今回は基礎に立ち返ってプリフロップについて考察してみようと思います。

プリフロップのハンドセレクションはおそらくポーカーを覚えて最初に学習する分野であり、ある程度ポーカーをやっている方であれば誰しも自分なりの選択基準を持っていることと思います。「プリフロップについてはもうわかってるよ」と思われる方もいるかもしれません。
ではここで、あなたは次の質問に正確に答えることができるでしょうか?

"各ポジションにおけるあなたがオープンするハンドのパーセンテージとその内訳を教えてください"

「え、それはアレだよ。ポケットペアはセット引きたいからプレイするし、スーコネもストレート作ったら大きいから大体参加するけど…。パーセンテージ?はよく分からないけど、それって重要なことなの?」

もしあなたの答えが現状こういった類いのものであったら、Opening Ranges を設定することで、あなたのプリフロップ戦略は今よりもずっと洗練されたものにすることができます。

なぜパーセンテージで考えることが重要か?

ポジションごとのオープンレンジをパーセンテージで把握することがなぜ重要なのでしょうか。それは、数学的に導かれる結論としてポジションに応じて細かくオープン率を変化させるべきだからです。

多くのプレーヤーは得てしてポジションに関して無頓着です。ルースなプレーヤーはアーリーポジションから弱いハンドで参加することで、後ろに控えるプレーヤーの中の強いレンジに対して自分を孤立させてしまいます。逆にタイト目のプレーヤーは特にレイトポジションにおける利益的なスポットをみすみす逃している可能性があります。

一例としてボタンの自分までフォールドでまわってきた場合を考えてみましょう。自分の後ろに控えるプレーヤーはたった二人しかいないのですから、上位33%以上のハンドを持っている場合は平均的にベストハンドである可能性が高いのです。ベストハンドかつポジションですからこれは明らかに+EVの場面です。こういった局面で必要以上にタイトになることでひいては全体の Winrate に影響を及ぼすことが想像できると思います。

自分の後にアクションするプレーヤーの人数を考慮すると、各ポジションでの最適なオープン率はおのずと決まってきます。
今回は自分が最初にオープンする場合に限って考えてみましょう。前から既にレイズが入っている場合は平均的に強いレンジに相対することになるのでもっと絞る必要があります。
また、SBとBBにおける参加率は相手プレーヤーの傾向・レイズサイズによって大きく異なってくるのでこれも今回は割愛します。


各ポジションのオープン率の目安は次の通りです。(6-max)

UTG   12 ~ 16%

MP     15 ~ 20%

CO     22 ~ 28%

BU     30 ~ 40%

自分の Opening Ranges を設定しよう

実際に自分なりのオープンレンジ表を作ってみましょう。
まずは、"PokerStrategy.com" が、無料で提供している "Equilab" をダウンロードして立ち上げます。

https://ja.pokerstrategy.com/poker-software-tools/equilab-holdem/

RoY opening ranges

どのポジションでも構わないので一番左のボタンをクリックすると、ハンドレンジのマトリックスが表示されます。
ここでスライドバーを左右に移動させるとVPIPがリニアに変化しますので、後はハンドのプレイのしやすさなどに応じて個別に微調整していきます。
各ポジションの自分なりのオープンレンジ表が出来上がったら右側の "user-defined ranges" のフォルダに保存して、後で見かえせるようにしておきましょう。

ちなみに上は私のUTGのオープンレンジです。
スモールペアはプレイしにくいのでフォールド、またミドルカードのボードをカバーしたいのでエクイティを犠牲にしてもスーテッドコネクターを採用してみました。
マージナルなハンドの中でどれを選ぶかはそれぞれ意見の分かれるところだと思います。
今回はその点に関しての言及は控えます。

重要なことは、ポジションに応じた自分なりの Opening Ranges をしっかり頭に入れてプレイすること。
そうすることで、弱すぎるハンドで参加したり必要以上にタイトになったりといった
場当たり的なプレイ、そしてひいてはティルトを防ぐことにつながります。
読者の方もぜひ、実践してみてください。

以上、プリフロップのハンドレンジ考察でした。