今回からしばらくポットリミットオマハ(PLO)について書いていきます。
ホールデムで限界を感じている、伸び悩んでいるという方々にとってよい選択肢を提示できればと思います。


PLOとホールデムの違い


PLOを新たに始めるプレーヤーが犯す典型的かつ最大のミスは、PLOをホールデムと同じようプレイしてしまうことです。
ホールデムではまず考えられないことですが、PLOでは場合によってはAAをプリフロップでリレイズすべきでなかったり、フロップで現状ナッツをフォールドすべきだったりします。

まずはPLOに特有のゲーム性というものを知る必要があります。
以下が代表的なホールデムとの違いです。

ハンド同士のエクイティ差が小さい

ホールデムではAAはランダムハンドに対してプリフロップでおよそ85%のエクイティがありますが、オマハではプリフロッップで65%のエクイティがあることも比較的稀なほど、ハンド間のエクイティ差はありません。
それゆえオッズ的にはプリフロップで多くのハンドがプレイ可能であり、マルチウェイのシチュエーションが多くなり、スチールは有効性を失います。3ベットですらプリフロップでポットを取れることは稀です。
また、フロップのカード次第で各ハンドの価値が大きく変わってきます。
ポストフロップでの判断の比重がホールデムよりも高くなります。

強いドローは時に完成ハンドよりも価値がある

ホールデムにおいてはドローはごく一部のモンスタードローを除いて基本的には完成ハンドに対してエクイティが劣りますが、PLOではターンにおいてすらエクイティ的に分がある場合があるほど、ドローは強いです。
従って、ハンドセレクションもそのような強いドローを引くポテンシャルを基準に行っていきます。
逆にハイペアを含むハンドでもサイドカードが悪ければ、実質プレイ不可能な場合もあります。

ポジションがどのゲームよりも重要

多くのハンドがドローを拾い、ターン・リバーでベストハンドが頻繁に変わるのでポジションは極めて重要です。
マルチウェイでポジションが悪いプレーヤーは素直にプレイせざるを得ないので、後ろでアクションできるプレーヤーは圧倒的に有利なのです。
自分がポジションが無い場合は、非常にタイトなレンジで臨むなりポットを小さく抑えるといったことが必要になります。

Naoya_Kihara_300x450
木原さんは2012年WSOP $5000 PLOイベントで優勝した



なぜPLOをプレイするのか

以上のようなホールデムとの違いゆえに多くのプレーヤーはPLOにうまく適応できていません。
さらに4枚のホールカードの存在がゲームをより複雑なものにし、体系的な学習を難しくしています。
一方で、そのアクションの多さゆえに多くのレクリエーショナルプレーヤーがPLOに惹きつけられています。

結果的にPLOは、少なくとも今現在において優秀なプレーヤーにとって
最も利益的なゲームの一つとなっています。
オンラインのハイステークスヘッズアップなどで成功しているプレーヤーはほぼもれなくPLOで大きなエッジを築いています。
確かにハンドエクイティの近さゆえオールインが頻発し分散は大きいですが、それを補って余りある利益のポテンシャルが存在するわけです。
いまだPLOに手をつけられていない方はぜひ検討されることをお薦めします。

次回以降、PLOの重要コンセプトについて掘り下げていきます。