machioの独り言 Fiat Abarth Autobianchi A112

アバルト・フィアット・アウトビアンキA112工房便り

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A112シートのレストア次からつぎへと・・&VESPAショップになったわけではないです・・・・

Date :
2012年07月29日
いよいよ猛暑になってまいりました。  今年の夏は、A112 とPANDA, FIat600 が夏負けして入院してくる前に、
バイクショップ風のガレージになってしまいました。

Autobianchi A112 Abarth 系の、メンテは、先週ご紹介した シートの張り替え・近代化 が思いのほか人気があるようで、後席と助手席まで含めてのレストア・張り替えと、フロントの左右ぺアのレストアと数台分、まとめてご注文をいただいております。 単なる張り替えではなく、長年の使用でへったったウレタンフォームの対策など、中身も手を入れますので、完成後のすわり心地も評判は上々です。
シートの破れ、へたり で悩まれている方は、是非ご来訪ください。


さて、今週末のガレージはこんな様相で、 カフェレーサとVESPAの運搬用のトランスポーターまで用意? と勘違いされそうな風景です。


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ガレージの中では YAJIMA CB250RS のレストア作業が進んでいます。
往年のYAJIMA カウルを復活させた小型でお洒落なカフェレーサープロジェクトですので、これから時々紹介させていただきます。カウルとフレームは複数台用意してますので、ツバをつけたい方はガレージにのぞきにきてください。

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ガレージの奥はカフェレーサショップ風なのですが、手前に ヴェスパが偶然ごろごろしていて、大変に不本意ながら、今週末に限ってはVESPAショップ YAJIMA状態です。

レストア中フレームが2台、Yさんの足のVESPAが1台、ヤジマのガレージ車のVESPAが1台と、困った風景で、
夕方通りかかった武田モーターサービスのTさんから、相当突っ込まれてしまいました。

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まあ、こういうガレージの写真を見られて、VESPAが入院してくるとヤジマとしては困ってしまう?ので、一緒にFiatとかA112も持ち込んでください。!

Autobianchi A112 Abarth  シートレストア 交換大作戦! 

Date :
2012年07月22日
やけに涼しい週末でしたが、ヤジマのガレージは入れ替わり立ち代わりA112のお客様が来られます。 初めてのお客様も多く、「以前から欲しかったA112を手にいれたものの・・・心配で・・」というお客様が増加の傾向にあるようです。A112 Abarth など、古いFiat系をレストア・修理するショップは少ないのでヤジマのガレージに来訪いただけるようですね。
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さて、今週はA112のシートのあれこれで、三河のアメザリ号のTさんのシートのドライバーズ側の修理と張り替えが完了したのでご紹介です。
今回のシートはプチ・ゴージャスな感じで完成し、A112 Abarth のレトロ・イタリア・スポーティーな雰囲気にマッチした傑作?となりました。品定めに来ておりました週末隊員の反応の大変に良く、デザイン系のM隊員には、大変良くできました と 太鼓判 をいただきましたが、 アバルトのザガート・クーペなど、この手の車を専門にレストアしておりますヤジマとしては、まあ当然の仕事とか・・・ 数組作成したい所です。

ファブリックはグレー系の素材で、Tさんが自ら選ばれたカラーで、結果的に大成功。
四角い凹凸のついた縫製も、立体感と高級感があり、大人っぽいいい感じです。
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ファブリック、合成レザーともにSANGETSU製(日本の代表的専業メーカー)の家具用生地で、品質も非常に良いものです。 オリジナルのイタリア製より高級との声も・・・

生地見本から選んでいただけますが、今回の組み合わせが当たりのようで、この完成品を見たYマネージャーもA112 Yスペシャルのシートはこの路線がいいねー との事でした。



さて、クーラーの無いA112を涼しく乗るには という事で、Tさんが持ち込んできたのが、空冷シート です。

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手前にファンが付いていて、厚みのある座布団風のシートカバーの内側から送風して、座面と背中から
風が出てくる仕組み。 電源はシガーライターからです。
ギャラリーが交代で試してみると、確かに涼しい。
なかなか優れもので、ヤジマのガレージで常時在庫して欲しいとの声もいただきましたが、
7,8月しか売れないかもしれませんね。
T社では早速高級車シートに内蔵の方向だそうです。

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実は、TさんのA112アメザリ号は ドライバーズ側がコブラのバケットシートで、この新兵器が乗らない!しかも、コブラのシートで腰痛になってしまった との事。
今回完成したレストアシートを乗せると、空冷シートカバーが着けられるし。腰痛も改善 しかも、恰好も良いとの3拍子美味しいはずが、Tさんがシートの交換をさっさとすませて三河に戻ろう  と コブラのシートを外したたら思わぬ悲劇が待ち受けていました。


あとから問題が発覚したコブラのシート
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大変な事になるとは知らずに、シートを外す作業中のTさん
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さて、コブラのバケットを外してみたら、オリジナルのシートレールがこんな状態に・・・
無理に曲げられて酷く歪んでます。しかも、レールと外そうと、固定箇所をドリルで穴を空けて無理やり千切ろうとした形跡が・・ レールは、グラグラになってます。

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ご覧のとおり、数ミリの歪みが・・
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で、結局、レールが歪んではシートが取り付けられないので、一度外して歪み修正をしてから再度ボディーにしっかり固定の修理となってしまいました。

つまり、このコブラのシートは、壊れたシートレールを隠す という目的もあったわけて、オーナーのTさんは、かんり がっくり。  でも これですっきり治ったので、まあ、良かったのではないでしょうか?
次回交換予定の、助手席側でも何かおきるでしょうか?????

それから、鍛冶屋のような仕事をし、無事になんとかなりましたが、
シート交換でも色々発見をしてしまうわけですが、今回の張り替え作戦のシートは大成功でしたので、やれてしまったシートをなんとかしたい方は是非ご相談ください。

Tさんからの差し入れ

うなぎパイVSOP
これは大変に美味かったです。 どんどん食べてしまいました。

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夏のガレージパティー開催!!!   

Date :
2012年07月15日
荒れた天気続きでしたが、日曜日は朝から天気良く、恒例のカロッツエリア・ヤジマの夏のガレージパティー開催と相成りました。

今年は、飲むぞメンバーも多く、結果的に本日に限り 徒歩にて参加のお客様が多かったので比較的車は少な目の傾向です。 
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最近はハーレではなく、CB400FのDr.Fさん。
ニューパンダの奥には紺A112のKさんのハンターカブ木箱付K90が。

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大先輩方の、初期の日本グランプリ秘話を堪能しながら、スバル360レーシング談義に・・・
熱いなか、ポルシェのY先生も熱い話をご苦労様でした。

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オートモービル・イラストレータ  中沢さんも参加。 
エアブラシドローイングの巨匠です。

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画集です。

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イベントでおなじみ、熱血自動車少年君
今日は、レストア待ちの2台のCB250RSに興味深々です。 

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熱血自動車少年画伯からプレゼントいただいた自筆自動車画集。 その中のAbarthイラスト。
なかなか特徴をとらえていますね。 プレゼントありがとうございました。

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さて、外のテントの下では大宴会が繰り広げられておりましたが、ガレージの中では、
特設スクリーン(ヤジマ謹製)とプロジェクターが設置され、正午から ヤジマ・ロータス・エラン レストアプロジェクトのドキュメンタリービデオがパーティーに合わせて本邦初公開!となりました。 今から15年前の記録で、
1年半にわたるレストア作業を2時間のテープ5本に収録したというヤジマの古い友人(故人)の力作です。
DVDに直した動画を、12時にスタートして終わるのが18時という大作。 S隊員からこのDVD(4枚)のご注文をいただいてしまいました。
ファイバーグラスボディーの修復編は、A110アルピーヌの ベース を入手されてレストア思案中の T海さんに見ていただきたく、用意いたしました。
スクリーンに映っていうrのは有名なエランのX型バックボーンフレーム。
この動画、案外、若い世代に人気がありありまして、A112若手オーナー3人組のF重様、アメザリ様、S様と
レストアドキュメントを堪能されていました。


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Fiat600は、子供には人気者です。。多少、ドラえもんぽい所があるからでしょうか?
次世代のエンスーを育成中
後席はISUZU自動車様のお嬢様
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ヤジマのお友達ガレージ 武田モーターサービスさんの有名なT隊員のご子息。 チンクエチェントのファンだそうです。おフランス・エンスー 英才幼児教育でそうか?
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パーティーが盛り上がった所で、A112 Yさんスペシャルのエンジンお披露目で、爆音が轟きます。
Yさん、ご苦労様でした。

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酔った勢いで登場した 秘蔵のヤジマのカウルの一部
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午後遅くにOさんご夫妻登場で、お姫様2名となり、男風呂から脱出し、華やかでお上品な雰囲気に・・・・・・
バルケのNさんも現れて、参加メンバー入れ替え?で第二部となりました。
ついで、武田モーターサービスのボス フレンチの鉄人 武田さん も登場。

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この調子で夜が更けていきました。
ガレージの中は、19時にエランのドキュメンタリーが連続7時間の上映を終了し・・・
おまけで持ち込まれていた、カサブランカが始まり、若手は、そのまま名作「カサブランカ」の鑑賞へ・・
日本人なら絶対に言えないようなキザな決め台詞を堪能しながら、基本的には「男はじっと我慢」の映画という美学を勉強。

fiat600が置いてある薄暗いガレージの中は、レトロなモノクロ映画を見るには最高の環境のようで、
まるで、イタリアの田舎の映画館のようだ?(ハンフリー・ボガード  イングリッド・バーグマン主演 1942年)
M隊員の予定では、ホントは 昨日・今日・明日(マルチェロ・マストロヤンニ ソフィア・ローレン主演 Fiat600がたくさん出てくるので) を見るはずが、DVDのイタの調子が悪く、見れなかったので 残念 との事でした。
是非、またやれ という声をいただきましたが演目でもめそう。



パーティーに参加いただきおた皆様には、色々差し入れをいただき、大変ありがとうござました。
お時間のあるときには、是非、ガレージにお越しください。!


Autobianchi A112 Abarth Yスペシャル エンジン点火式!

Date :
2012年07月08日
いかにも梅雨といったような鬱陶しい天気が続きますが、週末日曜日の午後は、さわやかに晴れ、気持ちの良い天気に恵まれました。

さて、本日は、割合と早めに皆様が集まりました。 A112 Abarth Yさんスペシャルのエンジンの基本調整が終わり、点火式が盛大に?行われたためです というか、そのエンジン音を聴いてみたいというギャラリーが集合してしまったわけです。



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爆音とアイドル音を堪能した後、早速祝賀会。 なんともご機嫌な日曜日です。
祝賀会をしながら、恒例のカフェレーサー研究会。
小型・軽量路線のイタリアンバイク資料を漁る。 マッキ、カプローニ等の敗戦前は航空機メーカーのバイクが面白いですね。 

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さて、夕方近くに、「フレンチ車の鉄人」 武田モーターサービスの武田さんも参加。
しばし、エンジン音を鑑賞。なかなかいい音ですねー と オーナーのYさんと爆音轟く中、談笑中。
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で、2回目の祝賀会・・・そのまま夜となってしまった週末です。


最近は、A112のオーナーの方に あちらこちらから訪問いただております。 若いオーナーの方が増えてきたのが嬉しですね。 先日も黒のA112 ジュニアのオーナーの方がお見えになりました。オーナーと車の年齢が同じ といようなケースも出てきておりますので、車のメンテが心配な方は、是非ご来訪ください。

猫通信
ウチの猫ですが、最近、この猫がよく来るようになりました。 まだ子供の猫のようで、かなり小型で、いつも空腹のようです。ガレージの入口をうろうろしていて、中のオサジサンが大勢いると怖くて入れないようです。
猫餌は、この小型軽量三毛
猫がほぼ独占で食べています。もう少し、慣れてくれるといいのですがねー。
ヤジマのガレージの周りは、思いのほか猫が生息しているようです。

パンダの下で、こっそり餌を食べるタイミングを見ている  トリコトール猫
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Autobianchi A112 Abarth スペシャルの面構え  錆との戦い VESPA編

Date :
2012年07月01日
今週末のスペシャルネタは、時間をかけて進行中のA112 Yさんスペシャルのエンジン搭載が終わり、エンジンを廻わしてみる所まで辿りついた事と、フロント、リアも、だいたい完成形となったので、その雰囲気をご披露できそうな事です。 その合間に、恒例となりつつある、cafe racer研究会も進み、VESPAのフレームのレストアもかなり真面目に進んでいる という感じで、地味・面倒・手間と3拍子揃った仕事で、黙々と作業をしております。
毎月、華々しくレストアされた車が紹介される というのは、まあ、雑誌なら可能ですが、実際の仕事ベースでは、目に見えてどんどん進まないのが実態!

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A112 Yさんスペシャルですが、エンジン搭載が終わり、試に回してみる所まで辿りつきました。 現在は、ダッシュパネル側の配線のチェックと、エンジン側の細かい配線のチェックをしております。テスターと配線図を片手に、延々と地味な作業が続いています。 エンジンルーム 内の配線と各種のホース類の取り回しも、何度もやり直しながらの進行です。

フロントとリアも出来ましたので、ご紹介させていただきますが、オーバーライダーがかなりアクセントになり、どちらとかいえば、最近はやりの目がつりあがった凄みを効かせた系ではなく、なごみ系の顔に納まり、なんとなくレトロで可愛げがある所がポイントが高く、女子受けしそうです。 

車高の低さも相まって、安定したフロントの顔 
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バンパー外したの後に板金で形成を行った丸いお尻とオーバーライダーがポイントの後ろ姿。
Yさん撮影

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さて、cafe racer 研究会は、Mick Walkerさんの 1960年代のカフェレーサ と 1970年代のカフェレーサー、
の2冊 プラス cafe raser の小雑誌1冊が今週のテキストで、M隊員が持ち込んできました。
MIck Walkerさんは、戦後のバイクの生き字引のような、世界的に権威のあるモータージャーナリストで、ヤジマのガレージにも、何冊もウォーカーさんの本が置いてあり、 ヒストリックGPレーサの本で、特に 日本車編
とイタリア編はヤジマの大変興味深く、愛読書となってます! 日本のクラッシックGPレーサーのピット裏写真、ヨーロッパでの写真など、日本のバイク雑誌では絶対に見れない写真がごろごろ。 また、バイクの写真の勘所の良さ(どのバイクはどの部分を見せるべきかというような)も特筆もので、ヤジマは、この人のバイク本は、かなり信頼しております。


ウォーカーさんのカフェレーサー本で感心したのは、カフェレーサーとロッカーの関係、Aceカフェの関係などについて、巷で言われるほど重要視していない事で、実態としては、個人のバイク好きがGP風にしたくて始めた改造の数々も原点という解説はなるほどなと思いました。
 とはいえ、トライアンフ・ノートン・BSAと70年代は日本車がメインなので、小型軽量のイタリア式カフェレーサの写真が少ないのはさびしい限り。
 ウォーカーさんの解説によれは、イタリアのカフェレーサの神髄は、小型・小排気量・ウルトラ軽量のハイスピードマシンという事で、やはりヤジマはこの路線が好みです。


というわけで、イタリアン・カフェレーサにお詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひガレージまで遊びに来てください。

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VESPAのフレームその後
製作中のYさんのVESPAスペシャルのフレームは、細かい錆の処理と若干の穴塞ぎが必要という事で、生憎の梅雨の季節に、フレームが錆の塊とならぬよう、塗装前の作業を行なう事になりました。
板金内部まで浸食した錆は錆の安定転換剤にて処理を行なう予定です。

サンドブラストでは取りきれない内部浸食錆が・・
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お尻には錆アナが・・
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こちらは、仲良く復活作業が進みはじめたM隊員のVESPA
(途中で、TOMOS と K90 をいじっていたので遅れ気味)
泥中から掘り起こされたギリシャの大理石の彫刻のようですが、基本的な錆処理は終えていますので、YさんのVESPAよりは見た目悪いですが、健全な状態・・・


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さて、週末にfiat500のSさんが現れ、雑誌に載ってしまった との事なので、ご紹介
ターンパイクです。
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いろいろ、コマメに作業が進んでおりますので、是非、ヤジマのガレージにお立ち寄りください。







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