今年もIGポートの株主総会に行ってきました。場所は三鷹。参加株主数は90人程度。例年はもう少し席が空いているのですが、今年はぎっしりで、過去最高の株主数な気がします。

IMG_1572

最初に、石川社長から事業報告。その際、「長い間、目標としてきたマッグガーデンの強い原作をIGでアニメ化するという流れがようやく出来た。グループのシナジーを出していく。」と強調されていました。

以下、質疑応答です。

P17の損益計算書について。赤字なのになぜ税金が発生しているのか。


税務上の一時負債。今期は映像マスターで減損を計上した。一時負債ではあるが、発生時期が不透明であるため、税が発生した。また、子会社の繰延税金負債を減額した。(中野)

海外のコンペンションに出して待つという姿勢だが、こちらから直接、海外のTV局に持ち込んだりはしないのか?


海外展開するには製作委員会の海外販売権を獲得する必要がある。製作委員会への出資方針を精査しており、積極的に権利を取得する方針に転換している。ただし、海外は放送規制が厳しいので、全ての作品が展開できるわけではない。(郡司)

外貨を稼ぐのは今後の柱。IG USAの会長はアヴィ・アラド。スパイダーマンのプロデューサーで、マーベルの元会長。今後は、アヴィ・アラドを通じても、海外展開を図っていく。(石川)

銀河英雄伝説について。大作と聞いているが、どれくらいの規模か。



数字はインサイダーとなるので答えられないが、かなりの出資比率を持って進めていく。(郡司)

映像マスターの減損について、以前も引当金の問題があったが、リスク管理はどうしているのか。


今期の減損は子会社のIGのある一つの作品への出資。海外から広く回収するスキームであり、海外での宣伝を行ってきたが、計画を下回る契約状況となっているため、減損を計上した。回収の努力を続ける。(中野)

海外での挑戦について。クリエイターに経験を積ませるには、環境を作っていかなければならない。これは設立当時からの考え方。今回、挑戦のチャンスをもらったので、5年、いや、3年で期待に応えたい。(石川)

8/21のIRについて。GARM WARSの北米公開が決定したことで、来期に収益は計上されるのか。また、出資比率は?


収益は計上される。出資比率は守秘義務がある。日本での公開も努力している。(郡司)

海外における条件としては、よい条件を勝ち取っていると考えている。(石川)

ナルトの監督がIGの社員ということだが、どういう仕組みで発注されているのか。


もともと、キャラデザをIGの西尾がやっているため、出向という形で作画監督を受けている。アニメ業界は横の繋がりが強く、助け合いがある。(郡司)

進撃の実写版はいつの決算に反映されるのか。


実写版は別の製作委員会であり、収益は分配されない。アニメに関する収益が分配される。(森下)

百日紅について。海外での評価が高いが、国内はよくなかった。事前マーケティングは?


国内は上映が続いているが苦戦している。これから、バンダイビジュアルからパッケージが販売されるので、期待している。マーケティングについては、製作委員会の組成時に行っている。ジブリに長野県での展示会の協力などもしてもらっている。(森下)

冲方さんの事件について。関連したIPの継続リスクは?



事実関係を確認しているが、当社からコメントすることはできない。既に発注していた仕事は完了しており、制作業務に影響はない。今後の展開は製作委員会と協議していく。(森下)

現預金が25億と多い。投資目的はあるのか。


当社は製作委員会の幹事会社でもあり、前受金や分配金の未払金もあり、現在の金額はボトムでの現預金ではない。運転資金として必要と考えている。(中野)

制作、出版の二つの柱がある。版権事業を大きく描くには、現金が多く必要。強い原作が生まれた時こそ、キャッシュが必要。(石川)

PBRが1倍割れ。グリーンメーラーに対する対策は。


株価の下落は残念。物言う株主からの提案については、可能性としてはあるが、流動性の観点から可能性は低い。成長性が疑問視されているが、ヒットしてもリターンが低い現状を変えるために、投資資金がある。海外権、商品化権など、獲得できる場合は積極的に獲得していく。(郡司)

総会終了後はサイコパスの総監督の本広さんと、監督の塩谷さんの講演会。サイコパスと、ももクロの話を楽しく聞いてきました。

お土産は百日紅のパンフレットでした。

IMG_1575