前回:阿知賀編最終話を迎えて


前回は阿知賀編最終話の、最終話そのものへフォーカスして感想メインでの記事としました。

今回は準決勝を勝ち残った白糸台、阿知賀女子の本編合流という点にフォーカスした話をしたいと思います。
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【白糸台高校について】

阿知賀編ラストで大星淡は穏乃の後塵を拝する形となり、白糸台高校諸共その立場を「王者」から「挑戦者」へと変えることとなりました。
おそらくは本編合流するにあたっては、そういった描写がされることでしょう。

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ここでは描写のあり方も含みとして、挑戦者というよりも「プレイヤー」と表現させていただきます。
RPGなどにおける主人公目線ということですね。


さて、僕自身は麻雀漫画の基本は以下の点にあると捉えています。

知恵を振り絞り、牌山や相手の動きを読む
   > 漫画というか、麻雀の基本ですね。

自分の直感を信じてリスクに挑む
   > 最高の奇跡に乗り込めってやつですね。


これらの相乗で「凶暴な打ち手」や「切迫した状況」を乗り越えることにこそ、カタルシスがあるのだと僕は考えています。


さてそうした方向性で大星淡に焦点を当ててみましょう。
大星淡の能力には大きく2つ、ダブリーと配牌五向聴(含:六向聴)があります。
これらはツモや手変わりの要素を一切排してしまったり、一方的にアドバンテージを得られます。
上述の要素に照らし合わせると、カタルシスに欠けた「プレイヤー向きとは言いがたい能力」とは言えないでしょうか?
実際に自分が麻雀でそんなこと出来たら? そら大歓迎よ(正直者

また、相当な失点をしても一気巻き返し可能な渋谷尭深のハーヴェストタイムにおいても、近いことが言えます。


◆王者に返り咲く為に
これらのように、白糸台の選手の「およそプレイヤー向きとは言えない能力」を立先生がどう料理していくかに注目すべきポイントでしょう。
これまで数々の予想を覆す展開をしてきた立先生ですから、大星淡をはじめ白糸台にはさらなる展開を打ち出してくるでしょう。
さすがに永水落とすとは誰も思わなかったよね

大星淡であれば、準決勝Bブロックにおける片岡優希の「アドバンテージを活かした速攻」よろしく、「配牌聴牌でもあえてダブリーせず、相手から当たり牌を引きだす」といったように、自身の能力を逆手に取った行動を選択するかも知れません。

能力によって麻雀を打たされているのではなく、自分の意志を持って麻雀を打つ。
ボス格であった天江衣が理解したことであり、また、準決勝において大星淡が理解していなかった事柄です。

淡は立直が好きすぎるようなので、部長のようなカラテン立直で相手のミスリードを利用してしまうのも面白いかも知れませんね。



阿知賀編では能力披露以外では正直散々だったたかみーや亦野さんも、本編では大きく変貌を遂げて大ブレイクを果たすでしょう。

亦野誠子が白水哩のリザベーション7翻にわざと突っ張ったのも、大星淡のカド牌暗槓を把握して破ったエピソードも、本人ならではの「他者への能力分析スキル」の現れと考えられます。
前者は能力に対するリスクを、後者は達成条件を理解していたのでした。
これまで能力に頼りすぎていた代償は、既に十分すぎるほどに支払いました。 今後はその能力偏重の感覚を、他者への能力分析・弱点看破に用いるべきでしょう。
昇華させることが出来れば、灼のボーリング打法(殊更ビッグ系の多面張聴牌)をハメて打ち取ることだって可能であるはずです。
対局相手である灼のリスペクトがそうした分析能力に優れた赤土晴絵にあったのも、何かを期するものではないでしょうか。

また、これらの逆方向的にさらなるアグレッシブな攻め方をして、インファイターとして失点以上の収支を図るという方向性もありえます。

例えば亦野誠子であれば、下のように普通ならあり得ない形での強引な和了リが拾えるはずです。
親番において対面がドラ二萬を切ったところを、この手牌からポン
一萬二萬二萬三萬五萬赤七萬一筒二筒九筒二索三索南發    相手の捨て牌二萬


ドラ3の字牌バック風味に他家を降ろさせた上で、ラスイチ二萬をカンチャンで釣り上げ三色ドラ5の6000オール・・・など
一萬三萬五萬赤五萬   ツモ 二萬   チー 一索横二索三索   チー 三筒横一筒二筒   ポン 二萬二萬横二萬




これらを立先生が行うかはさておき、合流によるキャラクターの変遷・成長を期待して待つのは、悪いことでもないと思います。
というか亦野さんを多少なり活躍させてあげてください!オナシャス!なんでもしますから!


まとめますと、大星淡をはじめ白糸台高校は「プレイヤー」となる資格を持った以上、成長は切っても切り離せない要素であると言えます。
なにしろ彼女らは女子高生。 いずれどのような道を歩むにせよ、そこはまだスタートラインでしかないのです。

そういったわけで、白糸台がトップを降ろされたからと菓子狂いばりにあっさり無事死亡したりせず、本編登場まで全裸待機でもしておけばよいでしょう。
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なお、登場までの間に風邪はひく模様









【阿知賀女子学院について】

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赤土晴絵の再起は果たしましたが、阿知賀女子の最終目的である「和と遊ぶ」はこれからです。
その中でも当初「和と遊ぶ」が目的ではなかった二人に焦点を当ててみました。

◆大会MVP候補
通例であれば団体チームを直接的に優勝に導いた「優勝の原動力」と言える選手が獲得するものです。
そして現在オールプラス収支の松実宥こと宥姉にはその資格が十分あります。
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団体戦の試合数は合計で4回。 半荘計算ならば8回です。 これらを全てプラスで乗り切るのは困難なものです。
決勝戦では癖を治しているであろう弘世菫のシャープシュートが待っていますし、一大会だけといえプラスのパターンを多く持った状態で染谷まこともぶつかりますし、まだ見ぬ4人目が爆発する可能性だってあります。 この次鋒戦はまさしく激戦となるでしょう。
さすがに決勝まできてキンクリは勘弁

これまでは玄のカバーリングとして点を稼ぐという、追う方向での戦いを強いられてきた宥姉ですが、決勝ではそうした点からは既に開放されています。
だからこそ決勝では麻雀そのものを、弘世菫らとの対局を、熱戦を楽しむ描写を望んでいます。
これには宥菫好きも思わずニッコリ

勿論、表題に掲げた大会MVPなどはあくまでその先の副産物と言えるものです。
でもまぁせっかくここまできたんです。 仮に阿知賀が優勝したなら、あげたっていいんじゃないですか?


<補足>
実際にこういった賞が存在するかは不明です。 昨年度は天江衣が獲得したとなっていますが、県予選か全国かは言及されていません。
全国ではあるとした場合、今大会の準決勝で96200稼いだ宮永照がMVPについて言及されていない為、その点についても天江衣ほどのインパクトではないということになります。
そうした諸々を鑑みるに、今大会では優勝チームの原動力が獲得すると考えるのが相応しいでしょう。
勿論白糸台が優勝した場合はチャンピオン・宮永照が獲得するでしょう。








◆後継者として
灼の目的は他4人と異なり「赤土晴絵の再起」です。 これは既に達成されました。
設定の大筋に変更が無い限りは決勝戦で和とぶつかります。 穏乃、憧、玄の誰とも当たらないというのは作品の展開としては珍しい部分です。
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副将戦そのものを観ると、デジタルVSボーリング打法VS鳴き麻雀+αとなります。 実際にどういった対局になるかはさておき、上述の亦野誠子の挽回と共に、再度の灼の麻雀となります。

これまで灼は赤土晴絵の為の麻雀を打ってきました。 準決勝の描写にある通り、対局者の意表を突く打法を敢えて選択したりしている部分にもそれが読み取れます。
決勝では灼は自分の為の麻雀を打ち、インターハイ決勝という舞台を堪能すべきでしょう。
赤土晴絵がレジェンドと呼ばれる所以は、子供たちに教えられる程に楽しい麻雀が打てたのだと考えられます。 なにしろ世界のトッププロであるアラフォーこと小鍛治健夜プロが10年も待っていられるほどの強い印象を受けたのですから。
赤土晴絵の笑顔を掴む為に打ってきた麻雀を、今度は自身の笑顔の為に打つわけです。

阿知賀女子の中で直接的に「和と遊ぶ」権利を持っているのは、鷺森灼ただ一人です。

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結果に関わらず、楽しい麻雀を打つという描写を望んでいます。







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さてまたも散文になってしまいましたが、合流する上での展望として、これらを楽しみにさせていただきたいと思っています。
本編決勝は一体何年後になるやら・・・


あ、千里山日和と新道寺日和はよ!