2017年05月03日

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(「ラップ」や「ヒップホップ」、「文学」等を含む)概念、について(あるいは、『漱石漫談』と『現代語訳 般若心経』)。

写真は、『A.K.I.PRODUCTIONSライヴ! A.K.I. Plays Buchla〜ラップとトークとエレクトロニクス Vol.3』@神田TETOKA(’17/04/16) http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52491013.htmlの模様から(PHOTO = Great The Kabukicho)
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 部屋に積んでおいた、前に読んだきりになっていた本の束が、不意にドカッと崩れ落ちてきたので、その中の、たまたま最初に拾った1冊の、付箋の付いているところを、フト開いてみたらば、こんなことが書いてありました。


 概念の怖いところは、それが常に主観の理解しやすい鋳型に実相を無理矢理収めてしまうこと、またそれによって比較できないものを比較せしめ、ときに競争するための尺度を提供することです。(玄侑宗久・著『現代語訳 般若心経』より)。


 そして、最近買った本には、こんなことが書いてありました。


奥泉ーーー漱石が有利だったのは、僕たちがすでに自明としてしまっているリアリズム以前を知っているということなんじゃないかと。
(中略)
奥泉ーーーさらに漱石は小説を書く前、徹底的に英文学を研究してるんですね。小説とはこういうものだという先入観を我々は持ってしまっている。しかし漱石にはそれがない。ないというか、そこをしっかり考えてるんですよね。文学や小説ってそもそもなんなのと。僕らは小説とは何かを考える必要はないわけですよ。身の回りにあって、当たり前のように小説を読んでいるわけですからね。でも、漱石は問う必要があった。小説とはなんなのかと。なんの役に立つのかというところまで含めて、徹底的に考え抜く。そこからスタートしてるところが漱石の強みなんでしょうね。
いとうーーーじゃあ、今の僕らが漱石をーーー漱石にかなうとは思えないけど、しかしひとつの可能なかたちとしてーーー取り入れるためには、根源的に自由であるように頭をリセットしなきゃいけないということですね。(いとうせいこう・奥泉光・共著『漱石漫談』より)。


 いとうせいこうさんのラップである「噂だけの世紀末」に、坂口安吾が「文学のふるさと」に書いた「絶対の孤独」というフレーズが引用されていますが、これの大元は、禅の大家である、鈴木大拙のフレーズだったことを、フト思い出しました。http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52473517.html


 上の文の「小説」の部分を、「ラップ」や「ヒップホップ」に置き換えて読んでみると、これは電子音楽の話に行き着くと思いました。http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52483010.html

 そしてまた、「概念」の(良いところもある反面)、その恐ろしさ、をも感じました。http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52480852.html


 僕のアルバム、『小説「我輩はガキである・パレーシアとネオテニー」』という、音楽の入ったCDと、44pのブックレットに文を収めた作品は、こうした考えから、制作されました。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1211150005/ 
http://fnmnl.tv/2017/04/03/26823

 
 そして、現在は、それをBuchla Music Easelなどを使って、ライヴ活動で展開しています。


 こうした自分自身の活動は、元々は、98年リリースのヤン富田さんの『MUSIC FOR LIVING SOUND』や、同じ頃に読んだ、柄谷行人さんと後藤明生さんの「文学の志」というタイトルの対談から多くインスパイアされました。


 つまり、「アーティスト」「禅者」「文学者」と、ジャンルを問わず、そのジャンルの自明性にあぐらをかかずに本質を示す人は、物事を概念的に見ない(あるいは、「概念的にだけ」では、見ない)ということに気づくことが出来たのでした。http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52486592.html


 それこそが、本質的な意味合いでの、リアル、ということで、それを、不意に、地上波のテレビから受け取ったことに驚き、その体験を元に作ったのが、アルバム『DO MY BEST』だったのでした。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1211150005/ 


 現在は、そうしたことを、『A.K.I. Plays Buchla〜ラップとトークとエレクトロニクス』や『トランスクリティカルHIP HOPショー』といったライヴ活動で、タイムリーに表現しております。 
http://blog.livedoor.jp/a_k_i_productions/archives/52491013.html


 僕は、『吾輩は猫である』の、バカっぽさ、が好きなので。https://www.instagram.com/p/BS-oIhVBM99/ https://www.instagram.com/p/BS8zYABhC2o/


2017年5月3日水曜日 A.K.I.(倫理B-BOY RECORDS / A.K.I.PRODUCTIONS) 



【関連URL】
倫理B-BOY info

「スペースシャワーミュージック」のA.K.I.PRODUCTIONSのwebページは、こちらになります。

*A.K.I.PRODUCTIONS、神田TETOKAでのライヴシリーズ『A.K.I. Plays Buchla〜ラップとトークとエレクトロニクス』及び『トランスクリティカルHIP HOPショー』の告知は、当ブログと、Twitterアカウント「倫理B-BOY info」、若しくは、TETOKAのTwitter、FB、HPのみですので、確実に情報を得たい方は、以下のアカウントのフォロー or チェックを御願い致します。
http://www.imgrum.org/media/1494007169937448590_1549577981