今日はちょっとためになる記事を書こうかの。

 まずこれを見てほしい。絵自体ではなく中身である。

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 この記号、なんていう名前か知ってる?

 ハーイ! 三善アクセントどぇ〜す。

 そう、合唱人ならこの記号、そう呼ぶよね。正式名称ではないが、作曲家・三善晃氏がご自信の作品で好んで使う記号である。

 でも、昨日、T松交響楽団の練習でメンバーに聞いたら、だーれも知らなかったぞ。
 これが、合唱界で三善アクセントと呼ばれていること自体、初耳って感じである。

三善アクセント
 この三善アクセント、見たまま解釈すれば、遅れ気味に立ち上がるアクセントのようなものと考えられるが、これがついていると、三善晃の合唱音楽では、その音自体、またはその言葉、文字自体に特別なニュアンスや思い入れがあるとされ、非常にデリケートな扱いを受けることになる。
 ま、普通のアクセントなどとは住む世界が違う、って感じだな。

 でも、この記号自体を考え出したのは、三善晃では、ない。

ブラームスの交響曲
 これはブラームスの交響曲第4番。記号自体は随分前からあったってことね。

 他にも無いか、楽譜をあたって見ると結構出てくるんだよ。交響曲では1番の中ですでに使われているし、声楽曲でも確認できた。

 じゃあ、この記号を考えたの、ブラームス?

 いーえ、違います。ブラームスが書く以前に使っている作曲家を、オレ様知っているぞ。




シューマン交響曲
  ほら、これ、この楽譜の中に間違いなく使われてるでしょう?使っているのはブラームスの師匠筋にあたるシューマンである。

 シューマン。

 まあ、彼ならやりかねん。これを見る限りでは、やはり大切と思える音に特別なニュアンスを求めているように見えるよね。

 じゃ、シューマンの前は?って、シューマン君、君の前には誰もおらんよ。

 断言はできないが、時代の流れや作風から考えて、三善アクセントの創始者はシューマンで間違いないと思う。

 どうしてそう思うかは、また機会を改めて。シューマンの楽譜の書き方というのは、いかにして自分の意思や希望を紙の上に投影するかということに主眼が置かれているために、物理的に無理なことでも平気で書かれている。

 シューマンの頭の中には、ためらいがちに膨らむように立ち上がる、思い入れたっぷりの音のイメージができ上がっていたんだろう。

 色んな音のイメージを喚起し、さまざまな表現の可能性をこめることのできる、この三善アクセントはある意味とても便利な記号だ。創始者のシューマン殿(推定)今さら、っては思うが、どうもありがとう。

 でも記号の正式な読み方は、やっぱりわからんままである。誰か知っている人がいたら教えてくれんですか。よろしく。 

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