2012/2/25(土)~3/9(金) 名古屋 シネマスコーレ 劇場サイトへ
2012/3/24(土)~3/30(金) 京都 京都みなみ会館 劇場サイトへ
2012/3/10(土)~3/23(金) 大阪 第七藝術劇場 劇場サイトへ
2012/3/24(土)~4/6(金) 神戸 元町映画館 劇場サイトへ
2012/4/7(土)~4/13(金) 広島 横川シネマ!! 劇場サイトへ
広島の公開初日が決まりました!
アニメーション監督・今石洋之さんのトークイベントの内容をアップしました!
「アーチ&シパック-世界ウンコ大戦争-」の公開を記念し、去る2月18日にアニメーション監督・今石洋之氏をお招きして、トークイベントを開催しました。
ゲスト:今石洋之(アニメーション監督)
司会:廣田恵介(ライター)
司会:今石監督はこの作品のどこが好きですか?
今石:アクションシーンがすごいですよね。ストーリーそっちのけの戦闘シーンをずっとやってるのに共感を覚えて、この人たち素晴らしいなと思いました。エフェクトに関しては日本のアニメとは違って、作画はレベルが高いとはいえないかもしれないけど、キャラクターの動きとかリアクションとか細かいし、トータルで上手い人が書いているという印象ですね。あと、コマというかリミテッドな動かし方が上手いので、きれいにぬるぬる動かすだけじゃなくて、日本がやっているリミテッドアニメをかなり研究しているなと思いました。
司会:韓国と日本は制作スタイルは似てますか?
今石:日本のアニメの下請けを長くやっているスタジオがいっぱいあるので、こういう作品ができるのかなあという気はします。ただ、メイキング映像を見ると、制作スタッフは長編のアニメを作ったことがないというんですね。カメラをどう動かしたらいいんだとか、背景何枚書いたら動いているように見えるんだとか、ディスカッションしながらやってるんですね。だからこんな作品ができたんだと思って。手探りじゃないとこんな無謀なことはできないなと(笑)。3Dで、歩くときにすごいカメラが周りこんだり、端から端まで動いたりしてるんですが、それがいわゆるCGで作りましたって背景だったらもっと楽なんですが、ちゃんと手書きで描いた背景を貼りこんでるんですね。これは膨大な量の美術を描いてるんですよ。あれは僕らは怖くてできないし、効率が悪すぎるんですよ、あれ。そりゃ7年かかるよ(笑)。それをやりきってるところも素晴らしい。
司会:監督にも会われたんですよね?
今石:数年前に僕がグレンラガンという作品を作り始めるころに、韓国のアニメスタジオを見学させてもらいこの作品を見せてもらったんですね。当時はまだ冒頭10分くらいしか出来上がってなかったんですけど。すごいなって思ったのと、ちょっと悔しいんですよね。あれだけ手描きの世界観を活かしてハリウッドのようなカメラワークをやってて。僕らは、こういうことをやったらダメなんだ、こんなカットばかりあったら怒られると、怖くてできないんですね。でもこれをやっちゃう人がいるんだ、やっちゃえばいいのか。でも7年かかるのか、それはヤバいなと(笑)。そのときに監督に会いました。寡黙な人でしたよ。
司会:下ネタに対するこだわりみたいなのは感じましたか?
今石:下ネタそのものってよりはモラルに対する反抗ってことですよね。たぶん彼もウンコが好きなわけじゃなくて(笑)、ダメだって言われてるから出してるってことで、やっちゃいけないことだからやりたいってことですよね。だから、命も軽いというか、青いかわいいキャラがピチャピチャ殺されるじゃないですか。ああいうものも、枠組みから外れたいという願望でやっているから、爽快感があるんですよね。あれを本気で猟奇趣味でやってたら気持ち悪いと思うんですよ。でもスカッとしたいからやってるわけで、そういうのは共感が持てますよね。当時、自分は『デッド・リーブス』という作品を作ってしばらくたって反省してたころなので(笑)、これやっていいのか、うらやましいって。
司会:『デッド・リーブス』はどのあたりを反省されたのですか?(笑)
今石:やっぱりお話がなきゃダメかって(笑)。やりたいことだけやっててもダメだってことがわかって。ちゃんとお客さんにわかるようにお話をつけないとダメだっていう当たり前のことに気付いたんですね(笑)。もう30歳過ぎてましたけど。
司会:タブーをあえてやることで、ある種のカウンターをかましたいというのは、これからも変わらないですか?
今石:ものづくりというのが基本的にそういうことだと思うんですね。人を驚かせたり、いつもと違ったりとか、見ているほうが呆気にとられるようなインパクトのあるものが僕は好きだったので。それがTVコードのなかで綺麗に収まると削ぎ落とされますよね。あとはモラルってあるじゃないですか。小学生じゃないんだから人前でウンコっていわないとか(笑)。でも言いたいじゃないですか(笑)。そういう気分というのは映画のなかだと許されるというのがあると思っているので。そういうのは楽しみなところですよね。
司会:今石監督は現在『ブラック★ロックシューター』を手掛けていますが、アクションシーンで影響を受けたところはありますか?
今石:「やっちゃえばいいんだ」というのはありますよね。カメラワークとか。回したいだけ回しちゃおうみたいな。カッコ良ければいいじゃん、弾数なんて気にするなよって空気ですよね(笑)。
司会:その他の影響は?
今石:僕自身観たのがずいぶん前なので・・・、普通に血肉になってますね。(談)
2月18日 於:吉祥寺バウスシアター




