良くこの状態でガレージまで走って来られのが不思議です。３日前くらいから、エンジンがガタガタと言いだしたとの事でした。
ホルモン焼の大腸と言うよりも秋吉台の鍾乳洞状態です！！！
これは、もちろんエンジンの中に水が混入したものです。その原因は、ガスケットの破損、エンジンブロックの亀裂など色々ありますが、この状態を診るとエンジンオーバーホールで全てのチェックが最善の策となります。
この状態になる前に日々の使用点検でオイルフェラーキャップを開けて状態の確認をしましょう。
エンジンオイルは、エンジン内の部品を潤滑しているだけでなく、冷却作用や気密作用、防錆作用、緩衝作用など、さまざまな役割を果たしています。オーバーヒートというと冷却系の異常だと思われがちですが、エンジンオイルの不足によってオーバーヒートが起こることもあります。
エンジンオイルの点検で、もっとも重要なのが量の確認。非常に極端な例で、エンジンにとっては悪影響がありますが、1年以上使い続けたエンジンオイルであっても、適量さえ入っていれば、突然走行不能になるような大トラブルになることはほとんどありません。
エンジンオイルは、密閉されたエンジン内という空間に入れられ、内部で潤滑を行なっているだけなので、減っていくことがないと思っている人もいるようですが、実際にはエンジンオイルは消費されていきます。ピストンとシリンダーの隙間から燃焼室に入ることで、燃えてしまうのです。だいたい1万�卅�行で0・5〜1Lのオイル消費量です。
もちろん、漏れが起こっていれば、エンジンオイルは減少していきます。ドレンプラグの異常のほか、エンジンが経年変化すると微細な隙間が発生して、そこから漏れることもあります。
1カ月に1回ぐらいはオイル量を測定するようにしましょう。前回の測定より一気に大量に減ったような場合は、漏れが発生している可能性があります。下回りもチェックしたほうがよいです。
なお、オイル量の測定は始動前に行なうのがベスト。走行直後に行なうと、エンジン各部に送られたオイルが、完全には戻ってきていないために、測定結果が少なめになってしまいます。エンジン停止後、少なくとも5分程度は待ってから測定すべきです。
また、測定時にはゲージに付着したオイルの粘度や汚れ具合を点検するとよいといわれていますが、現在の高性能オイルはサラサラとしていて、指先で触った程度では粘度を判断するのが難しいです。汚れの判断もアマチュアには難しいものです。交換時期は汚れや粘度ではなく、走行距離や期間で決めたほうがよいでしょう。
なお、中古車を選んだり、入手した際には、エンジンオイルフィラーキャップの内側を見るとよいです。エンジンオイルに関する手入れの悪いクルマでは、この部分にスラッジなどの汚れがたまっていることが多いのです。
