machioの独り言 Fiat Abarth Autobianchi A112

アバルト・フィアット・アウトビアンキA112工房便り

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2021年仕事始め!!!

Date :
2021年01月24日
Category :
ビアンキ | 修理
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久しぶりのリンケージ交換です
バリバリいじったビアンキです

ガレージは大賑わい!!!

Date :
2019年06月02日
Category :
ガレージ | 修理
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ガレージは今一杯です

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850クーペはキャブのOHが終わりピカピカのキャブ装着

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ヤジマスペシャル FIAT MULTIPLA SUBARU SAMBARは車検合格

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あきる野から来られた白ビはクーラーを外し、スペシャルリンケージを取り付けます

誰か助けて〜〜〜〜〜

ガレージはてんてこ舞い!!!

Date :
2019年05月12日
Category :
修理 | Fiat850クーペ
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850クーペのエンジンを下ろしました
不調のキャブレターを取るのにエンジンを下ろさないとナットが取れませんでした

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こちらは手負いの赤ビのフロントマスク
オーナー様のご要望で秘蔵のヤジマコレクションの ABARTH エンブレムを装着です

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マルちゃんは現場監督

最近のガレージ事情!!!

Date :
2018年10月07日
Category :
ガレージ | 修理
ようやくイタリアボケが解消され仕事モードになりました(笑)

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久しぶりに入庫した双子ちゃんママの850クーペ
無事車検を取りました

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赤ビはOHしたウエーバーキャブが収まりエンジン始動
いよいよ全塗装です

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No.6のエンジンもサンブラから上がりました
台湾製のガスケットを組み込みます

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残念なのがCAMの600です
オイルポンプが折れました

ということで仕事してま〜〜〜ス
今日は平塚でイタリア旅行の反省会があるのでガレージは臨時休業です

最近のガレージ事情!!!

Date :
2017年09月03日
Category :
修理
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カロッツェリア マチオヤジマガレージにイタリア車が並びました
最近は本当にバイク屋になっていたので(笑)

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ガレージの中には、元赤ビオーナーの鎌倉のTさんがイギリスから持ち込んだ逸品のジネッタ G15
クラブマン・レーサーとして成功を収めたジネッタが、67年に発表したロードカー。角型断面のラダーフレームにFRPボディを被せ、サンビーム(ヒルマン)・インプ用軽合金製SOHCユニットをリアに搭載。サスペンションはフロントをスピットファイアから、リアはインプからそれぞれ流用し、ステアリングもスピットファイア用を用いる。プアマンズ・エラン的な軽スポーツで、74年までに約800台が造られた。
これを車検を取ってとのご依頼
車の世界に入ったのがアメリカから持ち帰ったロータスエランのレストアからなので、ま〜ぼちぼちやりますか

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家出中のマルちゃん3号はお陰様でご帰宅されましたが、毎日夕方私に媚びて餌喰って又プイと出かけて帰って来ません
外に女でも出来たかな



Fiat PANDA マフラー修理というか、新造?

Date :
2011年09月21日
Category :
修理
連休が続きます。ヤジマのガレージは、休日にお客様が多いので、事実上、年中無休のありさまです。
FIAT系の小型車の修理入庫が多く、A112の他にも、600系、ムルティプラ、ブント、パンダ、などなどイタリア小型車中心で、普通の輸入車ショップではあまり臨床経験がなさそうな車ばっかりです。
先週は、YさんのPANDAのマフラー修理を行いました。車検の前の、排気漏れの修理です。
PANDA セレクタ のマフラーパーツは供給の状態が悪く、パーツの交換を簡単に行うというわけには行かないので、「無いパーツは作る」方針のヤジマのガレージではパイプを加工して、マフラーの痛んでいる箇所を新造することにしました。 

マフラーを外してみると、曲がり箇所の各部は、継ぎ当て溶接の上に、また継ぎが当って ボロボロになっているという 想像以上に危ない状態。 かなり以前に、修理工場が 安易な なんちゃって修理 をした結果のようです。
ヤジマとしては、こういう、汚いなんちゃって修理は許し難いので、もっとキチンと修理を行う事に。

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結局、パイプを加工して痛んだ箇所を新造交換。 これですっきりした状態となりました。
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最近はパンダの修理が続いています。 マフラーなど、パーツが無いので修理に難儀しているオーナーの方は遠慮クなくご連絡ください。

週末はCB氏が、スズキのSwiftで出現。500のSさんとすれ違いになってしまって残念!。




FIAT PANDA パワーウインドウの修理  特製パーツで安心!

Date :
2011年08月21日
Category :
PANDA | 修理
毎年8月になると、何故かFIAT PANDA が修理でガレージにやってきます。
今年も1台入院してます。

助手席側のパワーウインドウが動かないという故障で、早速チェックをしてみましたら、エンジニアリング・プラスチック製の小さな部品が折れていました。

この部品、厚み2mm程度、総断面幅25mm程度程度で窓ガラスの重量を支えるという仕事をしていて、どう見ても、長い間はモタナイだろう という かなりヤワイ部品です。応力が教科書通りに、厚み2mmの角にかかるという設計。

ガレージにやってきた週末クラブメンバーは、早速

1、何故、こんなにやわいパーツを設計製造したのか???
とか、
2、上げ下げ回数が少なさそうな助手席側が何故壊れたのか???
  ドライバー側は、実はもっと以前い壊れて修理済みなのか?

とか推理大会が始まりました。


左 プラスティックパーツ 一部折れています   右 ヤジマ特製の金属パーツ!
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ヤジマは、壊れ防止に、金属製の部品を特別に作ってしまいました。これなら絶対に大丈夫という部品です。
A112に比較し、PANDAは、やや、ワヤな作りの傾向がありますが、パーツが入手できない とか、故障しないようにしたオーナーの方は、是非ガレージに愛車ともどもご来訪ください。 

Fiat600のご紹介  オーナー募集中!

Date :
2011年08月14日
Category :
FIAT600 | 修理
お盆の休みなので、新吉田界隈も静かな夏休みの雰囲気となってます。ガレージの前を通過するローダーも、この時期は少なくなっていますね。 やはり、皆さん、夏休み?
この時期、多少時間も出来るので、ガレージの中の整理と、これから秋口に売り出しの車の整備とクリーニングを行っています。其の中から、まずは、Fiat600 1963モデルのご紹介。

Fiat600D 1963 後ろヒンジドアの最後の年代です。
ファッション雑誌、車雑誌で何度も掲載された人気物です。ファッション雑誌では人気モデルのヨンアさんと一緒に登場!
レトロでお洒落で可愛い というのが特徴でしょうか。
価格¥1,790,000-(車検残有)

Fiat600D 胸キュンの当時物メーカー広報写真  水色のワンピース美人にも注目!
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後期タイプの600Dカタログ表紙。 右ハンドルなので、英国版カタログ? アニマルファッションのラテン系美女がイタリアを強調!
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直列水冷4気等 OHV
総排気量 767cc
最大出力29PS
車両乾燥重量605KG
全長3295mm
全幅1378mm

Fiat600は、500に先立つこと2年早く、1955年に発表された戦後のFiatの基礎を築いた名車です。生産台数も2,600,000台を越え、各国でノックダウン、あるいはライセンス生産されたイタリアを代表する小型とも言えるでしょう。 後にアバルトがその基本性能の良さに目をつけ、600系をベースとしたfiat abart zagato coupe,
fiat abarth850,1000TC 1000TCRなどが生まれたのも、Fiat600あっての事といえましょう。 北米輸出を目的とした850シリーズもエンジンは基本的な同じシリーズのブロックで、Auto bianchi A112 に至るまで同系統のブロックが使われ続けたことも、基本モデルの優秀さを物語っています。

写真の600Dは色はホワイトで、レストア済みの車体ですが、オーバーレストアは行わず、オリジナルの雰囲気を色濃く残す1台です。エンジンも快調で、排気音は、以外にも、生意気な音を出しています。
小型で取り回しもいいので、日常の足としての使用も十分可能な一台です。
600Dは、以前のモデルと比較し、三角窓が装備されたこと、排気量が上がり、パワフルになった事などが上げられ、より実用的な600といえるでしょう。1963年以降のモデルは、ドアが前ヒンジに変更されているので、
レトロな600を探されている方にはぴったりな一台です。

当ガレージでは600の各種パーツも数多く在庫しており、メンテナンス、修理もレトロなfiatt600とfiat abarthを専門に行っておりますので、ご安心下さい。

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ファッション誌でも名脇役!
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カロッツエリア・ヤジマでのスナップショット
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三本ひげモデル! ドラえもん的な愛嬌あるフェース。
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シンプルなエンジン。電子回路は一切無し! エンジンからミッションまで、手が入ります。
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メーカーズプレート  FIAT600Dです。
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メータ周りのデザインは、1950年代のイタリアンモダンデザイン。 数字のフォントが可愛いと人気!
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ご覧の通りの後ろヒンジ。
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シンプルなインテリア 同時期のフランス車よりデザインは垢抜けてます
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実車の確認、試乗も可能ですので、お気軽にご連絡下さい。

 
Tag
fita600  fiat600D 

またまた、車庫が満タンに! ヤジマ ムルティプラ  デイトナに掲載

Date :
2011年07月24日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
極暑の次は台風と、目まぐるしい7月の終わりです。 台風が去った週末は、ガレージがまたまた満タンになってしまいました。6台も、イタリア小型車がひしめきあってます。FIAT600一族と、A112 一族がこれだけ生息しているガレージも希だとは思いますが、ご近所から全国一円のFiat600 A112 とabarth一族のレストアと修理を専門に行ってますので、お好きな方は是非来訪ください。
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週末は、午後になると、なんとなく、皆様が集まってきます。
CB92氏も立ち寄りいただきましたが、なんとCBXで来られたので、92の写真を貼っておきます。次回は本命の92で来てくださいね。 バイクのレストア、カストマイズも、大歓迎。
Oさんは、白煙出るA112 abarth ではなく、足のスバルで登場。
週末クラブは、旋盤デーで、M隊員の仕事用三脚のスタッド加工、Oさんの謎のシフトノブ加工と、旋盤教室となりました。
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さて、
あの、アメ車専門誌と思っておりました、デイトナ誌になんとヤジマ・ムルティプラ・スペシャルが堂々4P掲載されました。古い車の中身を現代版に差し替え、日常的に乗れる車にしよう というノリの特集で、マッチョな車が多い中、欧州小型車としてがんばってます。 かなり立派な装丁の雑誌で、所さんの世田谷ベースの車専門誌という雰囲気ですね。 他の特集ページにマスタングが出ているのですが、その横に、A112の赤いお尻が小さい写っているのも特記事項です。このA112もレストアして欲しいですね!
興味ある方は、書店に走ってください。コンビニにも置いてあったりします。
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参考までに、ヤジマ・ムルティ・スペシャルは、オーナーのご希望に応え、エンジンはスバルサンバーの頑丈なエンジンで、フルオートマチックミッション しかも、クーラー付き仕様になっています。外観は、そのままですので、
ムルティに詳しい人でないと、このスペシャルぶりはわかりません。 動力性能も高いので、1昨年のフィアットフェスタのミニレースに参戦し、遅いPANDAを煽っております。雑誌には、かなり詳しい内容が掲載されています。
レトロなFIATのモダン化を行い方は、ご相談ください。!



北の国のA112 Abarth オーナーと一緒にご帰宅!  & Yスペシャル 燃えた配線・・

Date :
2011年06月19日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
先週は、2台のAutobianchi A112 Abarth がオーナーの元に戻っていきました。緊急入院でとなった神戸のアンディーさんの白ビと北海道のSさんのレストア終了完了の赤ビです。わざわざ遠地よりの入庫で、大変感謝をしています。ヤジマのガレージにくると、入院中のA112が何台も来ていて、立ち寄る近隣のA112乗りの方も多いので、それも楽しんでいただければと思います。


ピカピカのSさんA112
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さて、週末のガレージのパーキングは、小型イタリア車ショップそのもので、楽しい光景となりました。最初にエンジンに水混入事件に遭遇してしまったKさんの紺ビは、エンジンの調子がさらによくなり、絶好調そのものです。驚きました。
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ガレージの中では、YさんのYスペシャル・レストア作業が本格的にスタートし、エンジン周りの部品がアメリカから届く前に、配線関係の整理と一部の引きなおしを行っています。作業中にイグニッションのシリンダーキーに繋がるハーネスの一部が熱で溶けてワイヤーがむきだしとなってしまった箇所など発見し、其の原因をこれから追究する必要もありそうです。
 何代にも渡るオーナーと修理工場の追加配線が、混乱の極みに達しており、無駄な配線を外したら、ダンボール箱一箱分でてまいりました。
大変面倒な作業ですが、今週はこの作業を続けます。
ついでですが、エンジンルームが空っぽ状態ですので、ステアリングラックのジョイントメンナンスを行う絶好のチャンスでもあるので、思案中。

いよいよ作業開始体制! A112 Abarth のレストアが順番待ちで進んでます。
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燃えた配線 赤矢印箇所に注目
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3箇所もあった歴代のアーシングライン。 でも、一番左の一番太いケーブルは、芯線の半分しか圧着されてません・・・ 太い意味が無いのですが・・・・
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その他、カロッツエリア・ヤジマで製作を行った ムルティプラ・ヤジマスペシャルの取材が入りましたので、掲載後にご紹介いたしますので、お楽しみに!。


最近、通りがかりの旧車バイクオーナーに立ち寄っていただく事が多くなりました。週末クラブでの話題も、バイクの話で盛り上がり、まあ、当然の事ながら、バイクから始まるヤジマでありますので、バイクな皆様の歓迎です。バイクと一緒に多分にバイク的なA112にも乗って見てください。

蛇足通信
フィアットフェスタ前晩に駆け込んできたO原さんのA112は無事に会場への往復が出来たようです。
しかし、自車の当日レース走行ビデオを見てみたら、エンジンから白い煙が出ているとの報告が・・

続く



Tag
A112  ABARTH  レストア 

Autobianchi A112 abarth  バルブステムのオイルシールが外れてる! &武田さんちへパナール見学会

Date :
2011年05月29日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
雨の週末は、色々多忙な日となりました。

ガレージの中の写真ですが、Fiat850が去り、またもや北イタリア田舎のA112アウトビアンキ・サービス工場の様な状態。 A112の巣となってしまったガレージ。ご覧の通り4台が収まってます。
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仲良く、2台並んで組み立て中。

アンディー号
アンディー号は、エンジンの再搭載を終えて、補機類の組み立て工程に入りました。
ウォーターポンプは新品と交換し、オルターネータも国産品(ヤジマ特製)に交換。信頼性向上。
エンジンルームが格好良くなってきました。

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その他、紹介が遅れましたが、エンジンについては、バルブステムにカーボンが塊でこびり付くという問題を発見し、原因は、排気側バルブのステムのオイルシールが すべて、ゆるんではずれる という珍現象で、ここもキチンと直してあります。A112では、初めての臨床例。 どういう履歴を持ったエンジンかは不明ですが、こういう事も起こることがあるという教訓。


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SさんのA112
順調に組み立て作業と清掃を行っています。 ボディーは養生シートだらけ。



Yスペシャル
本日は、A112のフロントの形をどうまとめるか? という事で、資料写真の束めくって、あれこれ相談しながら、スタイロフォームを切り張りして検討会。 妄想と現実を何度も往復する、一番楽しい時間かもしれません。
今のところは、初期型と同じにする という路線は無さそうな雰囲気。
数行の記述ですが、一番時間を費やしていたのが、この検討会でした。


パナール見学会。
Yさんとフロントの形を検討した後、ご近所のフレンチの鉄人こと武田モーターサービスさんから、パナールが見れる! という連絡が入ったので、土曜日の午後隊員と合計3名で、武田さんのガレージへ。
車はパナール24BTで 凄く凝った作りと仕組み。 およそ、採算とかバランスシートとかは無縁で作りこんだ世界。豪華なオフランス車ならではの、大人のデカダンス的エレガンスの空気も。 感想といたしましては、近所の骨董屋さんへ、レアモノ名品掛け軸を見にいったような感じです。 良いものを見せていただきました。見聞後、今度は武田モーターサービスのT隊員がコーヒーブレークにやってきて、10年前のヨーロッパのレトロカー雑誌の 車の売り出し価格欄をネタに、お茶しているうちに夕方になってしまいました。
皆さん、ご苦労様でした。


土曜日の午後隊員参加希望の方は、遠慮なくご来訪ください。 はまりたい方は、Myマグもご持参ください。

Fiat850クーペ美人 個性的なレトロ・イタリア・ガール来訪! 

Date :
2011年05月28日
Category :
Fiat850クーペ | 修理
関東地方もいよいよ梅雨入りしてしまいました。ガレージの中は相変わらずアウトビアンキA112アバルトとFiat600で満員状態が続いていますが、今週はウイークデーの晴れ間に、Fiat850美人に来訪いただきました。
(隅に写っているフォード・アングリアは気にしないでください。)
Fiat850のオイル漏れの修理という事で、速攻で作業を開始したヤジマであります。
写真を見てお分かりの通り、非常に綺麗でエレガントな水色のFiat850クーペで、ユーロ風のお洒落な女性にぴったりな雰囲気です。車内も非常に綺麗で、オイル臭いエンスーオヤジの車とは、はやりオモムキが違います。
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オイル漏れは、結局、オイルパンのパッキングと判明。
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850オーナーのM嬢はメンテ作業の傍ら、熱心に見学されて、時折、鋭い突っ込みも入りました。昨今の男子よりは「メカ筋」が良いのではと思いました。ちなみに、Vespa 150 sprint(ハンドシフトでクラッチあります!) にも乗られているという、レトロ・イタリア度が大変に高いお嬢様ですので、当ガレージの週末隊からは再来訪の熱い声が高く、週末は、これから混みそうです。
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ヤジマのガレージは、600から始まる903エンジンとその一族系abarthエンジンの専門ショップでもありますので、
850も大歓迎で、車庫に収まっている6台とも、この850クーペの親戚エンジンというわけでした。


850話が続きますが、Mさんから頂いた水色850クーペのファクトリー写真のデータと、当時の雑誌広告(スケッチテクニックの参考に当時の北米版PlayBoy誌から切り抜いていたらしい)をついでに掲載しておきます。
女性にぴったりな、小粋なクーペですね。 スケッチは850スポーツ・クーペ 北米仕様 
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週末の、オジサン度の高いガレージを、なんとかしたいものです。

Autobianchi A112 Abarth アンディー号のクラッチとミッションのハウジング

Date :
2011年05月24日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
さて、アンディーさんの白ビは着々と修理が進んでいます。

磨耗クラッチ
エンジンをおろした際に クラッチも相当減っている事が判りました。
クラッチディスクの固定リベットまで届きかけている磨耗です。
これ以上減ると、クラッチのリベットが露出し、相手側を傷めるので、
交換しないといけない状態。
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クラッチのベアリングも相当痛んでいて、手で廻すと、ごろごろ音がする状態でした。
ベアリングも要交換。 
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クラッチカバー側のダイアフラムスプリングも、相当な磨耗をしていました。
要交換状態。
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ハウジング内側にオイルが・・・・
実は、クラッチ関係の磨耗のほかに、もう一つ問題を発見してしまいました。
ミッション・クラッチのハウジングにオイルがリーク。
ミッション側のオイルの漏れで、オイルがシールされていなくて、液体シールを適当に塗った跡がありました。
そこで、オイルシールを作り、きちんと対応することに。
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この年代の自動車は、すべての部品が供給されているわけではないので、臨機応変に、無い必要パーツは作る事が必要ですね。
 街の外車販売ショップで、直せない車が出てくるのは、こんな理由もあるのでは と思います。その他、液体シール・パッキング多用車も要注意かも・・・・。
Tag
autobianchi  A112  ABARTH  クラッチ交換  修理 

Autobianchi A112 abarth 冷却系のトラブル  & レストア進行中の赤ビ

Date :
2011年05月22日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
 何故か、ガレージの中がA112で埋ってしまっているヤジマです。4台いるので、お客様がA112で来られると、パーキングもA112で埋り、その中に、パンダ、ブント、が入ってきますので、誰がどーみても、間違いなくイタリア小型車ショップの光景。もちろん、Fiat600の売り出し中も2台収まってってるので、如何に、、A112とFiat600がコンパクトか知れますね。夜は、このガレージで、一族6台が仲良く寝ています。
一時的、外でお預かりいただいてる、ガレージ商品のfiat abarth 1000 TC と、修理途上のVESPAが戻ってくると、大変な事に。
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Autobianchi A112 Abarth 冷却系が詰った件 詳細
さて、エンジントラブルで入院しているアンディーさんの白ビ アンディー号(ガレージ界隈ではこう呼ばれてます)
のエンジンの分解と修理を開始しています。
このエンジン、分解してみると、ガスケットの経年変化によるエンジンオイルへの水混入トラブルの他、更に特殊なトラブルに見舞われて入る事が分かりました。
錆びがひどい事に加え、謎のベージュ色物質で、水の通り道が塞がってしまった箇所が何箇所もあり、ガスケットの穴も、あちこち塞がっていたという不思議な現象です。
「土曜日の午後のメンバー」にこの部品を見せると、「市販のラジエターの水漏れ防止剤が固まると、こんな感じになりました」との報告。 可能性としては、その昔、このA112では数年の間、冷却液に水道水か井戸水が使用され(その結果、錆びが酷くなり、水漏れしたので防止剤が投入された後遺症が数十年後に出たか? というような事かな? と推測しています。

写真は穴の塞がったガスケット(塞いだ塊を取った後ですが)
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エンジン内部も錆びも腐食があり、ブロックの蓋の内側は。3mmくらいの腐食凹み箇所も。
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こちらは、中古エンジンから外した正常な蓋です。パッキングが付いている状態。
腐食は無し。
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冷却系の金属パイプもご覧の通り
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パイプ内側も腐食でぼろぼろに
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エンジンの内部冷却に問題があった為か、ヘッドも多少の面の歪みでていましたので、もちろん、これは真っ先に修正を行いました。 ひどいオーバーヒートを何度か起こしていた可能性がありそうですね。また、塞がった穴も周囲のエンジン温が異常に上がった可能性もあり、均一なオーバーヒート?とも違う事が起こっていた可能性もありました。
まずは、ヘッドを清掃、修正を行いましので、今回のオーバーホールで、非常にすっきりした状態になります。
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危機一髪 アンディーゴ号はぎりぎりセーフ 
今回の冷却系のトラブルは、手遅れ寸前の入院で、結果的には、折れる 割れる 溶ける までは至らず、運の良い壊れかたとも言えますので、そんな意味では 幸運のA112ですね。
エンジン温度が高めで、下がらない古いA112のオーナーの方は、エンジン内部冷却系の詰も疑っ見てください。

アンディー号については、冷却系の他にも要注意箇所が出ていますが、順調に整備中で、また後でご紹介する予定です。



北海道Sさんの赤ビ、着々進行
エンジンの搭載が無事に終わりました。ボディーが素晴らしく綺麗なので、作業には物凄く神経を使ってます!
ブレーキを中心とした足回りの整備は以前に終えてますので、これからは、細かい部品の取り付けと、配線類の整理などが中心です。
そのボディーのテカリぶりもご紹介しておきます。
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A112 abarth Y special!
これまた進行形のYさんのA112は、いよいよ、北米のエンジンショップへ、ウエーバーTwin用のヘッドを発注する事になりました。 相当なポテンシャルを持ったA112になる予定です。 Yさんのご希望により、第三京浜で〇〇を追撃できる仕様という事に。ボディー周りもプチ・カストマイズ予定ですので、相当に注目度の高い1台になる予定!


Vespa通信
ひさびさのVespa通信。 昨年、M隊員がジャンクな台湾Vespaを入手し、フレームの修理に着手したとの事で、ガレージにぼろぼろフレームが運び込まれるはずなのですが、口は先に行くのだか、手が動いてないためか、まだ現物を目にしてないですが、Yさんも、1台ジャンクな台湾VESPAを入手したらしい・・
M隊員のは、ボディーぼろぼろ エンジンはOK Yさんのは、ボディーぴかぴか エンジンは異音が・・・
Tag
autobianchi  A112  ABARTH  エンジン修理  レストア 

autobianchi A112 abarth 祭りのガレージと、奇麗すぎるA112!

Date :
2011年05月16日
Category :
修理 | A112 アウトビアンキ アバルト
初夏を思わせるような日が続き、新吉田も新緑につつまれています。 先週の予告通り、ヤジマガレージの中はA112 autobianchi abarth のお祭り状態で、fiat600一族2台に見守られながら、4台の孫(A112)がお祭りしてるという光景です。A112乗りの皆さんが覗きにこられてます。

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奇麗すぎるA112?
、北海道のファイアーマン!Sさんの赤ビの「全塗装完了」で、もっぱら、奇麗すぎる!?と、古塗装A112のオーナーからジュラシーが。 内装、エンジンなど、多くの部品を外してますので、これから入念に組み立てを行います。この車のエンジンは、以前紹介したエンジン3兄弟のうちの赤エンジンで、丁寧に重量バランス取りを行なった1基です。



アンディー号緊急入院
今週、はるばる兵庫からやってきました、白ビのアンディー号のエンジンの分解が始まりました。
エンジンオイルに水が混入する という、このブログの読者の方は良くご存知だと思いますが、オールドA112特有のトラブルに見舞われており、1年で3台位がこれで入院しています。皆さんもご注意ください。
さて、分解してみますと、以前の新垣号トラブル並の、オイルどろどろ状態でした。
その他に、冷却系統の状態が非常に悪いことが判明。 錆びで、ブロック内の水の通路が詰まっている、ホース、配管の内部が錆びゴミで詰まる、パイプにも穴が・・・ などなど。
その他、オーバーヒートなどで、ヘッドが歪んでるのでは疑惑?などがあり、今週は、そのチェックで忙しくなりそうです。
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エンジンを開けてみたら、単純なガスケット痛みによる水混入とは言えない様相。
錆びで、そこいらじゅうが 冷却系詰まり状態で、配管も詰まりと穴が・・・


A112も、30年くらい前の車になりますので、abarth印のエンジンといえども、健康チェックは必要でねえ。
A112のメンテナンス、プチリニューアルなど気になる方は、是非お立ち寄りください。 オーバーホール中、レストア中のA112 Abart を何台も見れます!







Tag
autobianchi  A112  ABARTH  修理  レストア  パーツ 

北の国のA112リストア進行&オーナーSさん、被災地へ出動へ!

Date :
2011年03月27日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
週末のガレージは車好きの皆さんの溜まり場的状況はあいかわらずで、その中、着々とSさんのAutobianchi A112 Abarth のリストアが進行しています。
エンジンはかなり組みあがり、こんな雰囲気に。
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その他、チェックと分解を進めていると、何かと気になる所が出てきます。 なんと、ブレーキ・オイルのタンクが、固定されず、ナイロンタイラップで縛ってありました!
固定金物を新しく作製し、元の位置に取り付けられるようにしました。
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皆さん、ご存知の通り、A112のブレーキオイルタンクは、プラスティック製で、振動でボディーとか堅い物に長時間擦れていると、当然の事ながら、穴が開きます。以前、M隊員のプジョー205のパワステ・オイルタンクが、バッテリーケーブルと擦れて穴が開き、運転中にパワーアシストを失ったという事件があったそうですが、まあ、ブレーキオイルタンクなので、これは危険です。
こうなった理由は、前のオーナーがストラット・タワー・バーを取り付けた時、タンクが邪魔で、固定金具をはずし、ぶらぶら にして逃げた という事ですね。

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本来のタンク位置
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まあ、そいうわけで、ストラット・バーを取り付けている方は、念のために、ブレーキオイルタンクがちゃんと処置されているかご確認ください。

このストラットバーは、いつもの通り、ガレージの奥の、「ない方が良い余計なパーツの墓場」コーナーに積み上げられました。


さて、新しくこのA112のオーナーとなったSさんは、北海道の消防士さんです。いよいよ東北の被災地の応援に消防として出動されるそうです。大変な任務だとは思いますが、ビアンキ仲間一同、ビアンキ乗りの誇りのSさんを、応援しております。現地での活躍と無事な帰還を願ってます。

この日は、軽メンテを行うA112も来ておりましたので、合計5台の赤ビがいるという赤ビ祭り的光景で、日本広しといえども、2011年に、こんなに赤ビが駐車しているというのは、相当マニアックだとは思います。

定番箇所の錆び
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皆さんお気づきだと思いますが、本日もグリーンのYさんのパンダが写っていて、かなり熱く、A112カスタムレストア計画会議が進行しています。ご期待ください。




A112 リストア計画 あれこれ  

Date :
2011年03月21日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
まだ余震の収まりきらぬ中、ガソリン不足にもかかわらず、皆様、ヤジマのガレージにお立ち寄りいただきました。
メンテに来られたK川さん他、A112が気になるYさんも、レストア進行中で、エンジンの分解チェックに入ってるA112の検分と、Yさんのリストア計画の構想?を固めにpandaで来訪。夕方まで、実物教材を前にして、あれこれ、楽しくご相談タイムの午後です。

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現在、進行中の車は、エンジンの分解チェックに入ってます
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以前にも他のオーナーがDYIで分解されて手を入れられたようなので、そういう点は徹底チェックが必要です。 ピストンの重量が
1個だけ2g重かったので、4個とも同じ重量に揃えました。
シリンダーも痛みがなく、再ホーニングでOKのようです。
念のために、ヘッドボルトは1mm太いサイズに交換です。

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ブレーキのOHも開始。動きの渋いピストン周りを徹底的にオーバーホール修理です。写真は完成したキャリパー。
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イタリア小型車ファンの方の来訪を楽しみにしております。
多数の実物教材があります。!

Yさんから 高級な差し入れをいただきました。
丁度 スクーターで来ていたM隊員と美味しくいただきました。
大変ご馳走さまです。

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M隊員には、タイ製のチキンラーメン 5個入り67円 という怪しい差し入れをいただきました。どんなもんでしょうか?

autobianchi A112 abarth プチリストアの効果

Date :
2011年02月20日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
入庫中の A112 abarth 白ビの車検とプチリストアがそろそろ終盤に入りました。

これから、車検、補修などを考えているオーナーの方のご参考に、作業を行った内容を簡単にご紹介しましょう。

ボディー
ボディーの細かい錆び穴直し塗装。
A112は 穴のあく定位置 というのがありますが、最近は、
何故ここが? というところに錆び穴が開く例が多いです。


足回り
ブレーキは、後輪サイドブレーキ、フロントのキャリパー
などの不具合をすっきりさせました。これで安全!

電装品
痛んだオルタを安心の日本製に交換。発電量OKに!
スターターも交換。

エンジン
いろいろ調整。キャブレターのベースの歪み修正!

ホイール
ついでに、アルミホイールの大掃除と化粧直しでピカピカに。

その他、プラスティックパーツの割れ補修

室内
シートは、ドライバー側バケットシートを
ノーマルシート張替え済み2個セットに交換。
これでインテリアも清潔ですっきり!


その他、細かいところも相当手を入れて、
前から見ると見違えるような雰囲気になりました。

電装品も安心。ヤジマの国産オルタA112用は イエローです。
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A112関係のマイナーパーツが置いてあったり、無い部品は作ってしまうのがヤジマのガレージです。
これから、色々なオーナーの方の A112 abarth の リストアが続きますの、皆さんの愛車のメンテの参考になれば嬉しいです。

ここが あぶないよ A112 のリフトアップ診断もいたしますので、第三京浜都築インター近くの ヤジマ まで、ご来訪ください。


さて、土曜日の夕方、赤ビではなく、巨大なルノーでドクターFさんが立ち寄られました。 白ビのプチリストアを眺めながら、最近、走ってるビアンキにあまり出くわさない という話になり、再生復活しているビアンキと 土に戻っていくビアンキの、どちらの台数が多いかという微妙な話題になりましたが、どんどん復活させたいヤジマですので、みなさん、がんばりましょう。

PS
新垣号のエンジンの進捗状況のお問い合わせをよくいただきますが、
これからスピードアップする予定ですので、お楽しみに!

新年早々、A112パーツとエンジンで大忙し!

Date :
2011年01月10日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
昨年は、A112用のスペシャル・シフト・リンケージで年があけました。結局、1年で結構な数のシフトリンクを全国へ出荷させていただきました。日本中で何台のA112が生息しているかは謎ですが、元気なA112がイエローのシフトリンクを使っていると思うと、大変嬉しいです! これからも、よろしくお願いします。

A112の各種パーツも全国からお問い合わせを沢山いただくようになりました。
取はすし、取り付けなども、ご説明できるところは解説させていただいてます。
お気軽にお問い合わせください。


さて、今年は、エンジンの年になりそうな予感。 何故かといえば、エンジンが怪しいA112 アウトビアンキ アバルト が確実に増え始めたからです。
そんな訳で、A112のエンジンの分解写真が何度も掲載されるという、日本でも稀有なA112ブログと化してきました。


思えば、1昨年のKさんの紺ビのガスケット吹き抜け水混入を初めとして、同じく、ガスケット吹き抜け水混入でエンジンが逝ってしまった新垣号(復活準備中)、その3が、現在OH中のエンジンです。昨年ご紹介していたOH済みエンジンは使用されてしまったので、次のエンジンの準備をしている最中、やはりガスケットの吹き抜け、シリンダーへの混入の痕跡を発見しました。
どうも、クーラー取り付けボルトと兼用している部分は、重要注意箇所のようです。

写真でも分かるとおり、ヘッドを開けてみると、端のシリンダーだけ、バルブ側
も赤錆、ピストンも赤錆が・・・・。ガスケット部からの水侵入ですね。

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エンジンオイルに混ざる場合は、オイルフィラーキャップから除くと、オイルが白濁っぽいので分かるのですが、シリンダーへの侵入は、水の量が少ない場合は大変分かりにくいので、要注意です。また、侵入する水の量が多いと、ウオータハンマー現象を起こして、エンジンが一一気に壊れてしまうので、大変危険ですね。


というわけで、そろそろ、エンジンにも気を使ったほうが良さそうな感じです。
OH済みエンジンをがんばって準備します。

前回のOH済みエンジンですが、実走行では、音が静か、パワーが上がった、燃費多少改善などなど、効果もあるようです。 ピストン、リングの交換が効いていると思います。(試乗可能です!)

A112を持ち込んでいただければ、エンジンのコンプレッションも含めて、点検いたしますので、お立ち寄りください。!


さて、A112 OH済みエンジン作製の隣で、別働隊による新垣号復活準備作業が進んでます。一機に組み立てに走るかと思いきや、各部の計測と、パーツの清掃へと進み、エンジンだけやけに綺麗なA112 autobianchi abarth になりそうな気配です。 是非のぞきにきてください。
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ギャラリーからは、雨ざらしの部品取車然としたボディーから想像できないピカピカエンジンとの声が多数。!!

F1のエンジン製作工場から戻ったA112のエンジン 新垣号にクリスマスプレゼントか?

Date :
2010年12月25日
Category :
A112 アウトビアンキ アバルト | 修理
今日はクリスマスということで、ガレージに、トナカイの橇ではなく宅配トラックにて届いたのは、5軸マシンでエンジン加工を行なうハイテク工場から届いた、新垣号のエンジンのヘッド、ブロック、その他もろもろ。
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工場前のパーキングで、このまま朽ち果ててしまうと思われた新垣号は、最先端レーシングエンジンの加工が超専門の工場 「エヌ ティー エス」 にて秘密裏に行われ、再組み立て計画が進行していたのであります。
事もあろうに、アルミブロックを5軸NCマシンで立体切削加工して、F1のエンジンブロック、その他、秘密なメーカーの秘密なパーツを制作する、日本のハイテク加工のプロ工場で、A112のエンジンの基本加工を行っていただきました。
ハイテク工場の現場で、この古いアバルトのエンジンブロックがどう迎え入れられたかは不明ですが・・・・

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A112のエンジンのルーツは50年前にさかのぼる、FIAT600ですが、そんなエンジンを現代のF1のエンジン加工メーカーにお願いするという凄い事になりましたが(断られるのではという意見もありましたが)、非常に素晴らしいできばえで(当然といえば当然で)新垣号は、A112としては最上のエンジンが組まれる事になる という、大変美味しい計画となったのであります。 

ヘッド、ブロックともに、25年は経過し、熱が加えられり冷えたりを繰り返しているので、素材の狂いと癖も出きった状態での加工なので、大変に安定した仕上がりとなります。レトロな車のエンジンは欠点も多いですが、材料が枯れているという点では、大変に理想的???。


ヘッドは、バルブのすり合わせは完璧、その他、素晴らしいインテークの内側研磨などなど、ギャラリーはため息ものでした。若干のボーリング後にホーニングされたシリンダーも見事です。奇跡のようにヤジマに在庫していたA112アバルト用のオーバーサイズピストンが入ります。
ついでですが、見ての通り、A112アバルトのブロックはスリーブレス。

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ヘッドボルトは伸びて痩せてしまった旧8mmボルトから、10mmに変更し、強度的にも余裕です。

このエンジンは、あまり過激なチューニングは行わない方針ではあるものの、各部の精度、バランスを最上にしてくみ上げる事になるので、さぞかし良く回ると予想され、いよいよ、足回りと、ボディーが心配になってきますね。

A112 アウトビアンキ も30歳以上、9万キロ以上という個体が増えてきてるので、エンジン周りに関する相談が増えてきています。
整備されたリビルトエンジンに積み代えるか?
あるいは、今のエンジンを徹底オーバーホールするか?
はたまた。ついでに、エンジンの精密加工まで行くか??
皆さん悩ましいところですね。

そういうわけで、新垣号は、大変に良い先行実験車になっていますので、 つづき にご期待ください。

さて、「エヌ ティー エス」 さんのご協力で、素晴らしいエンジンが出来上がりそうですが、スポーティー、あるいはレーシーな古い車をお持ちのオーナーの方で、超精密金属加工専門工場でのエンジンの加工を行ないたい方はヤジマまでご連絡ください。 A112アバルトのピストンバランスの良さでもわかる通り、狂いが無い事は重要です!。

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