こんな女になりたくなかった

普通に平凡に生きていたはずなのに、どういうわけかずれまくり。こんなはずじゃなかったんだけどなあ。

シーツ毛だらけ

猫灰だらけ、と続けると寅さんだけど、犬の話。寅さんってとこがばばあ丸出しなのは堪忍したって。

引っ越しから2カ月弱、この家での生活が自分の「普通」になってきた。荷物を詰め込んだらベッドと仕事スペース以外はほぼなくなったけど、洗濯物干すぐらいはできるし、部屋でやることのメインが寝るか仕事するかだから、目的には十分かなっている。

という感じでまあ、順調なんだろう。赤の他人とシェアしてる限り猫被るのは避けられないけど、猫の皮1枚ぐらいで済んでるから、楽なほうだろうな。

で、今のところいちばん「仲良し」はでかいほうの犬。外から帰ってくると玄関まで走ってお出迎えしてくれるし、キッチンに行くと気配で出てきて、尻突き出してくる(尻尾の上を掻け)。基本、飼い主不在のときの「代用品」ではあるのだが、それでも、尻尾振りながら寄って来るとうれしい(←ばか)。
大分慣れてきたからか、最近は私の部屋にも入りたがる。後ろから付いて来てなし崩し的に侵入してみたり、ドアを開けてると乱入してきたり。
本人的にはかわいくアピールしてるつもりでど〜んと体当たりしてくるわ、甘ったれて鼻鳴らす音は「ぶひぶひ」としか聞こえないわ、顔怖いわ、でかいわ、まあ、客観的に見てかわいくないことこの上ないのだが、ぶさいくでいかついのが甘えてくるがまた、妙にかわいかったりする(←やっぱりばか)。
と、そこまではいいのだが、なんせ部屋が狭いので、奴が入ってくると居場所はベッドの上か私の隣しかない。奴はベッドのほうがいいようで上りたがるのだが、たまにジャンプし損ねて「尻を押せ」と要求してくるし、上がったら上がったで臭い付けブレイクダンスやらかした挙げ句にいびきかいて寝てくれたり、庭から掘り出した泥だらけの骨持参だったり。先週は泥足で乱入してきてブレイクダンス三昧やらかしてくれたので、シーツ泥だらけ。洗濯物増えた。

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なんせこれ↑ですから。こんなのがベッドの上でいびきかいてたら、私、寝るとこないっす。

School of Language @ The Lexington

お久しぶりのSchool of Language、The Lexingtonも、よく考えたら久しぶりだった。多分、3年ぶりぐらい。ステージがちょっとだけ広くなって、一段低くなってた。
ステージ高いつもりで、入る前は後ろのほうでいっかと思ってたんだが、この高さだと、でかい人が前に来たらなんも見えない。でかいおにいさんやらおじさんやらをよけてたら、なんか知らんうちに前に出てて、結局前で見ることに。

前座(修行というほどひどくはないが、聞かなくてもどうでもいいレベル)が終わってセッティングに出てきたメンバー、このツアーのスペシャルゲスト、ジャフも含めてネービーのつなぎにField Music Productionだかなんだかロゴの入ったキャップ姿。ピーターはどっからどう見ても電気工事のおじさん、デイブは電話工事の人。いちばん怪しかったのはジャフで、銀行強盗か誘拐の実行犯みたい。いつもの安くてダサい私服はどうした、いつの間にかユニフォーム作ったんかい(ったって、作業着屋で買ってきたまんま、ってつなぎだけど)。どうせ服に金使うんだったら、スタイリストでも頼めばいいのに。

セッティング終わっていったん引っ込んで、なんかやけに入りのSEがくどいなあと思ってたら、つなぎ脱いで私服で出てきた。が、なんだあ、で終わらない。なんなんだ、デイブ、そのヘアと服。
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テーラードジャケットどころか、ジャケット着てるのだって初めて見た。それはまあいいとしても、その色合わせはどうなの? で、靴だけいつもの安っいスニーカー、ってか「ズック」的なの。で、オールバック……イヤすぎ。こんな感じのコメディアンいたような、とか、安いSF映画に出てくる宇宙人みたいだな、とか。

ライブ始まってしまえば、ピーターのドラムがさらに上手くなってたし、ジャフはゲストだからかすごく楽しそうにキーボードいじってる(マイクが拾わないところで歌ってたり)し、デイブの歌はいいし、ギター(見慣れない人)もベース(多分Field Musicと同じ人)もいい音出してるし、すっごい気持ちいい。アルバムが出てたのに引っ越しやらなんやらでどたばたして聞いてない(ごめん)状態で行ったから、半分以上知らない曲なんだが、そんなことは関係なく楽しめた。ギター2本にキーボードも入ってるから、音にも厚みがあるし、ギターのどっちかが面白いフレーズ入れてみたり、キーボードとベースが掛け合い風になってみたり。全体としてはまったりした音だけど、なんとも面白いし引き込まれる。

ただし、MCも客席との掛け合いも、相変わらず寒い。音楽以外のことではセンスないらしい、この兄弟。

「持ち曲使い切っちゃったからこれで終わり」と言って引っ込んだ後、ばらしにはつなぎで出てくるかなあ、と待ってみたんだが、ばらしは私服って。こういうところも詰めが甘いんだよなあ。

ちなみに、引っ越し後初ギグ。帰宅したのは11時半ごろ。この時間に帰ってくるのは初めてなので、どうなのかなあと思っていたが、バス停から10秒だけにまったく問題なし。家に入った途端にぶさかわなのが「尻を掻け」と寄ってきた。

18kgがよじ上ってくる

どうやらこうやら移動完了。まだまだ部屋はカオスだが、最低限の生活はできている。
どうせ週明けから忙しくなって出ずっぱりだから、寝られて着替えがあって、ネットがつながってればいい、後はゆっくり片付けよう、って状態。

部屋の片付け以外でも、まだやってないことはあれこれあるのだが、ま、おいおいに。

とりあえず、前の家はできるところまでは片付けた。元大家がデポジット返してくれる気がないのが丸見えになった時点で、きっちり全部きれいにしようって気は失せたので、まあ、一般的基準から言ったらかな〜り適当だけど。
引っ越し当日、外のゴミ箱が満杯だったので出せなかった一般ゴミを捨てて、最後に忘れ物チェックしようと思って木曜日に行ってみたら、まだゴミ箱満杯。あの辺のゴミ収集は意地が悪いので、ゴミ箱から溢れてると、ゴミ箱に入ってる分も含めて持って行ってくれないのは知っていた。ってことは部屋に置いてあったゴミ袋は出せない。もうしょうがない、これぐらいは来週捨ててくれ、と放置してきた。案の定、金曜に元大家から電話があったが、事情を話して終わり。

自分でも驚いたことに、月曜に移動して、その週の木曜日に前の部屋に行ってみたら、他人の家に侵入してるような気がした。たった3日でこれか。っていうか、自分の持ち物があって、夜寝てる場所が「自分の家」ってことだな。

引っ越し当日、頼んだ引っ越し屋のあんちゃんがへたれで、積み込みにものすごい時間が掛かった上に移動中にぶーぶー言われた。あんたねえ、これ仕事だよねえ。ここで心配になったのは料金。時間計算で、2時間までは同一。3時間目からは1時間いくらで割り増しなんだが、この調子じゃ3時間になってしまう。2時間のつもりで予算取ってたから、この出費は痛い。
と思ったら、到着した先のおねえちゃんふたり、大活躍。とくにでかいほうのおねえちゃん、引っ越し屋のへたれの3倍ぐらい強力。とにかく下ろして家に放り込んでしまえ、とばかりにがしがし運んで終了。で、料金支払いの時点で2時間を3分だけ超過。へたれのくせに3時間分を普通に請求してくるのを却下して、2時間分で終わらせた。おねえちゃんたち、ありがとう。

当日は、とにかくネット接続できるようにする、鍵もらう、今夜寝られるようにする、ってとこで終了。汗だくだったのでシャワーだけ浴びて、とっとと寝た、っていうか疲れて起きてられなかった。その後は仕事の外出等もありつつ、すぐ必要なものだけ出してるうちに週末になってしまったが、昨日やっと、汗まみれでくっさくなってたデニムだけは洗濯。

犬たちは、まだ部屋には入ってもらえない(入ってきたそうにしてることがあるが、ある程度片付かないと無理なので、丁重にお断りしている)が、キッチンや庭、たまに階段で出っ食わすと、「なでれ」「尻掻け」と寄ってくる。ダイニングテーブルでご飯食べてると、通りすがりにあいさつしてってくれる。1匹構うともう1匹が「こっちも」と寄ってくるのでキリがない。より構ってちゃんなでかいほうは、キッチンの踏み台を使おうとすると踏み台に乗ってくるし、近くにいるのに構ってないとよじ上ってくる。面白いしかわいいんだが、なんせ18kgもあるので、重たい。力強いからアタック(本人悪気なし)の強度もかなりのもので、たまに痛い。ちっちゃいほうはよく廊下で昼寝してて、声掛けると腹出してくる。こいつは多分6kgぐらいなので、面倒になったら持ち上げて動かせる。

犬たちともおねえちゃんたちとも、ちょっとずつ馴染んで来ている感じはする。まだまだお互いに探り合いな部分は大いにあるけど、まあ、なんとかやってみよう。

8年ぶりってのはつまり

ばたばたしてるうちに土曜日。引っ越しは月曜日、きゃ〜。

仕事が微妙に終わってないのはまあ、なんとか辻褄合わせる(さすがに長年やってるので、こういうのは大丈夫)として、8年ぶりの引っ越しってのはつまり、8年分のあれこれが蓄積されてるのを一気に処分しなきゃいけないということでもあり、この前のときより8歳年取ってるってことでもある。
不要品については、最後は金で解決することにした。金さえ払えばカウンシルが回収してくれる。こっちは手配済み。引っ越し屋も予約した。問題は、この8年で衰えた私の体力と気力だったりする。
とにかく長時間やってられない。すぐ疲れるし、飽きる。今だって、いいから荷造りやれよって時間帯である。なのに、飽きてブログ書いてるし。まったく手を付けてないのは台所周りと化粧品関係と下着類だけで、あと3時間も頑張れば衣類と化粧品、文具ぐらいは片付くはず。めどは立ってきたけど、飽きた〜。

明日の夜中に泣かなくていいように、今夜もうちょっと頑張ることにする。

マイナスがプラスになった話

8年ぶりで引っ越しとなってしまった。

元来が怠け者というか面倒臭がりなので、やんなくていいことはわざわざやらない。今回も、諸事情あって仕方なく、の引っ越し決定。
動くのは10日後なので、まだ準備段階だが、ようやく行き先が決まったので、8年ぶりふたたびの引っ越し顛末記を始めてみることにする。

去年の夏ぐらいから、現大家からのプレッシャーは感じていた。
消防法の関係だかなんだかで、うちの荷物が問題になるかもしれないってな話がひとつ目のプレッシャー、他の部屋の住人が続々引っ越して、出て行った部屋から順番に改装して家賃ぐわっと上げてるのがふたつ目。で、1月に消防署だかカウンシルだかの立ち入り検査が来て、やっぱりうちの荷物はヤバい、と。うっせ〜な〜、しょうがねえだろ、そういう仕事なんだし、と思いつつ聞き流していたら、改装で攻めて来た。他はすべて改装終わったからこの部屋に手を付けたい、改装後はノンスモーキングハウスにする、だってさ。もう、引っ越すしかねーじゃん。

2月はくそ忙しいので引っ越しどころじゃない、3月末までに出る、ということで話が付いたのが2月頭。部屋探しに本気で掛かれたのは2月末。8年前の部屋探しでは、ネットはあんまり役に立たなくて、最終的には、ニュースエージェントのウィンドウに貼ってあった広告という昔ながらの手段で見つけたのだが、今回はほぼネットで探した。8年前のネット不動産情報は、見たからってすぐ連絡が取れる代物ではなく、しかも、出てる物件が今も空いてるかどうか不明ってのが多かった。それじゃ使えないよね。が、今回は、ネット経由ですぐに相手に連絡が取れるし、返事も来る。検索条件もいろいろ設定できる。世の中変わってんだなあ、と思いつつ、時間ができるとそういう系統のサイトを見ていた。

検索条件が設定できるサイトをメインに、あとふたつぐらいその手の広告が載るサイトをのぞきつつ、実際に見に行ったのは5軒だったかな、6軒だったかな。「ダブルルーム」と広告してあるのに、行ってみたらダブルベッドが部屋のほとんどを占拠してる部屋だったり、「喫煙可」になってるから行ってみたら「庭で吸え」だったり、「短期貸しのみ」だったり、部屋探しはそう簡単には行かない。検索条件からスモーカーOKを外すとかなり物件数が増えるのには、地味にへこんだ。うちら犯罪者かよ。

喫煙者歓迎、部屋の広さも他設備も十分、シェアする相手もいい人で、愛想のいい猫付き、という物件は、一瞬、もうここでいいかな、と思った。が、ヤバいエリアとして悪名高い某所のど真ん中で、最寄り駅から徒歩10分、最寄りバス停から徒歩5分がどうにも気になって、「あなたさえよければ大歓迎」とまで言ってくれたのを「今夜中か、遅くとも明日の朝には返事するからちょっと待って」と保留にして帰ってきた。これが月曜の夕方。

帰宅してネットをもう1回チェックしていたら、エリア的にはまあ、ヤバいっちゃあヤバいが、バス停が家の真ん前で、24時間サービスというのが新しく出ていた。ここに連絡入れてみて、反応見てから考えよう、と決めて連絡したら、なんと即レス。火曜の昼に部屋を見に行く話がとんとんとまとまった。なんか、いけるかも、という気になってきて、前の物件はお断り。いい人だったし申し訳ないなあとは思いつつ、やっぱあの道を日が暮れてから歩くのは無理。

火曜日、約束の時間に行ってみたら、小型犬抱いた小柄な女の人が出てきた。本人自称40代。部屋そのものは、広くはないが十分。設備も必要なものは揃ってる。この家は全員スモーカーで、犬は計2匹いる。バス停は、本当に家の真ん前。キッチンだのバスルームだのを見せてもらいつつ、彼女といろいろ話していたら、なんかすごく楽で話が弾む。この人だったらシェアして大丈夫かも、って気になってきたころでもうひとりの住人とその犬を紹介してもらったが、紹介のせりふが「彼女は犬好きでスモーカーなのよ」と来たもんだ。その紹介聞いた反応が「パーフェクト!」って、うれしいやら笑っちゃうやら。2匹目の犬はごっつい系のぶさかわいい女の子。やたら愛想よく「かまってかまって」と寄ってくるのがうれしくてなでくり回してしまった。

犬試験に合格したせいもあったのか、その場で3人大いに盛り上がり、入居即決。入る予定の部屋の現住人が23日に出るというわけで、その直後に私が入ることに。

スモーカーでおばさんと来たら、これまでの部屋探しではマイナスでしかなかったわけだが、ここに来て、それが全部プラスになった。さらに犬好きも、ポイント高かったよう。
で、連絡取ってたほうの住人(小柄なほう)が言うには、「普通ならメールにすぐに返信はしないほうなんだけど、なんか、あなたのメール読んでたら、すぐ返信する気になった」と。うまく行くときって、こういうもんなのかな。

正直、本当にうまく行くかどうかは、始まってみないとわからない。もしかしたらしょうもないことでぶつかるかもしれない。半年でまた引っ越しになるかもしれない(したくはない)。でも、お互い「この人なら大丈夫だろう」と思った直感を信じてみたい。

Bailey's Stardust @ National Portrait Garelly

デビッド・ベイリーと言えば、泣く子も黙る(古い表現だな、我ながら)大物フォトグラファー、キャリア半世紀。写真でしか知らないが、若いころは相当なイケメンで、撮影したモデル片っ端から口説いてものにしてたそうな。ジェリー・ホールがどっかのインタビューで「デビッド・ベイリーに撮られて寝てないモデルは私だけ」とか言ってたな。

若いころカッコよかったじじいは、たいがいの場合、じじいになってもカッコいい。たとえハゲても太っても、なんとなくカッコいいじじいになってるもんだ。ところがベイリーさんに限っては、エラいことになってるんだ、今。詳しくは画像検索でもしていただきたいが、とにかく、エラいことになっている。夜道で向こうから歩いて来たら、慌ててタクシー止めるか道渡るかしたくなる。なんでこんなことになっちゃったのかなあ、この人だけ。なんて話で、一緒に展覧会に行った友人某と盛り上がってしまった。

もともとイーストエンドの不良で、教養もなければマナーもなってないような奴だったから、素の粗野なところが年齢とともに出てきちゃったんだ、という手ひどい評価も一部にはあったりする。そうなのかもしれないけど、私の個人的な説としては、年月とともに狂気を育てちゃったんじゃないかなと思う。

と言いつつ、この人の撮る写真はものすごく真っ当だとも思う。どっかの精神分析学者の末裔の画家は、自分の狂気が作品にもろに出てるけど、ベイリーの写真は、たとえ局部までむき出しの男性ヌードでも、真っ当だ。そう言えばどっかのインタビューで「服がちゃんとわからないファッション写真なんざ、俺は絶対撮らねえ」とか言ってたなあ。でも、会ったことのある人は「アイツはキ○ガ○」と言ってた。

ポートレートギャラリーでやってる展覧会は、場所が場所だからポートレート中心という制約はありつつ、本人のセレクトだとか。3年掛けてアーカイブを自分で見て、カテゴライズしつつ作品を選んだらしい。こういう細かい作業がちゃんとできる人でもあるわけで。真面目な人、真っ当な人が狂気を持たないっていうことはない。むしろ、真っ当であるからこそ、狂気を育ててしまうことだってあるんじゃないか。作品にぶつけなかった分、自分の中に堆積してっちゃったのかな。若いころは女で発散してたのかも(今は、表向きは奥さん一筋ということになっている。実際どうなのかなんて、私は知らない)。

展覧会見て、フォトグラファーのルックスについてああだこうだ考えてしまうってのも妙ではあるけれど、圧倒的な数のポートレート(300点以上あるらしい)のどこにも、モデルに対する悪意みたいなものが感じられなかった、むしろ、その人のいちばんその人らしいところをとらえようとしているように見えたせいかもしれない。真っ当に真摯にそういうことをしてたら、狂気の捨て場所がなくなっちゃったんだね。

セール最終戦利品、デーモンのおっさん宣言

週末、最後の最後の大幅値引き品があったらいいな、でリバティに行ってみた。だいたいどこのデパートもセール最後のほうは大幅な値引きをやらかしてくれるのだが、この段階で当たりが出る確率は、私限定かもしれないが、リバティがいちばん高い。その昔、マックイーンのデニムジャケットを7割引きで買ったころから、2年に1回ぐらい、セール最終で当たりを引いている。

今年は、なんだかよくわからないフレンチブランドのジャケットが75パーセント引きぐらいの値段(私の脳内電卓は基本、どんぶり勘定モード)になっていて、ショート丈のテーラードは持ってないし、この値段ならいいか、ということに。

実は、先週別のセレクトショップで、半額にはなっていたけどそれでも安くはないシルクサテンのショートジャケット(クリストフ・ルメール)を試着して、迷っていた。嫌いじゃない。厚手のシルクサテンで肩パッドなしなので、コート下に着ることも考えれば1年中着られる。ドレスの上でもカジュアルでも行けそう。と思いつつ、なんか最後の決め手に欠ける感じで、ほしいけど、どうしよう、と思っていたのだった。何度も行っていて顔見知りの店なので「ちょっと考えて、忘れられないようならまた来る。その間に他の人がほしいって言ったら売っちゃって。来てみてなかったらそういう運命だと思うことにする」と言って出てきて、やっぱり「どうしようかな」から先に進んでいなかった。1週間近くぐるぐる考えたが、迷うときは買わないことにしよう、と決めた。仕事でもプラベートでも、「大丈夫かなあ」と思いながらやったことって、たいがい大丈夫じゃない。やだなあと思いながら目先の金に気を取られて引き受けた仕事は確率90パーセントでイヤな経験になるし、この人どうなの? と疑問を持ちつつ相手がぐいぐい来るから付き合った相手とは、いつまで経っても違和感がなくならなくて、最終的に疎遠になる。即断できないことは実行しないほうがいい、というのが、私の個人的経験則。

若いころは元気に好きな音出してたミュージシャンがコンセプチュアルだのアーティスティックだのになってきたら年取った証拠(最初からコンセプチュアルな奴は当てはまらない)、というのも個人的経験則ではある。とりあえず私が音楽を聞く理由は「いい気分になりたい」からだと思う(基本単純バカです)ので、じじいの愚痴みたいな歌詞が、ひと昔前の用語かもしれないが環境音楽(今なんて言うの、ああいうたるい音)みたいなメロディに乗ってふがふがしてるような音は、聞きたくない。いるんだよなあ、40代も半ばを過ぎたあたりとかからこういうことやり出して、「高尚」を気取る奴。古楽器持ち出してみたり、やたらデジタルに走ったり、オーケストラ用の曲書いてみたり。どいつもこいつも気に入らない。ポップミュージックに必要不可欠な要素は「カッコよさ」であって「高尚さ」ではないんだってば。

いきなりこんなことを言い出したのは、デーモン・アルバーンの新曲を聞いてしまったから。新曲出た、聞くぞ、で聞いたわけではなく、たまたま耳に入ってしまったクチ。デーモン、これ、おっさん宣言じゃんよ。

結構な悪口を書いておいてビデオ埋め込むのもナンなので、ここには入れません。気になる方はご本人のYoutubeチャンネルにあるのでそちら検索してみてください。

無駄知識の功罪

天気悪い(雨続き)し、先週は仕事でばったばただった(1日使い物にならなくなるレベルで寝不足)ので、今週は引きこもり。例のヘアカットの僕ちゃん及び関係者以外とは会ってないし、仕事仲間からSOSの電話があって、自分でもどこで仕入れたのかわからない無駄な知識を披露した以外では、他人と電話もしていない。

無駄な知識がいつの間にか増えてるのはイヤじゃない。世の中、知らなくて困ることはいっぱいあるけど、知ってて困ることって、よっぽどな秘密で命狙われるとかじゃない限り、ないと思っている。

そういう訳なので、一生に1回役に立ったらめっけもの、ぐらいのどうでもいいことは、我ながらよく知ってると思う。そもそも私の仕事は、ある意味学校での勉強の延長線上にあるような代物なので、勉強する習慣を学生時代までに作ってこなかった人には務まらない部分がある。そう思うと、学生時代から今まで同じようなことをやってきたのか、と呆れないでもないが、なんだか気になることからスタートして関連事項に手を伸ばし、そのまた関連事項が気になって調べ、とやっているうちになんとなく身に付いてきたいろんなことが、知ってから10年以上経ってからひょいっと使えたりする。つい先週も、20年ぐらい前全作品踏破を目標にあっちこっちのギャラリーを歩き回った某画家のとある作品が、ひょいっと仕事関連で登場したばかり。

とはいえ、「そのうち役に立つことがある」から無駄な知識を蓄積しているわけではない。知ること自体が楽しいのが第一で、仕事や日常生活にまったく使えなくても構わない。仕事そのものがなにがどこから出てくるかわからない代物なので、先週みたいにひょいっと使えることもあるわけだが、それは目的ではない。たま〜に冗談のネタにして、笑ってくれる人がいたらすごくうれしくはあるけれど。

さて、ここからが私の性格の悪いところで、自分が好きでやってることなんだから、他人がそうじゃなくても別にいいはずなのに、他人の物知らずが気に障ったりする。

ロンドンのその辺のおっさんがエルメスを「ハーミーズ」と呼んでたり、パリのそこらのおばちゃんがコム・デ・ギャルソンをフランスのブランドだと思っていたりすることがある(マジです、どっちも)のは、笑っちゃうけど仕方がないと思う。だが、個人ブログ以外のネット上や雑誌・新聞、つまり、ある程度職業として書いているはずの人が書いている記事なんかで、この手の思い込みや勘違いを見つけると、非常に腹が立つ。かつてネットが今ほどメディアとして普通になっていなかったころは、この手の間違いは新人さんや畑違いの取材をいきなりやる羽目になった記者さんがやらかす程度で、まあ、かわいいもんだった。それがまあ、最近ネット見てると目に付く目に付く。単純に、私が自宅で見られる媒体(紙、オンライン含めて)が増えた分、アラも目に付くようになった部分はもちろんあるだろう。だけど、これだけ普通の人が普通に読めるようになったネット媒体がそんなレベルじゃいかんのではないか?

と、言うと正論臭い。が、本心というか本音は、そういうの見つけるとイライラするから止めてくれ、にある。で、また私がいらんことだけはいっぱい知ってるから、専門外でも見つけてしまうことがあるのだ。原稿書く前にほんの10分、検索してみる時間をケチらないでほしい。

その後の僕ちゃん

トップショップ前で「ナンパ」してきたヘアドレッサー見習いの僕ちゃん、その後も定期的に連絡が来て、今日、3回目のカットに行ってきた。
毎回ちょっとずつ切り方を変えて練習中ってことらしく、仕上がりのイメージは毎回ちょっとずつ違う。個人的には、3回目の今回がいちばん好きだ。前回のカットの後、伸びてきたら耳の後ろあたりがはねるようになってきたので、その辺りに気をつけてもらうように頼んだけど、結果がわかるのは3週間後かな。
さすがに3回目でお互い慣れて来て、シャンプー中は楽しく雑談してるんだが、いざカットが始まると僕ちゃん必死で、雑談どころじゃなくなる。ま、余計なことべらべらしゃべられたりパーソナルなことあれこれ聞かれたりするのは面倒なクチなので、そういうのは構わないんだけど、1回目1時間半、2回目2時間、3回目の今日3時間弱と、どんどん所要時間が長くなってくのはなんなんだ。しかも今日は、自分のモデルを待ってる他の見習いちゃん2名やら、先生役のそのまた上の人やら、やたらギャラリーが多くて、多方面からガン見されて落ち着かないったら。
僕ちゃん自身は、初回に比べたらカットに自信が付いてきたらしく、ハサミの動きも速くなった(あくまでも当社比、ね)し、ブロッキングも手早くなった。こちらとしては、練習台ということでタダでやってもらってるんだから、ハゲ作ったり耳ちょん切ったりしなきゃなんでもOKってつもりで行ってるし、次の予定がない日を選んで行ってるから、まあいいんだけど、お腹空くし、肩も凝る。
で、今日も「また連絡するね」なんて言われて出て来たんだが、こういうのって、いつまで続くんだろう? 美容系の学校行ってた友達によると、ボブなんてのは基礎中の基礎だから、ある程度やったら次の段階に行くはず、と。となると、僕ちゃんがその段階を卒業するまで、ってことかな。連絡もらってる間は私が必要ってことで、行ってていいんだろうな。でも、その後って、彼のサロンで他の人に切ってもらうのか? なんか、一人前の人たちがやってるの見てると、言葉巧みにプロダクト買わせたりとかしてるんだよね。たしかに、あそこのサロン用ラインは悪くない。前にサンプルもらったことがあって、使ってみたらいい感じだった。でも、正規のカット料金もプロダクトも、安くはない。
ま、僕ちゃんがボブ卒業したら、またご近所の美容院順番に試す旅だな。なぜかうちの近所、美容院だらけで、ユニセックスの理容室(床屋?)まで含めたら、徒歩5分圏内で10軒ぐらいある。今までのところ、試したのはそのうち2軒。どっちも、悪くはないが最高とまでは言えず。
とりあえず、先のことは先になってから考えよう。今のところは、僕ちゃんがちょっとずつ上手くなってくのを見てるのが面白い(おかん的気分含む)。

トンネルを抜けると

最初に断っておきます。今から書くことはおばちゃんの愚痴です。
ネガティブなことしか書かないと思うので、読みたくない人は飛ばしてください。




自覚してようとしてなかろうと、生きていれば毎年確実に年を取る。
で、おばちゃんも長いことやってると、アレが来る。「更年期というトンネル」。
周囲の同世代と話していると、今までなかったアレルギーが出たとか、変な汗が出るとか、婦人科系のあれこれ(細かくは略)とか、似たような話がまあ、出る出る。
私の場合、身体的な症状は周囲と比べれば大したことはないようで、「まだまし」と言われたりもするが、漠然と「本調子じゃない」感じで日々を送っている。今まで2時間あれば楽勝だったことに4時間掛かったり、動き出すのにものすごい労力が必要になったり。
ホルモンバランスの問題か、気分の変動がものすごい。昔からとくに社交的なほうではないし、放っておけば3日でも4日でも家にこもりっきりで平気なクチではあったが、そういうのとは別なところで、引きこもりモード全開になるときがある。こうなると、仕事上どうしても避けられない外出以外はできないし、急ぎじゃないメールは放置、友達からの電話でも、場合によっては無視したりし始める。こういうときの本音は布団被って出て来たくない、に尽きる。こんなときに些細な事件でもあった日には、マジもんで泣きたくなる。泣くほどのことじゃないと理性ではわかっていても、泣きそうになる。そういうときは泣いちゃったほうがいいって説もあるようだが、いざ泣いちゃおうかと思うと、「ばかか、お前」と自己突っ込みが入って泣けなかったり。仕舞いには、「ホルモンに支配される」自分に腹が立ってくる。

ネットで対処法を調べたり、漢方やらなんやらちまちました対策はしているが、基本、よっぽどひどいことにならない限りは、時が過ぎるのを待つしかなさそうだ。

このトンネルを抜けたら、元気はつらつハッピーばばあライフが待ってる、はずだった。そう思って、どうにもならないときは布団被ってやり過ごしつつ、時が過ぎるのを待っていた。

が、どうも、そうは問屋が卸さないらしいことが、最近わかってきた。
ひと世代上、つまりトンネルは抜けたはずの「お姉さま」方の言動に、「あれっ?」と思うようなことがちらほら見えるときがある。明らかに間違ったことを平気で言ってしまって気付かなかったり、ふた昔前ぐらいの基準を引きずっていたり。そんな「あれっ?」と思うことのあれこれ、だれも指摘できないのがまた怖い。
これってつまり、私がそうなっても、誰も言ってくれなくなるってこと。
こええよ、冗談じゃねーよ、ハッピーばばあライフって、単なるはた迷惑なとっしょりじゃん。

せめて、トンネルの先にはのどかな風景があると思っていたかった。雪国どころか荒野じゃ、トンネルを抜ける甲斐がない。
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