2017年03月13日

本宮市復興公営住宅

本宮市下田地区につくられた、浪江町のための復興公営住宅20戸と集会所です。震災後すぐに、日本建築家協会福島地域会で関わってきた木造応急仮設住宅の経験から5年、長い間避難せざるを得なかった方々に、豊かでいきいきと暮らしていける住空間をつくらなければという強い思いがありました。
本宮市、施工会社との連携によって、短い施工期間にもかかわらず新たな生活拠点を竣工させることができました。ここに住まわれる方にとって、この場所が心和む居場所となることを祈っています。

鳥瞰図


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本来の住宅地の町並みには、それぞれの築年数の違いや家族構成、建築主の趣向の違いから生まれる多様性に溢れています。それに対し今回のように一度に出現するいわゆる団地の町並みを、どのように豊かに設計することができるのか。それが命題となりました。
震災後、木造仮設住宅の設計に奔走した経験から、そこに住む「人」が主体であることを忘れたくないという想いがありました。

既存の丘や田んぼに宅地造成工事を行い、緩やかな傾斜を残した地形が敷地として与えられました。
高低差を利用しながら20戸の住戸の角度を振ったり、隣合う家の屋根形状を変えるなど、画一的な町並にならないように配置を計画しました。

全タイプ共通の考え方


住戸は3タイプ(反転タイプを加えると6タイプ)用意し、共に3LDKの居間を中心とした平面としながら、被災された方々の事情を考え、居間と個室を連続コーナーとして使えたり、2つの個室を仕切る家具を移動するだけで一部屋として使用できるなど、多様な家族構成や生活の変化に柔軟に対応できるよう工夫をしました。

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集会所については、今回の敷地内に限ることなく、東側にある既存の市営住宅10棟との連携を考慮していつでも自由に使えることが重要であると考えました。街区の中心付近かつ既存住宅からもアクセスしやすい配置とし、入口も東と西の2カ所に設けました。東側にはすり鉢型の芝生広場が広がり、そこから連続した土間空間までを鍵なしで利用できるようにして、施錠エリアを選べるようにしました。

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発注者:本宮市
施工会社:環境住宅、まるは住建、国分住宅木材、安斉工務店、光建設、関建設、菅野工務店

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