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2020サマーツアー#2!!!
今回のツアーの目的はこの車両の引き上げです
皆さまご存知のアバルト・レコルト・モンツァ
アバルトというと、小排気量で高性能なスポーツ・レーシングカーを思い浮かべる。傑作といわれる数多くのマシンは、それぞれが個性的で魅力的であった。
創始者、カルロ・アバルト(1908-1979)という人物は、フェラーリやランボルギーニと並び称されるような、速いクルマをつくることに燃えた情熱家であった。戦後間もなくマフラーの製作で成功をおさめ、その後にスポーツカーの生産に乗り出すこととなる。
アバルトはフィアット製の小型車をベースにマシンを開発していた。エンジンだけを利用したり、ボディもそっくり利用するなどして別物のアバルトスポーツに仕上げるのだ。1950年代後半から生産が軌道に乗り始め、'55年に登場した傑作車、フィアット600から750Zagatoを代表とする幾多のレーシングマシンが誕生した。その中から'58年、レコルト・モンツァと呼ばれる傑作シリーズが発表される。
水冷直列4気筒OHVエンジンをベースに排気量の拡大、シリンダーヘッドのDOHC化、オーバーサイズのキャブレターの装着などのチューンアップを徹底的に施して、1万回転を超える高性能エンジンが誕生。このエンジンを載せたレコードカー(速度記録車)は、イタリアのモンツァで数々のスピード記録を樹立した。
こうして、アバルト初のDOHC搭載マシンが完成。ボディスタイリングは、アルミボディを得意とするカロッツェリア・ザガートが手がけた。レコルト・モンツァの命名は、モンツァ・サーキットで1957年10月にアバルト750レコードカーが世界記録を樹立したことに由来し、1958年以降の新しいシリーズにこの名が与えられた。
このアバルト・レコルト・モンツァには何とビアンキアバルトエンジン
エンジン形式:水冷OHV直列4気筒
総排気量:1050cc
最高出力:70HP/6600rpm
が搭載されていました