先日、本年度の熊本県民文芸賞の発表がありまして、短歌部門の一席をいただきました。
去年の二席に続いての一席。
熊本で短歌をする者にとって、背筋の伸びる、励みとなる賞です。
地元紙での結果発表と各部門一席の作品の紙面掲載(顔写真も載りました)を経ての
授賞式に参加して参りました。

席。
うれしくてこの紙もらってきました。
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このような服装で。

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去年までは洋装でしたが今年は和装。
出来が微妙ですが、自分で着る派なのでお許しを。
ちなみに6部門中で3人和装で、その中の2人が短歌部門。お一方は俳句部門。

賞状。
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この授賞式では部門ごとに講評があります。
短歌部門の講評でまず言われたのが、短歌部門応募者が固定化している話。
確かに私含め3席まで、去年も出してるメンツでした。
この熊本県民文芸賞、過去の一席受賞者がまた応募することがとても多く、
毎年講評で各部門、『一席受賞したら後進に道を譲って』と言われている現状です。
その中にあって短歌部門は一席取ったらもう出さない、が慣例なのですが、
ここで私、「生田さんはもう卒業するように」との最後通告をいただきました。
そんなお言葉なくてもそのつもりだったのですが^^;
講評の中で気になったのは、熊本地震の影響でどの部門も応募者が減少…したかと思いきや、
短歌部門だけが増加していたという話でした。
これはどういうことなのか。とても興味深い事実です。
評論・ノンフィクション部門はほとんど地震関連のものはなく、
発災から〆切まで間がなかったため、おそらく来年以降多くなるのではないか、とのこと。
講評で地震についてあまり触れられなかった部門はどうだったのか、
熊本の創作文芸に何をもたらしたのか。気になるところです。


上にも書きましたが一席を取ったら卒業の予定でやってきました。
その最後の年が震度7が2回も起きた熊本地震の年。
きっと強く記憶に残る…なんて濃い一年だったんだろうと思っているところです。