2010年09月02日

無名兵士の言葉

ある本を読んでいて目に留まったのですが、
印象に残ったのでここに書きとめてみます。


無名兵士の言葉


  大きなことを成し遂げるために
  強さを求めたのに
  謙遜さを学ぶようにと弱さを授かった。

  偉大なことができるようにと
  健康を求めたのに
  より良きことをするようにと病気を賜った。

  幸せになろうとして
  富を求めたのに
  賢明であるようにと貧困を授かった。

  世の人々の賞賛を得ようと
  成功を求めたのに
  得意にならないようにと失敗を授かった。

  人生を楽しむために
  あらゆるものを求めたのに
  あらゆるものを慈しむために人生を賜った。

  求めたものは一つとして与えられなかったが
  願いはすべて聞き届けられた。
  神の意に添わぬものであるにもかかわらず
  心の中の言い表せない祈りはすべて叶えられた

  私はもっと豊かに祝福された。


この詩は、ニューヨーク大学付属
ラスク・リハビリテーション研究所のロビーに掲げられている
アメリカ南北戦争に敗れた
南軍のある無名兵士の言葉だそうです。

ちょっと落ち込んだ時などに見ると、
心が落ち着くような気がします。



本当は、何か問題があるときは、
他人を責めるのでもなく、自分を責めるのでもなく、
ただただ、それをどうやって解決していくかを
考えるべきなんですよね。

まあ、それがなかなかできないのですが・・・。



また、これはネイティブアメリカンのラコタ族に
伝承されている言葉とよく似ているそうです。
彼らに文字の文化はないですから、
代々親から子へと、詩のような形で
受け継がれていったのでしょう。

もし仮にそれが事実だとすると、
運命を、定められたものとして
そのまま受け入れるという考えを持っている
彼らにぴったりのような気もします。
(ちょっと映画の観すぎかもしれませんが)

a_night_of_castella at 00:13コメント(2)トラックバック(0) 
雑文 

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コメント一覧

1. Posted by 成瀬望   2010年11月15日 17:34
すてきな詩ですね!!
2. Posted by JJ   2010年11月26日 00:59
>成瀬さん

返事が遅くなってしまってすみません(>_<;)

コメントありがとうございます。
なんだか温かく前向きな気持ちになれるような、いい詩ですよね・・・。

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