大好評! A112 アウトビアンキ 強化シフトリンケージ ロットNo.90 91が出来上がりました
A112用ヤジマオリジナルパーツのご紹介です。
ピロボールを使用した強化シフトリンケージを作成いたしました。プラスティックのブッシュ破損トラブル解消と、シフト感の向上に効果的。非常に好評で初期ロット完売のため、リメイク品となりますので、旧シフトケージの引き取りと交換の販売となります。よろしくご協力ください
ビアンキの致命傷のシフトリンケージのプラスチックの部分をピロボールに組み替えてあります
プラスチックが割れるとシフトリンケージが外れギアーが入らなくなります
ビアンキ乗りの方は何人かご経験があるのではないでしょうか
そんなお悩みを解決したのがA112 アウトビアンキ 強化シフトリンケージです
おまけのピロボール薀蓄
エンジニアリングな世界ではピローボールという名称はありませんね。
この名称は、英語がネイティブな国ではあまり使われていない様です。(全く通じないワケではありませんが、例えば英国や英国圏と言えるオーストラリアなどでは、ROSE JOINTと言った方が話が通じます。また、北米などでpillow ballという名称で売られている部品の多くは日本製、或いは日本企業の企画商品です。)
何故日本の自動車関連でpillow ballという呼び名が定着したか?と言いますと、実は(少なくとも『プロ』の間では)定着しているとは言い切れません。日本では、市販車改造屋はピローボールという名称を使っていますが、フォーミュラカーや耐久マシンなど、シャシから製作している設計会社(ある意味アカデミックな機械工学技術と、量産でない特殊な製造設備を持つ会社)ではピローボールとは呼びません。おそらく乾式コピー=ゼロックスと同じで、商品名がそのままユーザー間で一般的な呼称になっているだけではないかと思われます。(自分は鈴鹿のメカニックからキャリアをスタートさせましたが・・・その頃先輩メカニックに『pillow ballと呼ぶのはシロートだけ』と指摘されたことがありました。働いていたレース屋は市販車改造を一切やってなく、F3やGr.Cなどを製作していた『本物のレーシングカー屋』でした。)
さてそれではロッドエンドという名称が工学的に正しいか?というと、これもちょっと違います。ロッドエンドはオスネジやメスネジが切られた部品の総称であり、極論しますと、高分子材ブシュでもロッドエンドに成り得ます。
金属のボールをメタルで保持した部品自体は、スフェリカル・ジョイント(SPHERICAL JOINT=球面軸受け)が正式名称で、これは英語圏の学会でも通じます。(量産車のアップライト側やタイロッドに使う、スタッドが貫通していないジョイントも厳密な意味ではスフェリカルですが、これはボール・ジョイントと呼んで区別しています。)
一般的にロッドエンドと呼ばれている部品は、このスフェリカル・ジョイントをネジが『生えた』ケースに圧入してカシメたもの(NTNなどに多い型)或いはスフェリカル・ジョイントの外輪に直接ネジを生やしたモノ(SKFなどはこちらの型が多いです)となります。
ついでに余談ですが。
英国人がROSE JOINTと言うのは、部品形状がバラの球根に似ているから、などという事ではなく、その昔英国にROSEというスフェリカル・ジョイントで有名な会社があったからです。ROSE社は今やスウェーデンのSKF社(フェラーリやマクラーレンのF1マシンのサイドにステッカーが貼られていますね)に買収されてしまったはずですが、名称だけが残っているということです。(これも乾式コピー=ゼロックスと同じパターンですね。)教えてgooのベストアンサーより