空冷2気筒Fiat500のお客様 & Autobianchi A112 Abarth エンジン その2
- Date :
- 2011年01月23日
- Category :
- A112 アウトビアンキ アバルト | fiat500
先週は空冷1200CCのリアエンジンのお客様でしたが、今週は空冷500CC(公称)のFiat500のSさんが来訪されました。相変わらず、手入れの行き届いた500です。 同じリアエンジンながら、お尻のサイズの違いにはビックリします!。
さて、Sさん、Fiat500のオリジナルな鉄製のレトロホイールを1セット入手されたので、ホイールのリストアのご相談です。 最近、A112のお客様でも増えているのですが、アルミから、当時のオリジナル鉄ホイールへと取り替えて、足回りのオリジナル感を高めようという趣向。
下手な幅広アルミホイールより簡素な狭い鉄ホイールのほうが軽かったりとか、色々良い点もありまして、当時の車の雰囲気を高めようと 幸運に入手ができれば、 昔の鉄ホールはおしゃれ という事でもあります。
まずは、サンドブラストで、表も内側も、徹底錆び取りから始まります。
最近、古いオリジナルテッチンホイールのリストア相談も多くなりましたが、思えば、A112でも、もうクラッシックカーの仲間入りですね。


A112 エンジン編
オーバーホール中のAutobianchi A112 Abarthのエンジンをご紹介していますが、今回はロッカーアーム・シャフトのお話です。
A112はOHVなので、バルブのステムの頭を、ロッカーアームで押して動かしています。そのロッカーアームの位置は、シャフトの外側に入れられているスプリングで押すことによって位置決めされてます。これは、Fiat600, ルノー4CVなどのエンジンでは良く見られますが、スプリンで押し付けている力も強く、ロッカーアームを手で動かすと、かなりの抵抗があります。
そこで、スプリングで位置を行う事をやめ、スリーブを入れて位置決めする事により、ロッカーアームの動きを非常に滑らかにする事ができます。
Fiat600 A112系では、イタリアでのチューニングでは、結構、スプリングレス改造が見られますので、OH中のエンジンと、現在リビルト中の新垣号のエンジンの2基は、スプリングレス改良を行いました。 恐らく、スプリングを使用している分けは、長さ寸法違いを何種も作らなくて良いという点でしょう。
ちなみに、ロッカーアームの位置を決める 改造スリーブは、すべて寸法が違います!

ご覧の通りスプリングが

スリーブに交換。これで変な摩擦は無し!

その他、ロッカーアームとバルブステムの当り面ですが、見事に段付磨耗が出ていました。 OH作業では、その段も綺麗に修正を行っています。


やはり、古いエンジンだと、色々ありますね。
現在、チューニング版の新垣号のエンジンと、ノーマル仕様ですが、バランス取りなど丁寧に行なっている載せ買え交換用のエンジンの2基の作業が平行して進んでいますので、A112エンジンの中身を見たい方は、是非来訪ください。
・・
PS
1月30日 ニューイヤーズミーティング(お台場)に例年通り参加を予定しています。
今年は入庫中の1000TCコルサで自走して行きますので、お楽しみに!
Fiat Abarth 1000 TC Corsa は行動試乗も可能ですので、ご連絡ください。
会場でお会いしましょう!。
さて、Sさん、Fiat500のオリジナルな鉄製のレトロホイールを1セット入手されたので、ホイールのリストアのご相談です。 最近、A112のお客様でも増えているのですが、アルミから、当時のオリジナル鉄ホイールへと取り替えて、足回りのオリジナル感を高めようという趣向。
下手な幅広アルミホイールより簡素な狭い鉄ホイールのほうが軽かったりとか、色々良い点もありまして、当時の車の雰囲気を高めようと 幸運に入手ができれば、 昔の鉄ホールはおしゃれ という事でもあります。
まずは、サンドブラストで、表も内側も、徹底錆び取りから始まります。
最近、古いオリジナルテッチンホイールのリストア相談も多くなりましたが、思えば、A112でも、もうクラッシックカーの仲間入りですね。


A112 エンジン編
オーバーホール中のAutobianchi A112 Abarthのエンジンをご紹介していますが、今回はロッカーアーム・シャフトのお話です。
A112はOHVなので、バルブのステムの頭を、ロッカーアームで押して動かしています。そのロッカーアームの位置は、シャフトの外側に入れられているスプリングで押すことによって位置決めされてます。これは、Fiat600, ルノー4CVなどのエンジンでは良く見られますが、スプリンで押し付けている力も強く、ロッカーアームを手で動かすと、かなりの抵抗があります。
そこで、スプリングで位置を行う事をやめ、スリーブを入れて位置決めする事により、ロッカーアームの動きを非常に滑らかにする事ができます。
Fiat600 A112系では、イタリアでのチューニングでは、結構、スプリングレス改造が見られますので、OH中のエンジンと、現在リビルト中の新垣号のエンジンの2基は、スプリングレス改良を行いました。 恐らく、スプリングを使用している分けは、長さ寸法違いを何種も作らなくて良いという点でしょう。
ちなみに、ロッカーアームの位置を決める 改造スリーブは、すべて寸法が違います!

ご覧の通りスプリングが

スリーブに交換。これで変な摩擦は無し!

その他、ロッカーアームとバルブステムの当り面ですが、見事に段付磨耗が出ていました。 OH作業では、その段も綺麗に修正を行っています。


やはり、古いエンジンだと、色々ありますね。
現在、チューニング版の新垣号のエンジンと、ノーマル仕様ですが、バランス取りなど丁寧に行なっている載せ買え交換用のエンジンの2基の作業が平行して進んでいますので、A112エンジンの中身を見たい方は、是非来訪ください。
・・
PS
1月30日 ニューイヤーズミーティング(お台場)に例年通り参加を予定しています。
今年は入庫中の1000TCコルサで自走して行きますので、お楽しみに!
Fiat Abarth 1000 TC Corsa は行動試乗も可能ですので、ご連絡ください。
会場でお会いしましょう!。