2012年02月13日
転換権付き証券の多くは、
優先株に転換することもできる。
そのメリットは、
優先株に転換すれば、
何らかの利益が得られることである。
(例えば、
ミズーリ・カンザス鉄道の、
収益社債、
[利率 5%、1967年満期]は、
1932年1月まで、
同社の優先株、
[配当 7ドル]、
と交換することができた。
このほか、
セントラル・ステーツ・エレクトリックの、
5%債、
[1948年満期]、
→配当 6ドルの優先株、
G・R・キニーの、
担保付き社債、
[利率 7 1/2%、1936年満期]、
→配当 8ドルの優先株、
アメリカン・エレクトリック・パワーの、
6%債、
[1957年満期]、
→配当 7%の優先株、
―などに交換できた。)
一般には、
他の証券に転換すれば、
かなりの利益が得られるものだが、
優先株の上げ幅には限りがあるために、
優先株への転換のメリットが、
限られてしまうしまうこともある。
最近では、
優先株の利点が、
いっそう薄くなっているために、
例えば、
利率 6%の債券から、
配当 7%の優先株に転換しても、
むしろ、
リスクが大きくなるケースもある。
もっとも、
抜け目のない投資家であれば、
有利な転換証券を選ぶときには、
市場のさまざまな要因を十分に分析して、
普通株に転換しても利益の出る、
安全な証券を見つけるだろう。
ところで、
債券から優先株に転換し、
それをさらに普通株と交換すれば、
それは結局のところ、
債券から直接普通株に転換するのと、
同じ結果になることもある。
例えば、
インターナショナル・ハイドロエレクトリック・システムの、
6%債、
(1944年満期)は、
クラスA株式と交換できるが、
この株は、
実質的には参加的第二優先株である。
このほか、
優先株または普通株、
もしくは、
これらの両株式の一定割合を組み合わせたものと、
交換できる債券もある。
(例えば、
シカゴ・ミルウォーキー・パシフィック鉄道の、
担保付き優先収益社債シリーズA、
[2000年満期]は、
優先株5株+普通株5株と交換できる。)
こうした変種の証券が、
どれほど有利に見えようとも、
あとで問題が起こるケースも少なくないため、
あまり複雑な証券の投資は、
避けるのが懸命である。
参考♪