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【囲碁のルール】
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囲碁は、石(将棋で言えば駒に相当)を置いて良い場所にきわめて制約が少ないことが特徴的です。 さらには、囲碁のルールにおいてもっとも重要な概念である石の死活が、戦略を極めて難しくしています。 こうした事情から、囲碁は他に類を見ない複雑なゲームとなっています。 基本的な考え方は同じだが、細かい違いを持つ二つのルール系統として、中国ルールと日本ルールがあります。 こちらでは、日本囲碁規約に基づき、日本ルールを中心に説明していきます。 対局者(プレーヤー) 黒と白と呼ばれる2人のプレーヤーがそれぞれ、黒、白の石の碁笥を持ちます。 盤上の石の状態 ◎交互◎ 盤上にある石は、盤上の罫線の交点の上にあります。 ◎連続◎ 複数個の一つの色の石が縦横の碁盤の線に沿ってつながっているものを石の一団と呼びますが、縦横の方向だけが重要で、斜めは関係ありません。 「つながっている」「囲まれる」などの言葉は、縦横に限った話であることに注意して下さい。 ◎取り◎ 石の一団は、その周囲の交点全てに相手の石を置かれると取られてしまいます。 石の一団は隣接点で呼吸をしているとして、隣接点が空点(石が存在しない交点)であれば、呼吸ができるのです。隣接点に相手の石があれば呼吸を邪魔されてしまい、上下左右四方向とも相手の石にふさがれると窒息してしまい取られてしまいます。もし、隣接点に味方の石がある場合は、味方の石を通じて呼吸ができて、石の一団のなかで一つでも呼吸のできる石があれば、その石の一団全体が呼吸できます。全ての石の縦横が塞がれ、呼吸のできる石が一つも無くなった場合は、その石の一団全体が窒息して取られてしまい、取った石はハマと呼びます。 ◎石の存在◎ 取られない石は、着手されてから終局まで盤上に存在し続けます。 ◎着手◎ 黒と白が、交互に一つずつ石を置いていきますく(打つ)。黒が先手で、白が後手です。 ここから先で説明するような制約を除くと、すでに石が置かれていないを盤上の線の交点上のどこに打ってもかまいません。さらに、パスや投了をすることも許されています。 ◎空点◎ 石が打たれている点に打つことはできません。 ◎自殺の禁止◎ 自分の石を置くとその石が取られる状態になる点は着手禁止点となります。つまり自殺は禁止です。ですが、自殺手によって相手の石が取れる場合の自殺手は許されて、打ち込んだその石自体も取られることはありません。 ◎同型反復禁止(コウ)◎ 対局者の一方が一つの石(以後一子と称します)を取った後、即座にもう一方の対局者が一子を取れる状態になる場合、この状態をコウと呼びます。一子の取り合いを続けていると永久に対局が終わらないことになるため、コウには特別ルールを設けてあります。一方の対局者がコウの一子を取った後、もう一方の対局者は別の場所に1手打たない限りはコウの一子を取り返すことが出来ません。この別の場所に打たれる一手のことを、コウ材またはコウダテと呼びます。 ◎終局◎ 片方のプレーヤーが投了を告げると終局となり、もう片方のプレーヤーが勝ちとなります。 また、二人のプレーヤーが連続でパスをすると終局処理に入ります。ですが通常は、パスの代わりに両対局者の合意によって終局状態に移行します。言葉終局を確認したり、頷きあったりして確認します。逆に、「両対局者の合意」などの終局状態への移行手続きを形式化した表現が連続パスということにもなります。 ◎終局処理(終局状態の確定)◎ 囲碁は他のゲームと比べて、終局処理が極めて複雑なことも特徴的の一つです。 投了以外の場合の終局状態で、盤上は活きた石とそれによって囲まれた地によって分割されることが、勝敗が判定可能であることの条件となります。 誤って地が確定しない状態で終局に同意してしまった場合は、勝敗判定は不可能になりますし、麻雀でアガリの状態でないのに、ロンを宣告してしまった状態と同様の事態が生じるのと同じです。ある程度以上の実力になれば、こうした誤りはめったには起きません。 ◎死活判定◎ 盤上にある石は活きと死にの二つの状態のどちらかになります。 ・プレーを続ければ相手の石を取ることができる場合は(死に)です。 ・死にでない場合(活き)です。 ・着手禁止点を2つ以上持つ持つ石のグループです。 ・セキ=相手の石を取りに行くと、自分の石が取られます。よって両者ともこれ以上手入れをできない状態です。 死活判定は必ずしも簡単ではありません。ここでも対局者両者の合意が前提となります。 ◎死石の除去◎ 相手の死んだ石は、盤上から取り除いて自分のハマに加えます。セキの場合は何もせずに、その場所について両者とも0目となります。 ◎地の定義◎ 死石を除去すると、盤上には活きた白石と黒石のみが存在します。自分の石と基盤の端で囲んだ領域を自分の地と定義します。 勝敗判定 地の面積は交点の数で数えて、単位は目(もく)となります。日本ルールでは自分の地から相手のハマの数を引いた数を計算して、その大小によって勝敗を決めます。中国ルールにおいては地の目数、盤面で生きている石の数、取ったハマの数の合計の大小で勝敗を決する。このためセキの場合に勝敗が大きく変わってきます。 麻雀などの他の点数を使うゲームと異なり、囲碁においては通常目数の差は重要ではありません。そのため、複数回対局して優劣を競う大会などでは、目数差は累積せず単に勝敗のみを記録して集計します。 ハンディキャップ 囲碁は先手有利のゲームですから互先の場合、コミと呼ばれるハンディキャップを先手の地の計算から引くことが一般的です。実力差がある場合は、置碁が行われることがあります。 |
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【囲碁に由来する言葉】
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◆傍目八目(おかめはちもく) そばで観戦している者の方が実際に対戦している者よりも八手先を見通す(八目得するほどの妙手を思いつく意とも)ことから、当事者よりも第三者の方がかえって物事の真実や得失がよくわかることのたとえ。 ◆一目置く(いちもくおく) 棋力に優劣のある者同士が対戦する場合に、弱い方が先に一目を置くことから相手を自分より優れていると見なして敬意を表すること。 ◆駄目(だめ) 自分の地にも相手の地にもならない目の意から、転じて役に立たないことや、またはそのさま。 ◆駄目押し(だめおし) 終局後、計算しやすいように駄目に石を置いてふさぐこと。転じて、念を入れて確かめること。また、既に勝利を得るだけの点を取っていながら、更に追加点を入れることにもいう。 ◆八百長(やおちょう) 江戸時代末期に八百屋の長兵衛(通称八百長なる人物)が、よく相撲の親方と碁を打ち、相手に勝てる腕前がありながら常に一勝一敗になるように細工してご機嫌を取ったところから、相撲その他の競技において、あらかじめ対戦者と示し合わせておき表面上真剣に勝負しているかのように見せかけることをいう。 ◆布石(布石) 序盤の戦いが起こるまでの石の配置。転じて、将来のためにあらかじめ用意しておくこと。また、その用意。 ◆定石(じょうせき) 布石の段階で双方が最善手を打つことでできる、決まった石の配置。転じて、物事に対する決まりきったのやり方やその物事。 ◆捨石(すていし) 対局の中で、不要になった石や助けることの難しい石をあえて相手に取らせること。転じて、一部分をあえて犠牲にすることで全体としての利益を得ること。 |