1d60f885.jpg組織論が実に面白かったです。以下、神山監督のインタビューからの引用です。

「(SACからSAC2ndに移る過程において)うまく行ったけどももっと上手くいくんじゃないかという部分もあった。そういうものは山ほどあったのに、そうしたいと思っている人間がまわりに少なくなっていた。はじめは純粋に作品を作れることに喜びを覚える人たちがたくさんいたはずなんだけど、気がついたらあたりにはペンペング草も生えていない。」

「”イノセンス”の後の社内のムードとかね。明らかに意識はゴールしちゃっていた。次の目標をどこに設定すればいいんだよというようなね。」

「組織っていうのはこういう側面があるんだな、気持ちの持ちようで今まで結束していたものがあっという間にバラバラになってしまうというのを痛感したわけですよ。本当に信頼できるメンバーというのは設立時からがんばっている、わずかなメンバーに絞られてくる。それは、実際のテロ組織にしてもそういう側面ってあるんですよ。最初は目的があってそこに向かってエネルギーが集約していくんです。それが、ある程度目的を果たすところまで来ると、そのエネルギーというのは四分五裂していってしまう。」

「この世界に好きで入ってきたわけですから、もっともっとがんばって、さらに上を見たいと、まわりの人たちにも思ってもらいたいなとけっこう本気で思ってたわけ。

「責任を担う損な役回りをするヤツ、今回それを「王子様」と言っていますけど、今はその役割をポテンシャルの高い人が引き受けることでしか解決しないのではないかということですね。それがファシズムを生む可能性を含んでいたとしても、国家を改善していく途中経過としてはどうしても必要なことなのかなと思うんです。」

「行き詰まりを正せたら、独裁者は去っていけばいいんじゃないの?という考え方ですね。」

押井監督のインタビューからは教育論。

「教育というのは内実から言えば、指導するんじゃなくて、振り分けるんですよ。職場での教育でいちばん大事なのは、淘汰することであり、選別すること。学校教育の場合は、ひとりでも多く救わなくちゃいけない。でも、みんな社会人で給料もらってるんだし、学校の教育とまったく逆なんです。」

IGがこれだけ大きくなれたのにはやはり強いリーダシップがありますね。もちろん石川社長もなんですが、押井監督、神山監督と、これだけリーダとなれる人材がいるのが圧倒的な強みだと思います。立ち止まったら終わるコンテンツ業界ですが、IGの今後が楽しみです。

勝利は誰のものかとか、消費者最強の風習とか、いろいろと面白い話も多いので、ぜひオトナアニメvol.15をどうぞ。