『ナントに雨が降る』の邦題で有名な曲。
「バルバラと彼女の父との関係」とかの説明は必要ないでしょう。


1964年10月25日放送"DISCORAMA"


 ナント

雨が降っていた…ナントに
あなたの腕にすがりたくなる
ナントの空は
私の心を悲嘆させる

今朝と似た朝だった
一年前のその朝
都会の色さえ青白かった
私が駅を降りたとき
ナントは私を見失わせた
私があえて避けていたその街に
このメッセージは私に促した
私に駆けつけさせることを

"マダム、アポイントメントを取れますか
グランジュ・オ・ルー街25番地です
急いで、小さな希望があるうちに…
彼はあなたに会わせるよう頼んでいました"

彼の最後のときが来た
長い年月の放浪(さまよい)のあとに
彼はやっと私の心に還ってきた
静寂を引き裂く彼の叫び声
彼が去ってから
長い間、私が望んでいたように
この放浪者、この魔術師が
彼が私のもとに還ってきた

グランジュ・オ・ルー街25番地…
私はアポイントメントを思い出す
そして私は忘れることはないでしょう
廊下の突き当りのこの部屋を

暖炉のそばに座って
私は立ち尽くす四人の男を見上げる
ライトは冷たくそして白かった
彼らはよそ行きのコスチュームだった
私はいくつかの問いに答えることもなく
この奇妙な居合わせた人たちの問いに…
しかし彼らの外観で
私は理解した…すでに遅すぎたのだと

だけれども、私にはアポイントメントがあった
グランジュ・オ・ルー街25番地
しかし、彼はもはや私と会うことはできない
彼はすでに消えていた

今、あなたはその歴史を知る
彼はとある夜に戻っていく
そして、この最後の旅に
そして、彼は彼岸の国に行ってしまった
彼が死ぬ前に欲しがったのは
私の微笑で温まること
だけど彼が死ぬまでの夜の間に
別れもなく
"愛してるわ"と伝えることもなく…

海に沿った歩道で
石の庭へ降りていく
私は彼がここに葬られてほしい…安らかに眠れるように
ピンク色のバラの影が差すこの場所で…
お父さん、私のお父さん…

…そして私は思い出す…

…あなたの腕にすがりたくなる


(訳:ああ)