前回からの続きです。

GTOは相手につけ入る隙を与えない完璧な戦略のはずなのになぜか利益が上がらない。
猫も杓子もGTO、GTOと知った風なことを言っているがはたして意味があるのだろうかという疑念は多くの人が感じていたところです。

GTOを学ぶ意義

大半のプレーヤーにとって、結局その答えは GTOの理論はひとつの参照点としてふまえた上で、実際のプレーはそれを基準に最大限 exploit する形で戦略を構築すべき ということです。

各ストリートでの相手の最適なアクション頻度からの乖離具合が分かることで、今まで

「マイクロレートでは厚いバリューを取るのが大事」

ぐらいの認識しかできていなかったところが、

「相手はおおむねプリフロップはルースだが、フロップ以降は fit or fold で適切にディフェンスできていない。
ヘッズアップに持ち込んで適切なスポットでアグレッションをかけてさえいれば、少々プリフロップのハンドレンジを広げても利益的だ」

といった具合により深く分析し、具体的なカウンターストラテジーを見い出すことができるようになるのです。

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多面打ちするならGTOは必須

また、本格的に多面打ちをしようと考えるプレーヤーにとっては、GTO的なプレーを習得することは必要条件になってきます。

20面を超えるテーブルを同時にプレーしながらスタッツを分析し、ハンドリーディングを高い精度で行うことは物理的に無理があります。それでも利益を上げられるプレーヤーが実際に存在しうるのは、ひとえに彼らが頻度を基準としたアプローチをとっているからです。

極論を言えば、もし完璧なGTOでプレーすることができるならば、勝つために一切のハンドリーディングは必要ありません。相手は不適切な頻度でアクションする度に自滅していくことになるのです。この領域まで来ると、GTOを実際にプレーに取り入れることが現実的な意義を持ってくる訳です。



皆さんも自分の中でGTOがどのような役割を果たしうるのかを考えて、よりよいプレーを構築していただければと思います。