2010年08月

2010年08月11日

移動

ひとり部屋に移って急激に病状が悪化して以来、三人部屋に戻してもらった母が、きょうから再びひとり部屋に移った。家族と心置きなく時間を過ごせるように、またナースステーションに近いところに、という病院側の配慮のようだ。

前回はひとり部屋で人との接触が急に減ったことが悪影響を及ばしたのだが、今の母は誰にも気兼ねのないひとり部屋でほっとしているようだ。

ナースステーションに近いことで、人の気配も感じられるので、寂しいこともないだろう。と、私もほっとしている。

*広島の自動販売機!
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2010年08月10日

葛藤

今年が母にとって最後の夏になるだろうという予感があったので、この夏もずっと広島に滞在するつもりでいたのだが、息子の得度を始め、自宅に戻らなくてはいけない用事がいくつかできた。お別れ会を企画してくれた地元の友人たち、そしてはるばる遠方からやってくる友人たち。最初は私は広島にいるのでと、再会を断念するつもりだったが、夫や息子にとっても大切な友人だし、次の機会がいつ訪れるかもわからないし、普段通りに行動することに決めた。

それが、今になって揺らいでいる。私だけでも広島に残って、母のそばにいてあげたい。正確には、「いてあげたい」ではなく、「そばにいたい」という私のわがままなんだけど。

ただ、母が弱っていく姿を見るのは辛いし、そばにいてもほとんど何もしてあげられないし、むしろ母も元気なところを見せようとして逆に弱らないだろうかとも思う。

きょうは息子の塾が午前と午後とにまたがっていたので、午前と午後と母の様子を見に行けた。今のこの時間を大切にすれば、悔いはない…はず。

*田舎の喫茶店でブランチ!
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2010年08月09日

半旗

今朝、病院で母の主治医から話を聞くはずが、急患があったため、先生は救急車に乗って行かれた。結局、午後になって先生から母の病状について詳しい説明を聞かされた。いろいろ話し合って、延命処置や本人が辛い思いをしそうな積極的な治療はしないことになった。あとは本人の寿命が訪れるのを見守るだけ。これまで何度となく危機を乗り越えてきた母だから、予測はつかないのだけど。

毎日、帰り際に息子は母と握手することになっている。(息子の生命力が少しでも母に伝わるようにと、私が指示をしたのだ。)私も手を握って、ついでに頬にチュッとするのだが、さすがに息子はそれはできないらしい。ま、顔を見せるだけでも十分、力になっていることだろう。

きょうは長崎の原爆の日。6日に続いて、きょうも交番に半旗が掲げられていた。

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2010年08月08日

プチ同期会

DSC01635 夏休みは、瀬戸内の島まで同級生の実家を訪ねるのが恒例となりつつある我が家。その友達はいま実家に帰っているものの、昨晩の同期会には用事で出席できなかった。そのことを昨日、別の同級生に話していたら、急遽、「じゃ、明日、島に行ってみようか?」という話になった。

そこできょうの午後、広島からドライブしてきた同級生&その娘さん2人に、私と息子が合流して島を訪ね、帰省中の同級生&そのご主人に先導されて、穴場の海水浴場に行った。島の景色にはいつも癒されるのだけど、きょうの海は格別にきれい!!!

子どもたちは最初からすんなり仲良く遊んでいるし、大人たちもプチ同期会状態。「今度は、お正月の百人一首大会で集まろう!」と約束して、夕方、島を後にした。

そうそう、今朝はまず母に会いに行き、ちゃんと仲直りをした。小さい頃から甘えん坊だった私が、母の大病以来、逆に母に甘えられる立場になっていたのだが、今朝は私がスネていた理由を話すと、母がやさしい言葉をかけてくれた。最後の最後で甘えさせてもらったかな。

きょうのドライブ中に、循環器の専門医である友人に母の病状についてもいろいろ訊けたので、覚悟もできたし、ある意味、安心した。懐かしい友人たちと美しい海を眺めたきょうの日を、忘れない!

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*夫はこのビーチにあるカフェが大好きなのだが、仕事のため不在。友人のご主人も今朝、体調を崩して欠席。残念でした!



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2010年08月07日

同期会 

何十年ぶりかで参加した二年前の同期会を機に、音信不通となっていた何人かの同級生と連絡をとりあうようになった。当時は学校に「心からなじんでない」と思っていたけど、中高の6年間というのは、人生の中でかなり大きなウェイトを占めていると、今にして思う。私の母をみていても、今でも女学校時代の友達が大きな存在のようだし。

今夜は二年ぶりの同期会に出席した。母のことでもお世話になった同級生も参加するというので私も行くことにしたものの、たまに連絡をとっている他の同級生たちは欠席だ。仲のよかった人をみつけられないかも…と一抹の不安に駆られつつ、でも行ってみるとなんのことはない、クジ引きで決めた座席につくと、いきなりお喋りが始まるから不思議だ。当時はそれほど親しく付き合っていたわけではないのに、共通の思い出があるだけで、こんなに盛り上がれるとは。それに、みんなすばらしいキャリアを積んでいたり、幸せな家庭を築いていたり、ひとりひとりの人生物語を垣間見るだけでも、かなり刺激的だった。

実はきょうの昼間、母を見舞った際、またも母に無視されて、故意でないのはわかっているものの、先日の心ない言葉もあったので、「もう、腹立つ〜!!」などと大人気ない態度で立ち去った私。親子ゆえ、母の前では今までどんな感情もさらしてきた私だけど、母の具合が悪くなってからは大人の対応をしてきたつもりだったのに、最後の甘えが出てしまった…と、同期会の最中も心中で反省していた。

途中、トイレに立ったとき、携帯に母の病院から何度も着信履歴があることを発見。(話に夢中でぜんぜん気づいてなかった!!)夜なのに電話してくるなんて…もしや…と、焦って電話したら、私が広島に戻っていることを知らない看護士さんが、母の容態が悪化しつつあることを知らせようと、まずは自宅に電話して、留守電だったので携帯に何度か電話をしてくださっていたのだ。容態の急変ではなかったことにほっとしたものの、きょうはあのあと、少し調子が悪かったようだ。明日、まずは母に謝って仲直りしなければ…と思いながら、一足先に同期会の会場を後にした。

他愛もない話しかしていないのに、共に成長した仲間と時間を過ごしたことで、なぜかとっても気持ちが癒されたように感じるのはなぜだろう? みんなのパワーを感じて、元気になれた気がする!

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2010年08月06日

夏はサンダル

65回目の原爆記念日の式典をテレビで見て、きょうは午後からお出かけ。息子が塾に行ってる間に、私はサンダルを求めてショッピングセンターに。山の家ではいつどこからヒルが吸い付いてくるかわからないので、夏の間もサンダルはご法度だった。必ず靴下をはいて、雨の日などは玄関から車までの道のりも走るのが習慣となっていた。でも街の家に引っ越せば、素足にサンダルもOKだ。当たり前のことが、なんだか嬉しい!

実は去年、広島で夏を過ごしたときに、サンダルを一足、購入していた。実家と病院などを行き来するのに、楽なサンダルを選び、愛用していたのだが、きょうはもうちょっとおしゃれなものを物色した。明日は同期会もあることだし、夏のセール中だったので、ついつい2足購入して満足、満足。

帰りはちょっと遅くなったので、夫のリクエストでお好み焼きを食べて帰った。8時半でも店の前には行列が! でも待った甲斐がありました。満腹!

*五エ門のカウンターで、作り方をじっくり観察!
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2010年08月05日

再会

昨日の「長い一日」には続きがあって、夕方から家族三人で初めてのマツダスタジアムでナイター観戦をした。「おお、眺めが違う! でかい!」と驚きながら、回りの応援も盛り上がって、暑くてさらに熱い夜となった。残念ながら負け試合となり、家の遠い我々は早めに切り上げた…(じゃないと、帰宅は夜中過ぎたかも)。

で、きょうは父を母の病院に連れて行った。これが最後になるかも…と思いつつ、3ヶ月ぶりの夫婦の再会。前回は病院の看護士さんに勧められるまま車椅子に乗った父だったが、今回はまたちゃんと自分で歩いて移動した。母から父の話を聞いていた看護士さんたちが、「これが97歳のおじいちゃん?」と廊下に集まっていらしたので、なんだか父も嬉しそう(?)だった。

不思議なもので、父は母に会うと、おかしなことは一切言わない。母も父に会うとシャンとする。自宅に暮らしていた頃は、互いに自分が相手の介護をしていると思っていたふたり。夫婦助けあって生きてきたんだものね。

別れ際に握手をするふたりをカメラに収め、あとで見ると、ふたりとも本当にいい笑顔。この両親の下に生まれて、つくづくよかったと思う。

*昨晩の写真
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2010年08月04日

不思議なご縁

きょうはいろんなこと満載の長い一日だった。朝は息子を塾に送り、夫とカフェで休憩してから私は歯医者に行き、三人でお昼ご飯を食べて、母と父に会いに行き、その後、私だけネットで知り合った地元の方に会いに行った。

そもそもは、その方のご主人が開設された故郷の町のHPをみつけたのが始まり。で、その方のブログを見るようになり、同じ霊園にお墓があることが判明。コメントを残したりしているうちに、いつか会いましょうという話になったのだ。

初対面でいきなりお宅に招いていただき、女ふたりでお喋りを始めたら、霊園以外にも次々と、怖いくらいにつながりがあった。まずは私と同じ苗字の人をひとり知っていると言われ、聞いてみたら、約1ヶ月前に亡くなったばかりの私の従兄! かなり年上だったので、私自身は殆ど付き合いもなく、長く病気を患ってひとりで亡くなったと聞いたばかりだった。その従兄と彼女の親族が、かつて夫婦だったと聞き、ビックリ仰天! その年上のお兄ちゃんが昔、結婚していたことは私も知っていたが、彼女によれば、決してふたりは嫌いあって別れたわけではなく、元の奥さんも従兄のその後を案じてくれていたそうだ。彼女の記憶にも、従兄はやさしい人として残っているという。

もしかして従兄が、自分が亡くなったことを知らせてほしくて、私をここに連れて来たのだろうか??? 従兄のことを影ながら思い出してくれている人たちがいたことを知り、私も安堵した。

これ以外にも、私のよく知る同級生のお母さんが彼女のピアノの先生だったり、私の同級生の妹さんと彼女が仲良しだったり、最近、彼女が通った外科の先生が私の同級生だったり、かつて転校した私の同級生と彼女の実家がすぐ近所だったり、彼女のご主人の同級生が私の親戚だったり。そして、別れ際に判明したのが、彼女の実家とうちの実家の菩提寺が同じだったこと。けっこうマイナーなお寺なので、余計にビックリ。もっと話せば、もっと繋がりが出てくるかも…。

とはいえ、前から会いましょうと言っていたのに、この時期にこうやって対面したのは、やはり従兄のお導きかも。そして彼女に会ったことで、いろいろな人のことを思い出せた。

瀬戸内海に沈む夕日を見ながら、数々の不思議なご縁に感謝しました。
 
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2010年08月03日

さらに不機嫌

きょうは誕生日なのだが、朝からテレビをつけたら国会中継をやっていて、それを聞いているうちにどんどん不機嫌に。というか、くら〜い気持ちに。だって政権与党が、日教組はもちろんのこと、革マル派に牛耳られる労組を代表する議員を擁し、テロリストをVIP待遇し、選挙に落選した元(今も?)過激派を大臣として留任させてることを、何が悪いと言わんばかりに堂々と認めているんだもん。

ところが、自民党の平沢さんに国歌斉唱を拒否したと指摘されて、菅さんがキレたのにはビックリした。故ミッキー安川氏のラジオ番組に出演した際のエピソードで、私もネット上の佐藤優氏の記事で読んだことがあるくらいだから、すでにわりと有名な話だと思う。新潮社の雑誌にも書かれているそうだし、平沢さん自身、ミッキー安川氏のご子息やラジオ番組のスタッフに話を訊いたと言っているのに、菅さんは「違う、違う!」と顔色を変えて否定し、「証拠を出せ」とまでいきり立った。なんでそんなに興奮して否定するんだろう?とビックリ。(証拠を出されたら、逆に大恥かくだろうに。)

「私はそういう主義なんだ!」と堂々と貫くか、あるいは「過去にそういう時期もありました」と言い訳するのかと思ったけど、国歌否定はさすがにヤバいと思う常識人なのか小心者なのか…!? 極左なら、とことん極左を極めればいいのに、権力の座につくと、そうもいかないのか。単なるビビリなのか。

なんちゅー誕生日じゃ…と思ったけど、午後には再び夫が広島に戻ってきたので、久しぶりの家族三人。一緒にいるだけで、幸せじゃ! 

*父親の誕生日祝いのお花。
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*得度に備え、息子は坊主頭に!
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2010年08月02日

大不機嫌

孫のパワーとはすごいもので、母は息子を見ると目の色が変わる。一番若くて、生命エネルギーに溢れる息子についつい視線がいくのもわかるし、孫が可愛くて仕方ないのもわかる。けれど、息子はそれがときに重くて、鬱陶しくて、ふぅとため息をつく。すがりつくような目で見られるのが嫌なのだろう。

それでも、「ばあちゃんにやさしくしてあげてよ」となだめ、「手を握ってあげて」と指示する私。なのに、きょうの母はいつものように息子を褒めるだけ褒めたあとに、なぜか私を何度もけなした。本人は意識してないようだけど、息子が思わず、「おばあちゃん、ひどいね」と漏らすほど。

こんなことは初めてで、私は思い切り不機嫌に。「なんで、そんなこと言われにゃ〜いけんのんね!?」と思いながら。ボケたわけではなさそうだし、本音がつい出たのか何なのか…。

明日は私の誕生日なのに、息子にだけ「何か欲しいものはないのか?」と何度も訊いてる。器が小さいけれど、きょうの私はめちゃくちゃ不機嫌だ。

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2010年08月01日

ニケとは

せっかくみんなでメッセージを書いた父への誕生日カード。ペンで書いた細い字は、読めないらしい。拡大鏡で見せても、はっきりわからないようだ。

ポスターや看板などの大きな太字なら読めるのに。きょうは息子のTシャツに書かれた「NIKE」の文字を見て、「ニケいうて、何か?」と訊いてきたので笑ってしまった。

母は、姪&その娘さんが見舞いに来てくれたので、ちょっと気持ちがシャンとしたようだ。

こうやって平穏無事な一日が過ぎていくことに感謝しなくちゃ。息子は夫からの電話でハッパをかけられ、夜遅くなってから算数の問題と格闘中。

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