※断酒140目


地元の断酒会で、長年断酒しているIさん(仮名)

すいぶんとお世話になっている。

Iさんのお父さんがアル中で

ぼくは決してアル中にはならない

と決めていたのに、結局本人もアルコール依存症になってしまったらしい。

お爺さんもアル中だった。

環境遺伝なのだろう。

画像20190316年寄りアル中 フリー素材集いらすとや

フリー素材いらすとやより引用



今や、もう10年近く断酒継続している。

模範生、と言いたいところだが、最初のうちは、3ヵ月断酒してはスリップ(断酒中に再飲酒)。

また3ヵ月断酒してはスリップ。

またまた3ヵ月してはスリップ。

3ヵ月男」と呼ばれていたという。

断酒会に出席はしていたが、隠れ飲みもしていた。

そんなこんなが4年くらい続いた。


まだスリップを繰り返していたころ。

ある日、血を吐いた。

吐血した。


黒い、元は真っ赤であったであろう血が胃から逆流して口から噴き出てきた。

あまりの大量の血に驚いて、洗面器に吐いた。

すると、洗面器の中の血にまみれて、トカゲのような生き物がはっていた。

またびっくりして、とりあえずトカゲを捕まえ、それをジップロックに捕獲して冷蔵庫に入れた。

そして断酒会の会長に電話で助けを求めた。


会長が駆けつけると、部屋は血まみれ、洗面器には大量の血。

すぐに救急車を呼んだ。

Iさんが

胃の中にトカゲみたいなのがおったけ、捕まえてジップロックに入れ冷蔵庫に入れた


画像20190316トカゲ 足成
フリーフォト足成より引用


と繰り返し言うので、冷蔵庫をあけてみた。

確かに血まみれのジップロックがあったのだが、中はもぬけの殻だった。

Iさんの幻覚だった。


それから、ある総合病院に入院した。

何人かが一緒の大部屋だった。


夜、寝ていたら、なんか騒がしい。

音楽が聞こえる。

病室のドアを開けてみると、そこにはオーケストラの楽団がいた。

オーケストラが大きな音で演奏してる。

「ははあ、きっとぼくの誕生日が近いから、皆で練習しているのだな」

と思ったという。

そしてしばらくすると、あの松崎しげるが部屋に入っていて大声で歌いだした。

Iさんに歌声を披露した。

「ははあ、きっとぼくへの誕生日プレゼントだな」

と思った。

近くにいた看護師に、

すごく楽しい。ぼくのためにわざわざありがとう

とお礼まで言った。

もちろん、すべて幻覚幻聴だ。


ある日は、ドアが開いて、旧日本兵が戦地に行く恰好をしてライフルを持ってどかどかと入ってきた。

しばらくすると通り過ぎて行った。

これは怖かったとのこと。


そんなIさんは、今では年老いたお母さんの面倒を一人で見るために断酒を続け、もう10年になる。

見習いわなければ。

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