machioの独り言 Fiat Abarth Autobianchi A112

アバルト・フィアット・アウトビアンキA112工房便り

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ニューイヤーズミーティングに参加しました!

Date :
2011年01月30日
Category :
アバルト | フィアット
1月最後の日曜日、毎年恒例の、お台場で開催される「ニューイヤーズミーティング」に参加してきました。 快晴ですが風寒く、その中、大勢の方にお目にか
かるる事ができ、大変にありがとうございました。

当日は、Fiat Abarth 1000TC Corsa での参加で、早朝に港北からお台場まで一般道で自走しました。エンジンが温まるまでは、外より寒い?車内ですが、
調子が出てくると、まさに、ちびっこギャングです。
助手席にはカメラを抱えたMさんが納まり、吹きさらしの偵察機搭乗員の心境だったそうです。(爆音と振動とスピード感は凄いですが、実際は、ファミリーカーと並走程度のおとなしい速度。体感スピードが凄いです。 )
イベント会場では、イタ車のこじんまりとした列に並びました。相変わらずの少数派で、ランチア、アルフェッタ、いつもご一緒の124スパイダー、アバルト1000 TCコルサ、 アバルト・シムカ アバルト・レコルト・モンッツアと並んでます。アバルト・シムカはヘッドランプのバルブ交換中。
アバルトが3台並んでいるので、写真スポットと化しています。
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後ろを覗かれるのはabarthのお約束で、ギャラリーの方々のリクエストでエンジンを数回かけました。斜め後ろにはシェルビー・コブラが時折爆音をとどろかせていましたが、こちらの爆音も、相当豪快!
内装豪華なコブラと比較すると、fiat abarth 1000 のコックピットは、男の仕事場 という感じで、超スパルタンです。

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仕事場?を堪能中のビートル乗りのIさんの奥様。服の色も車体にマッチし、ハンドル握るポジションもぴったり決まり、ヒストリックカーレース出走直前といった雰囲気になってます。かなりお洒落。奥様は、相当「早」いらしいです。
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自動車少年君も昨年に続き今年も登場。次世代の自動車ファンは、カメラであちこち撮影。アルミのレースタンク、あけっぱなしのリアエンジンフード、などなど、メカメカしたのが受けています。
コックピットに納まろうとした所を、インタビューを受けています。
小学生で、1000TCのコックピットに座ってみるというのは、凄い原体験かもしれません。
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abarthのエンジンを囲んで、みなさんでワイワイ楽しみました。
なぜか、後ろに人が集まる車ではあります。
Fiat600夫妻で有名なYさんを始め、大勢の方に来ていただき、大変感謝しております。
また、今回は、22歳にして、Fiat abarth 1000 大好きマニアの方(現在はスバル360所有)など、若い世代の方に関心を持っていただけたのも嬉しいです。 なんでも、鳥山明のコミック的な感じがするところがいいそうです。
ご近所にお住まいとの事で、第3京浜都筑インター近所のカロッツエリア・ヤジマガレージにも是非遊びに来てください。!
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空冷2気筒Fiat500のお客様 & Autobianchi A112 Abarth エンジン その2

Date :
2011年01月23日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | fiat500
先週は空冷1200CCのリアエンジンのお客様でしたが、今週は空冷500CC(公称)のFiat500のSさんが来訪されました。相変わらず、手入れの行き届いた500です。 同じリアエンジンながら、お尻のサイズの違いにはビックリします!。

さて、Sさん、Fiat500のオリジナルな鉄製のレトロホイールを1セット入手されたので、ホイールのリストアのご相談です。 最近、A112のお客様でも増えているのですが、アルミから、当時のオリジナル鉄ホイールへと取り替えて、足回りのオリジナル感を高めようという趣向。
下手な幅広アルミホイールより簡素な狭い鉄ホイールのほうが軽かったりとか、色々良い点もありまして、当時の車の雰囲気を高めようと 幸運に入手ができれば、 昔の鉄ホールはおしゃれ という事でもあります。
 まずは、サンドブラストで、表も内側も、徹底錆び取りから始まります。
最近、古いオリジナルテッチンホイールのリストア相談も多くなりましたが、思えば、A112でも、もうクラッシックカーの仲間入りですね。


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A112 エンジン編
オーバーホール中のAutobianchi A112 Abarthのエンジンをご紹介していますが、今回はロッカーアーム・シャフトのお話です。
A112はOHVなので、バルブのステムの頭を、ロッカーアームで押して動かしています。そのロッカーアームの位置は、シャフトの外側に入れられているスプリングで押すことによって位置決めされてます。これは、Fiat600, ルノー4CVなどのエンジンでは良く見られますが、スプリンで押し付けている力も強く、ロッカーアームを手で動かすと、かなりの抵抗があります。
そこで、スプリングで位置を行う事をやめ、スリーブを入れて位置決めする事により、ロッカーアームの動きを非常に滑らかにする事ができます。
Fiat600 A112系では、イタリアでのチューニングでは、結構、スプリングレス改造が見られますので、OH中のエンジンと、現在リビルト中の新垣号のエンジンの2基は、スプリングレス改良を行いました。 恐らく、スプリングを使用している分けは、長さ寸法違いを何種も作らなくて良いという点でしょう。
ちなみに、ロッカーアームの位置を決める 改造スリーブは、すべて寸法が違います! 

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ご覧の通りスプリングが
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スリーブに交換。これで変な摩擦は無し!
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その他、ロッカーアームとバルブステムの当り面ですが、見事に段付磨耗が出ていました。 OH作業では、その段も綺麗に修正を行っています。
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やはり、古いエンジンだと、色々ありますね。

現在、チューニング版の新垣号のエンジンと、ノーマル仕様ですが、バランス取りなど丁寧に行なっている載せ買え交換用のエンジンの2基の作業が平行して進んでいますので、A112エンジンの中身を見たい方は、是非来訪ください。
・・



PS
1月30日 ニューイヤーズミーティング(お台場)に例年通り参加を予定しています。
今年は入庫中の1000TCコルサで自走して行きますので、お楽しみに!
Fiat Abarth 1000 TC Corsa は行動試乗も可能ですので、ご連絡ください。
会場でお会いしましょう!。



空冷水平対向4気筒のお客様 & Autobianch A112 エンジン カムチェーンの弛みとか・・

Date :
2011年01月16日
週末は寒いですが晴天に恵まれ、土曜日のガレージ前にはいつものFIAT600のお尻より一回り大きいビートルが駐車中。 先日の谷保天満宮の旧車祭りでご一緒させていただいた、Iさんの水色VWビートルです。奥様とお嬢様と御一緒に訪問いただきました。FIAT600と年代を同じくする欧州小型車なので、似たような雰囲気が漂い、同窓会的な感じとなってます!
 さて、このビートルは74年型で、エンジンは 公称1200cc 年式1974年 ソレックスキャブで、前後ともにトーションバー式トレーリングアームという、一番最後のビートルらしいビートルで、塗装もメッキも年代相応という好きな人にな応えられない1台なわけです。ちなみに、1974年はゴルフが発表された年でもあるので、オリジナル空冷VWの最後の抵抗みたいな車ですね。
その後、空冷VWはマクファーソンストラットとインジェクションという、1302系に代が変わり、外側が同じで中身大変更路線へと変わったのでありますが、FIAT600リアエンジン一族は、850で終止符を打ち、次はいきなりダンテジアコーサ式のフィアット・プリムラと続くので、欧州車の技術革新が一番激しかった頃の 同窓会 てなわけになりますね。Iさんは船舶のエンジンの専門家でもという事もあったので、ガレージのギャラリーは質問したことが山ほどあるようで、またの後訪問を楽しみにしてます。 ついでながら、ゴルフはいまや標準となっているダンテジアコーサ式前輪駆動です(フィアットの負け惜しみ風解説)。

カロッツエリア ヤジマも国際的になったという風景 新吉田界隈のレトロカーショップ村では、VWビートルは珍しい(近所に相当マニアックなVWバン超専門ショップがありますが)。
きっと、なかで、欧州小型車好きが集まってなみかしてるんだろう という空気が流れてます。 はい ストーブにあたってコーヒー飲みながらIさんの奥様のバイク免許武勇伝を伺ってました。相当な腕前です。 修理中のGPレーサーのA112といい、なにかとバイクに縁のあるショップです。
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夕方になったので、ビートルサウンドを聞きながらお見送り。
オーナーこだわりのナンバープレート! 分かる人には分かる1974仕様。
リヤウンドウにYANASEシールが貼ってあるのを発見!
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Autobianchi A112 Abarth カムチェーンの伸び実態その他、A112 abarthのエンジンのオーバーホールが進んでいます。
25年くらいたった標準的なA112 abarthエンジンのカムチェーンの伸び具合をご紹介しまししょう。気の利いたチェーンのテンショナーとか入らないほどのコンパクトな納まりで、チェーンは伸びたら弛むだけなので、ある距離走ったら、はやり交換は必要な仕組みです。

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交換に際しては、磨り減ったスプロケット(歯車)の交換も必要で、交換キットで必要な部分をまとめて交換するのがお勧めです。キット写真では、小さなスプロケットがありませんが、これは、取り付けてしまったためです。
 
弛みを放置するとどうなるか??? カムチェーン伸びた分だけ、バルブの開閉タイミングがずれるという図式です! これではどんなチューンをしようと、abarthエンジン形無しの結果ですね。

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数十年に一度は、エンジンの本体のメンテもしましょう!

新年早々、A112パーツとエンジンで大忙し!

Date :
2011年01月10日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
昨年は、A112用のスペシャル・シフト・リンケージで年があけました。結局、1年で結構な数のシフトリンクを全国へ出荷させていただきました。日本中で何台のA112が生息しているかは謎ですが、元気なA112がイエローのシフトリンクを使っていると思うと、大変嬉しいです! これからも、よろしくお願いします。

A112の各種パーツも全国からお問い合わせを沢山いただくようになりました。
取はすし、取り付けなども、ご説明できるところは解説させていただいてます。
お気軽にお問い合わせください。


さて、今年は、エンジンの年になりそうな予感。 何故かといえば、エンジンが怪しいA112 アウトビアンキ アバルト が確実に増え始めたからです。
そんな訳で、A112のエンジンの分解写真が何度も掲載されるという、日本でも稀有なA112ブログと化してきました。


思えば、1昨年のKさんの紺ビのガスケット吹き抜け水混入を初めとして、同じく、ガスケット吹き抜け水混入でエンジンが逝ってしまった新垣号(復活準備中)、その3が、現在OH中のエンジンです。昨年ご紹介していたOH済みエンジンは使用されてしまったので、次のエンジンの準備をしている最中、やはりガスケットの吹き抜け、シリンダーへの混入の痕跡を発見しました。
どうも、クーラー取り付けボルトと兼用している部分は、重要注意箇所のようです。

写真でも分かるとおり、ヘッドを開けてみると、端のシリンダーだけ、バルブ側
も赤錆、ピストンも赤錆が・・・・。ガスケット部からの水侵入ですね。

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エンジンオイルに混ざる場合は、オイルフィラーキャップから除くと、オイルが白濁っぽいので分かるのですが、シリンダーへの侵入は、水の量が少ない場合は大変分かりにくいので、要注意です。また、侵入する水の量が多いと、ウオータハンマー現象を起こして、エンジンが一一気に壊れてしまうので、大変危険ですね。


というわけで、そろそろ、エンジンにも気を使ったほうが良さそうな感じです。
OH済みエンジンをがんばって準備します。

前回のOH済みエンジンですが、実走行では、音が静か、パワーが上がった、燃費多少改善などなど、効果もあるようです。 ピストン、リングの交換が効いていると思います。(試乗可能です!)

A112を持ち込んでいただければ、エンジンのコンプレッションも含めて、点検いたしますので、お立ち寄りください。!


さて、A112 OH済みエンジン作製の隣で、別働隊による新垣号復活準備作業が進んでます。一機に組み立てに走るかと思いきや、各部の計測と、パーツの清掃へと進み、エンジンだけやけに綺麗なA112 autobianchi abarth になりそうな気配です。 是非のぞきにきてください。
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ギャラリーからは、雨ざらしの部品取車然としたボディーから想像できないピカピカエンジンとの声が多数。!!

Autobianchi Abarth A112, Fiat600 で終わって A112, Fiat600 で始まる

Date :
2011年01月01日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | ムルティプラ
1年があっという前に過ぎますが、年の瀬も、新年も、ヤジマのガレージはA112 abarth と Fiatの小型車一族で埋もれてます。
バルケッタ、ブントなどもヤジマ・ガレージに来訪いただく事も多くなり、ということは、新しいつもりでいたけれど、そろそろレトロの仲間入りという事でしょうか。
定番・常連のA112の皆様を筆頭に、暮れも、1000TC、FIAT600を見にこられるお客様の来訪で賑わってます。まあ、これだけFiat小型エンジン一族が集合している車屋も珍しいのではと思います!。

新年も、ガレージはオープンしておりますので、abarth で新春を迎えたい方は、1000TC corsa を前に開運祈願をしてみてください。 ついでに、組み立て前のA112荒垣号スペシャル ヘッド、ブロックも拝めます。ご利益ありそうです。!(あのボディーと足回りもなんとかしたいという声が多いのですが)。

暮れの、曇りの冬空に、北イタリア風っぽい雰囲気の極上ボディ−・ムルティプラをA112でサンドイッチにしている珍しい風景。エンジンブロックは同じDNA。

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新年特別付録
「新垣号のエンジンが逝ってしまったワケ」
昔のカーグラの表紙写真の様な素敵な光景ですが、つい最近の写真です。
エンジンが逝ったのは、ロータス・ヨーロッパと一緒に、こんなところで、こんな勝負をしていたのが原因らしい・・・。A112 abarth がマジに早くて非常に面白かったというのは元GPレーサ新垣選手本人の談。
それにしても、ロータス・ヨーロッパの車高の低さは凄いです。
コーリン・チャップマン VS カルロ・アバルト
もしくは、
ベースは ルノーエンジン VS FIATエンジン
どちらも負けらないですねえ。

hakone

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