2005年から開発してきたメトセライズデストラクタですが、次回作に開発リソースを集約していくため、正式に開発を終了することにしました。今後は、致命的なバグの修正のみの運用になります。

最初の開発のきっかけは、GoogleMapを見て、JavaScriptでこれだけのことができるならゲームも作れるんじゃない?というものでした。JavaScriptのinnerHTMLで毎フレーム画像を入れ替えることで、ダンジョン探索型のコンパクトなMMOを作ろうとしたんですね。その後、RPGはやっぱり工数がかかりすぎるということで、ゴルフゲームの開発にシフトして、でも結局、やる気が無くなって、またRPGに戻りました。メトセラのミニゲームのゴルフは、開発に紆余曲折があったことの名残です。

そして、2008年にリリースしたのですが、この頃はまだHTML5が話題になる前なので、ブラウザの実装も微妙で、とてもハイスペックのPCを要求しました。そこで、処理はJavaScriptがやって、描画はFlashに投げてしまうブリッジプログラムを書いて高速化しました。さらに、JavaScriptのゲームコード部分もFlashでやってしまうという、今の構造に書き換えて、ようやく、低めのスペックのマシンでも遊べるようになりました。

その頃、mixiアプリが始まって、ソーシャルゲームの時代が来そうだなということで、時流に乗ってmixiアプリ版を始めたのですが、”その他カテゴリ事件”でやる気を無くして、結局、mixiアプリ版は4000ユーザで終了し、サポートコストを考えて、MMO版に統合しました。

そうこうしているうちに、スマートフォンの時代が来て、HTML5の時代が来ました。もともと、メトセラは全てJavaScriptで書いていたので、HTML5 Canvasへの移植は簡単でした。一週間ぐらいで動いたのはいいのですが、iPhone 3Gでは5FPS程度と、遅すぎました。しかし、これは時間が解決してくれて、iPhone 3GSで普通に10FPSぐらい出るようになって、メトセラiPhone版はそこそこ普及しました。

ただ、HTML5は音楽も出せないし、課金も難しいし、やっぱりアプリがいいよなということで、アプリ化したいと考えました。そこで、Flashの経験が生きてきて、Flashでやったように、JavaScriptで処理をして描画だけネイティブに投げればいいじゃんと思いつき、実装して普通に動いたので、AppStoreで販売を開始して、想像していたよりも多くの数を販売することができました。この仕組みのいいところは、Androidへの移植も簡単にできることです。ということでAndroid版もリリースし、今では、iOS版よりもAndroid版の月次の方がよくなっています。

このように、時代の流れとともに、プラットフォームがかなり移り変わっていったメトセラですが、コードのベースが2005年のものということで、アーキテクチャも思想も、さすがに古くなってきています。

エイバースとしては、常に、新しい何かを創造していくことにリソースを割いていきたいと考えています。リソースは有限なので、新しいことを始めるには、古いものを終了させなければなりません。従って、残念な部分もありますが、定期的に古いサービスは終了していく必要があります。

そこで、今回、メトセライズデストラクタの開発とサポートを、終了させて頂くことにしました。サポートはありませんが、サーバは今後も稼動し続けますし、致命的なバグは修正する予定ですので、今後も問題無く楽しんで頂けます。

メトセライズデストラクタを楽しんで頂き、本当に、ありがとうございました。エイバースの次回作にご期待頂ければ幸いです。