2006年02月07日

’05年版私的選手名鑑〜♯5石井琢朗〜

私的選手名鑑第三十三弾は、今年大記録となる2000本安打達成が確実視される石井琢朗選手を取り上げたいと思います。

【主な経歴】
足利工業高校時代は投手としてノーヒットノーランを二回記録するなど活躍し2年時夏に甲子園に出場。
実は甲子園出場時にはすでに当時の横浜スカウトは注目しており、内心あまり活躍して目立ってほしくないと思っていたが、2ベースヒットを放ち他球団も食指を伸ばすこととなる。
結局ドラフト外で横浜大洋ホエールズに入団したが、実は四球団で競合しており投手をやらせてくれるからという理由で石井は大洋を選んだのであった。
プロ一年目より一軍での登板のチャンスを得て、ヤクルト戦では初先発初勝利ついでにプロ初安打を収める。
プロ二年目にはイースタンで最優秀防御率を獲得。
投手としては小柄な体格ながら140キロ中盤のストレートにカーブ、スライダー、シュート、フォークとあらゆる変化球を操る器用な投手であったようだ。
投手として期待されたがプロ三年目のオフ、石井自身から野手転向を申し入れる。
これを機に登録名も石井忠徳からおなじみの石井琢朗に変えた。
野手転向一年目より衰えが顕著であったサードの高木豊をファーストに追いやりサードのレギュラーポジションを奪取し、二年目にはゴールデングラブ賞と盗塁王も受賞し、センスの高さを証明する。
その後96年にショートにコンバートされたりするも、最多安打2回・盗塁王4回・ベストナイン5回・ゴールデングラブ4回・オールスター出場6回に98年には優勝に大きく貢献。
走攻守揃った横浜球団史上屈指の不動のトップバッターとして現在に至っている。

【05年シーズンを振り返る】
コンパートメント症候群を始めとする、長年横浜の一番ショートを務めてきた疲労が蓄積されているのは間違いなく、試合前には痛み止めを打って試合に出場しているという石井。
そのような体にも関わらず、リーグでは2人しかいない全試合全イニング出場を達成したのは頭が下がる思いである。
だが、一昨年から成績を落とし打率.254本塁打8本打点40を記録。

石井の打撃の持ち味といえば何よりも嫌らしさだろう。
安打方向の内訳を見るとレフト方向47本、センター方向37本、ライト方向52本ときれいに打ち分けている。
状況と相手投手の配球に応じて引っ張ることも流すこともできる技術を備えている。
さらに、残念ながらデータで表せないもののファールでカットする技術はリーグ有数といっていいだろう。
一番打者としてファールで粘り、相手投手のスタミナを奪い調子を崩す役割を果たせるのは、数字では表せない石井の強みと言えよう。
また、一昨年は12.89打席に一つ四球を奪っていたが、昨年は11.03打席に一つ四球を奪えるようになり、打率こそ落ちたものの四球で少しは持ち直していると言える。
ただ気掛かりなのは、8月月間打率.232、9月月間打率.212とシーズン終盤に疲れが出たのか失速してしまった。
06年は無理にフル出場させるのではなく、余裕がある場面では藤田や万永、内川あたりをショートで起用させたりして疲れをためないようにしたいところだ。

走塁は一昨年落ち込んだが昨年持ち直した。
一昨年は11個の盗塁で盗塁成功率.524と石井としたら不本意な数字だったが、昨年は18個盗塁を稼ぎ盗塁成功率も.720まで上昇させた。
盗塁成功率の目安は.750と言われている、今年はもう一頑張りしてもらいたい。

守備はまだまだ若手の追随を許していない。
守備率はリーグ3位の.988。
全盛期よりも守備範囲は多少狭くなったかもしれないが、球際の強さ、スローイングの正確さ、強肩は依然健在だ。
ピンチになりそうな空気になると真っ先にマウンドに向かい間を取るなど、内野のチームリーダーとして欠かせない存在であるのは間違いない。

2000本安打まで残り39本となった。
いよいよカウントダウンという所だが、達成は大体ゴールデンウィークあたりになるだろうか。
横浜球団としては2000本安打達成は二人目、ドラフト外入団としてはダイエーで活躍した秋山氏以来二人目、プロで勝ち星を挙げ投手から転向した選手としては川上哲治氏以来二人目と、歴史を紐解くと石井は10年に一人どころか50年に一人くらい現れるかどうかという選手なのかもしれない。

06年も藤田・内川など若手が台頭する予感はあるが、故障等よっぽどのことがない限り、石井がショートをメインで任されるだろう。
石井が出塁すればチームに勢いがつく。
石井の出塁が来季のベイスターズの得点の大きな鍵を握っているのは間違いない。

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2. ☆頑張れ!石井選手!!  [ ベイスタ☆ファンの日記帳! ]   2006年02月07日 23:09

コメント一覧

1. Posted by baysam00   2006年02月07日 21:21
こんばんは!
守備率の高さはさすがですね。
藤田、内川など若手の台頭を期待しつつも、やはりショートは琢朗さんに守ってほしいと思ってしまいます。
とにかく怪我には気をつけてほしいですね。
2. Posted by ぴぎ   2006年02月09日 16:36
石井の2000本安打楽しみですね!

それでも昨年の成績には残念だったので、
今年はうまく休みも入れて成績を残して欲しいです!

川相のように長く頑張って欲しいですね^^
3. Posted by kz   2006年02月09日 23:41
こんばんは。
いつか、いつか、と思っていて、漸く今年に達成の運びとなりそうですね。
若手の台頭も楽しみでし、期待されますが、タクローさんにはボロボロになるまで遊撃を守り続けてもらいたいものです。
4. Posted by 凡人太郎   2006年02月11日 19:54
コメントありがとうございます。

>baysam00さん
打撃と走塁では衰えも見えてきた感もしますが、守備ではまだまだ若手の追随を許していないと思います。
藤田もうまいとは思いますが、安定感の面で石井が一枚上手でしょうし

>ぴぎさん
疲れをためないと同時に若手に経験を積ませる意味でも、余裕ある展開の場合は石井を交代させるのも必要でしょうね。
その方が結果的には石井の成績も良くなりそうな気がします。

>kzさん
ついにという感じですよね。
個人的にも石井は特に思い入れが強い選手なので、2000本安打が達成されそうな試合にはぜひとも駆けつけたいものです。

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