着用・シートベルト着用という最も基本的な自己防御装置着用教育の助けになり得ると考えます。
 その際の「ヘルメット」は、一部地方中学校・高校にて採用されているような「工事用と見まがうような、学校を卒業すると2度と使用されないであろうヘルメット」ではなく、「自転車競技(競輪ではなく、ロードレースやマウンテンバイク)に使用されているような、卒業後の実用に耐え得るヘルメット」を標準として採用することが必要であると考えます。

(3)「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うもの
 「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、その提言内において多くの矛盾点を持ち、この「パブリックコメントの募集」にあるように、これを「踏まえて」法案を作成することに関し、多くの疑問点を残さざるを得ません。
 この「提言内における矛盾点」を解消しない限り、試案・法案を作成してパブリックコメントを募集する時期ではないと考えます。
 「矛盾点」に関しては、2項において論述いたします。

2 「自転車の安全利用の促進に関する提言」の主な矛盾点
(1)事故の要因が解析されていない点
 自動車対自転車、自転車対歩行車の事故の要因が解析されていない点に疑問を感じます。

 自動車対自転車における事故の要因解析については、

 ア 自動車から自転車が見えていない
 自転車の歩道走行(走行方向に関わらず)や、自転車の車道逆走について、自動車が自転車を視認していないこと(自動車の、交差点もしくは駐車場からの出入り際における右左折時に、自動車運転者がチェックする方向以外からの自転車の突出)による事故が大半を占めると考えます。

 イ 自動車が自転車の走行スピードを誤認している
 自転車の走行方向や場所に関わらず、自転車の走行スピードの誤認(大半は、自動車運転者が思っているよりも自転車が速い)による「見えてはいるものの思ったより自転車のスピードが速い」というスピード誤認による事故も多いと考えます。

 ウ 意思疎通が図られていない
 自転車が車道を通行する際には、自転車は後ろを振り返り、後方の自動車の状況を目視確認し、自動車との意思疎通を図りますが、これを行わずに自転車が自動車の通行を著しく妨げたり、なんの前触れもなく車道側に膨らんでくることにより、自動車との事故を生起させる事例も多いと考えます。

 自転車対歩行者に関しては、
 エ 歩道における自転車と歩行者の混在
 自転車が原則通りに車道を走行しているのであれば、歩行者と自転車の事故は局限されると考えますが、現状において「自転車は歩道を走るもの」と歩行者・自転車利用者・自動車運転者から認識され、自転車利用者が歩道を走行する限りこの種の事故は防ぎ得ません。


そして、ア〜エ項の要因とは、

・「歩道を自転車が走ること」:走行方向は指定されておらず、また各種構造物によって自転車の発見が遅れること。
・「自転車は歩道を走るものであると一般に認識されていること」:自動車運転者にとって、自転車のスピードは遅いものであり、容易に割り込むことが可能であると誤認されていること。また自転車利用者もそのスピードを認識していない為に、携帯電話を操作しながらの走行や、信号無視等を安易にしてしまうこと。自己の防護性を高める為のヘルメット着用をしないこと。

であると考えられます。

 それにもかかわらず提言本文において、「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止するなどの措置を講ずること(提言本文P21、4〜5行目)」とあるのは、これらの事故要因を考慮していないものであると考えます。

 また、これと同等の内容が提言資料8に示されています。資料8は外国のものではありますが、
・我が国の交通事情は特殊なものではない(自転車、自動車利用目的の多様性・道路整備の困難性はどこの国も同じ)
・自転車の出すことのできるスピードは、その機械構造上、どこの国も変わらない
以上の理由により、資料8の内容を準用しても全く差し支えないと考えます。



(2)自転車利用者に対する安全教育が、「歩道走行」を前提としている点
 自転車教室の実施例として「資料4」が示されていますが、この内容は「歩道走行を前提としている」という点において一致しています。これは、「自転車は原則として車道を走行すべきである」という原則に大きく外れるものです。

 また、(平成17年のデータ、提言本文P5表1、表2)
・自転車対自動車、もしくは自転車の事故件数175323件、そのうち死者799名
・自転車対歩行者の事故件数2576件、そのうち死者6名
であることを考えると、「自動車対自転車の事故回避の為の教育」を実施し、その上で「自転車利用者の責任と義務を全うする為の車道走行の徹底」をすべきであると考えます。

 「歩行者対自転車」の事故に関しては、教育を実施する必要はありません。なぜなら、「自動車対自転車の事故回避の為の教育」を実施し、「自転車利用者の責任と義務を全うする為」に自転車の車道走行を原則どおり実施することにより、歩行者と自転車が干渉する場面はほとんどなくなるからです。
 また、「自転車利用者の責任と義務としての車道走行」は、中学・高校生に対するプレドライバー教育としても効果を見込むことができ、「自動車運転者としての責任と義務」を自覚した自動車運転者を多く育成することにもつながるものと考えます。


 提言本文の矛盾点は、これだけに留まらず数多くありますが、一貫して、
・この「試案」の根拠文書たる「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、法案の根拠文書とするための論理性、妥当性に大きく欠けている
と言わざるを得ません。
 引用されている資料など、重要かつ参考になるものばかりですので、再度この「提言」の内容について精査し、議論を深めていっていただきたいと考えます。

3 結論
 以下の内容をパブリックコメントとして求めます。

(1)「道路交通法改正試案に対する意見の募集について」の本文中にある『普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件』を明確に定めた後のパブリックコメントの再度募集を要望します。

(2)「児童・幼児のヘルメット着用の促進」に賛成するとともに、促進内容の精査と教育の充実化を要望します。

(3)「道路交通法改正試案」に対する意見の募集についての本文中にある
『* 3(1)〜(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うものであり、警察では、同提言を受けて、利用目的・利用主体に応じた通行空間の確保、自転車と歩行者・自動車の適切な共存を図るための自転車の走行環境と実効性のあるルールの整備、自転車利用者に対する交通ルール・マナーの遵守の徹底等自転車の安全利用促進のための総合的対策を推進していくこととしています。』
の削除を要望します。

(4)自転車の車道走行の徹底と車道走行のための教育の強化を要望します。

(5)「自転車の安全利用の促進に関する提言」の取り下げ及び再検討を要望します。


以上、よろしくご査収願います。


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あと、わたしがパブリックコメント作成の際に参考にさせていただいたサイトです。
こぐ日記
はる某WEB
子供金魚自転車
(メールマガジン)疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」
思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々
自転車のサドルの上で・・・
自転車徒然草
青赤自転車でいこう。

締め切りはあと2時間ですが、他にもこういうところがあるよーという方は、教えていただければ幸いです。

a_force at 21:48コメント(0)トラックバック(0)自転車よもやま話 | 自転車の安全利用の促進に関する提言 

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