2015年10月31日

 | SISTER

DOMMUNE『小夜子の世界夜話』の続きの話。あるいはアルバム『SISTER』について。

『トランスクリティカルHIP HOPショーVol.2〜SISTER』@神田TETOKA('14/12/20)の写真から(PHOTO = Great The Kabukicho)。
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 山口小夜子さんは、展覧会が開けるほどの作品をたくさん残された一方で、実は、カタチに残らないような、パフォーミング・アーツ的な作品をたくさん上演されていました。
 これは、結果的に作品が残ること自体はいいのだけれども、作品を残す、ということに執着してはいけないよ、という小夜子さんからのメッセージだと、僕には受け取れました。
 本当にそうなのかはどうかは判りませんが、僕には、フトそう思えたのです。

 宇川直宏さんから、DOMMUNE『小夜子の世界夜話』への出演を依頼されたのは、今年の頭から制作していた、小夜子さんに捧げる曲を含むアルバム『SISTER』も、後は新しく導入したシンセBuchla Music Easelを使う曲、2曲を仕上げれば完成、という、その残す2曲のレコーディングを行う予定だった日の、前日のことでした。
 DOMMUNEの番組の中でもお話しましたが、これは、小夜子さんから、宇川さんを通して、「アルバム制作なんていう前世紀的なことではなく、Buchla Music Easelを使って、固定されたメディアに収まらない、フレッシュなライヴ活動をやっていきなさいよ」と檄を飛ばされた気がしたのでした(勿論、これもまた、「僕の主観」でしかないのですが)。

 そうした思いに逆らって、「せっかくだから」と、結局、今年の8月半ばまで掛かって作られたのが、A.K.I.PRODUCTIONSの4枚目のアルバム『SISTER』でした。

 A.K.I.PRODUCTIONSのアルバム、『DO MY BEST』と『小説「我輩はガキである・パレーシアとネオテニー」』は、倫理B-BOY RECORDSで、それらの音源を制作しましたが、関賢二さんを中心としたレーベル、AWDR/LR2さんのお陰で、実際にリリースし、CD作品として流通させていただくことが出来ました。
 出せば必ず爆発的に大ヒット! と、いう訳でもないA.K.I.PRODUCTIONSのアルバムですから、AWDR/LR2さんには、過去にアルバムを2枚もリリースすることにご協力いただけたことを、とても感謝しております。

 今回のアルバム『SISTER』は、タイミングなど諸々がなかなか合わず、上手くリリース先が決まりませんが、簡単にリリース出来ないことによって、逆に、ライヴ表現への意欲が、より高まってきたので、何はともあれ、とにかくアルバムを作ってみたこと自体は、全くの無駄にはならなかったと思います。

 AWDR/LR2さんのご協力もあり、以前リリースした、『DO MY BEST』と『小説「我輩はガキである・パレーシアとネオテニー」』には、それぞれ、まるで文章のトーンが違う、44Pに及ぶブックレットを付けることが出来ました(ちなみに『我輩』のブックレットの方が話がまとまっていて、且つ、散らばっていて、読みやすく、核心を衝いた内容だと思えます。また、天然文庫『ガキさん大好き♡ Keep it Real!』も併せて読まれると、より楽しめるかと思われます。そして、『DO MY BEST』のブックレットは「対話形式」で書かれた文章が主体になっております)。
 内容的には、どちらも、ヤン富田さんや柄谷行人さん、そして、ハロプロを始め、広くポップ・カルチャーについて言及しつつ、自分自身の制作姿勢や制作中に得た哲学などを書かせていただきました。

 そこで、ブックレット44Pの分量には遠く及ばないけれども、このリリースを見送り中のアルバム『SISTER』についても、2015年秋の視点で、いくつかのメモを残しておくことにしました。
 以下に、その文章を公開致します。



 といった文章を9月の半ばに書いたのですが、その後、神田TETOKAさんとご相談させていただいたところ、御厚意により、A.K.I.PRODUCTIONSの、この未発表のアルバム『SISTER』をみんなで聴き、そして、A.K.I.PRODUCTIONSの生のライヴも観れる、という2本立てのイベントを、来年2016年1月以降に開催させていただける運びに相成りました。
 なので、「制作メモ」の方は発表を当面取りやめることに致しました(でも、イベントではそういったお話もさせていただく予定です)。
 
 イベントについては、神田TETOKAさんの以下のSNSやHP、そして当Blogなどで、詳細が出次第の発表/告知を予定しております。

 ではでは、続報をお待ちくださいませ!
 何卒宜しく御願い致します!

2015年10月31日(土曜日) A.K.I.(G&A.K.I.PRODUCTIONS / 倫理B-BOY RECORDS / A.K.I.PRODUCTIONS)

(尚、11月1日(日曜日)に、一部の文を削除致しました。ご了承ください)。
http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52441077.html

 

 以下、アルバム『SISTER』の最新のトラックリストになります。
 尚、当初、当Blogで発表したトラックリストとは内容が異なり、7曲目と11曲目が、全く違う音源になっております(イベント当日までにまた変更がある場合がございます。ご了承くださいませ)。



SISTER / A.K.I.PRODUCTIONS

1. 暇と退屈を知らない倫理B-BOY=A.K.I.PRODUCTIONSのBlogから。on Buchla Music Easel 5:46
2.  倫理B-BOY BREAKS 1 1:38
3. 小夜子さんの命日 feat.うまーボーンa.k.a.☆Im!FDSTASKI!mI☆(HIPHOP最高会議、OLD SCHOOL NIGHT FEVER、MEGA、蟹BASS)(Live at DOMMUNE '12/12/18) 9:23
4. LETTER TO SISTER '15 1:19
5. STAP FUNK (Live at TETOKA '14/12/20) 4:44
6. とにかくビューン!〜BASS PATROL〜 feat.仲田舞衣 2:46
7. KYOKO ELECTRONICS(Re-verse Age a.k.a. K.I.S.S. (Keep it simple, stupid)の法則)【MORE SIMPLE MIX】feat.加藤賢祟&Lakin' the Kiiiiiii 8:45
8. SISTER〜Master of Ceremony〜(Live at TETOKA '14/12/20) 2:06
9. マクルーハンBREAKS(倫理B-BOY'S MIX) 1:27
10. 交換様式Dのテーマ'15〜A.K.I. PLAYS Buchla Music Easel with RAP(Live at DOMMUNE '15/04/05) 5:13
11. フォーティーン・ブギ(DO THE ACID CHICKEN!)〜A.K.I. PLAYS Buchla Music Easel 5:53
12. ガキさんフォーエバー'14('15 EDIT) 6:31
13. 交換様式Dのテーマ'15(DEF RAP VERSION) 2:57
14. えり子さんからの一言(Thank You For Singing to Me Africa) feat.ミーゴアミーゴ(ORIGINAL A.K.I.PRODUCTIONS) 1:12
15. YOKOHAMA ELECTRONIC GIRL(Live at Super Deluxe '12/12/26) 6:04
16. 倫理B-BOY BREAKS 2 1:09

Produced by A.K.I.( for A.K.I.PRODUCTIONS,倫理B-BOY RECORDS,G&A.K.I.PRODUCTIONS)

All Instruments Played by A.K.I.




誤解されないブレイクスルー(ヒューモア)はない。


いとうせいこう氏
http://www.nttdata.com/jp/ja/diary/diary2005/06/20050620.html
タケイグッドマン氏
南波一海氏
タワーレコード『小説「我輩はガキである・パレーシアとネオテニー」』
タワーレコード『DO MY BEST』
長谷川踏太氏
tofubeats氏
松本伸哉氏
 
【特集】A.K.I. PRODUCTIONS厳選 電子音楽+ハロプロ+ヒップホップ10選!@HMV ON LINE → http://www.hmv.co.jp/news/article/1211150005/