2019年02月24日

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ヤン富田: A.S.L. リポート - M.A.C.C.#3 に行く朝、ヤンさんが、30年前にも、既に、コミュニケーション、という切り口で! と、気づいた話。

ヤン富田: A.S.L. リポート - M.A.C.C.#3 @原宿トーキョー カルチャート by ビームス最終日、に行く朝、ヤンさんが、30年前にも、既に、コミュニケーション、という切り口で! と、気づいた話。




 今朝、家のポストを開けたら、ネットで注文しておいた、柄谷行人さんの、岩波新書からの新刊『世界史の実験』が届いていました。

 パラっと、拾い読みしようとページを捲ったら、あまり普段の柄谷さんっぽくはないようなやや軽めのタッチの文体で、「夫婦喧嘩の話」が書いてあって、大枠としては、昔の日本ではあちこちで喧嘩があって、それ自体が文化だったけれども、今はそうした文化がなくなってきていて、例えば韓国では、今でも喧嘩の文化があり、しかも論理的な喧嘩が主流で、腕力で決着をつけようとすると、逆にバカにされるから口喧嘩だけだし、男女の差もなく戦える、でも、今や、それも消えようとしているようだ、といった、コミュニケーションについてのくだり、があり、前の日に観た、ヤン富田: A.S.L. リポート - M.A.C.C.#3、での、コミュニケーション、と云うことを、クイズやラップやTEXT SOUND COMPOSITIONなどなど、様々なやり方で変奏していくかのようなライヴが思い起こされ、これこそが、ヤンさんのおっしゃる、必然性のある偶然、かと思いました。

 ヤンさんは、かつて何かの雑誌で、とあるミュージシャンの方に対して、喧嘩が出来る相手だと分かってから、より、話が出来る関係になった、という意味のご発言をされていたのを、ふと、思い出したりもしつつ、そこからさらに、わたくしは、今年、リリースから30周年を迎える、いとうせいこうさんの『MESS/AGE』に纏わるエピソードを思い出しました。

 再発盤の『MESS/AGE』のブックレットに付された、川勝正幸さんによるライナー・ノーツ、その中で、プロデューサーのヤン富田さんに取材して伺ったというエピソードで、「What's Going On〜What's Going?」という曲の中で、暴動が起こっている街の中で、みんなリラックスしてくれ、と呼びかけつつ、マーヴィン・ゲイの歌を、ファルセット・ヴォイスで歌う、いとうせいこうさんのバックに鳴る、群衆の音を、「とある集会」(ブックレット参照!)で、対立し合う者同士が、一瞬、ジョークで笑い合う瞬間があり、その笑い声を加工・編集したもので表現した、といった意味のことをおっしゃっていて、詳しくは、その川勝さんによる文を読んでいただくとして、この頃、既に、ヤンさんは、コミュニケーション、ということをテーマにしていたのか! と、気づき、30年前に、既に、(「コミュニケーション」という切り口でのアート、という意味で!)『フリースタイル・ダンジョン』の100年先を行っていたのか! と、わたくしは、改めて、このエピソードに、ビックリしてしまったのでした(と、云っても、『フリースタイル・ダンジョン』をディスっているわけでは決してなく、でも、この違いは、興味深いし、テレビのHIP HOPだけが全てではない、といった意味合いも含めて、敢えて、こうした表現をさせていただきました)。

 そうしたことに気づいた後に触れる『MOBILE ARMY COMMUNICATION CORPS』は、格別の味わいで、そのライヴの、シメのマイクリレーの時、ロボ宙さん、M.C.BOO!!さん、HIP HOP最高会議・千葉隆史さん、そしてわたくしと同じ飛び入り参加の、YOUちゃん!(そう、YOU THE ROCK!)と、みんなで、ヤンさんを囲んでラップさせていただき、最高の2日間を終えることが出来ました。

 ヤンさん、スタッフの皆様、お客様、皆様ありがとうございました!

 明日から、また、コミュニケーションについて、気づいていけたら、嬉しいです!